SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

サマンサのこと

2009-06-14 | スナップ
浪人時代、美ヶ原高原で私が同乗する友人運転のクルマが谷底に転落しそうになったとき、身代わりになってくれたサマンサ。
その同じ時間に彼女は風呂に飛び込んで命を絶ってしまったのだった。

とても利発なヨークシャーテリアだった。

小学校から浪人までの12年間、いつも一緒に布団の中で寝ていた。
明るい性格で、いつもニコニコしていたが、気も強くて生き方にブレがなかった。
同時に飼ってたコリーは自分の10倍も大きかったが、自分より年下だったので、
序列ができていて、コリーの「アラン」(メスだが、妹がアラン・ドロンのファンだったためにアランになってしまったのだ。)は
サマンサには一目置いてた。

あるときにサマンサが生んだ子供の3匹のうち、女の子の一匹が残った。
男の子の2匹はたいへん頭が良かったので、一人ポーッとしていた女の子の面倒をしきりに見ていたのだ。
オスの二匹はもらわれていったのだが、サマンサがメスをどうしても残したがった。本能的に自分が居なければ
幸せになれないと思ったのだろうか。
そのメスの子供の名前は「タバサ」になった。
要するに「奥様は魔女」世代ということだ。
40年近く前に我が家は「サマンサ&タバサ」だったわけだ。
ところが問題が起きた。
サマンサと呼んでもタバサと呼んでも両方とも来るのである。
犬は第一音の母音を聞いているということだ。
仕方なく改名した。
足の先っぽだけが白かったので「ホワイティー」になった。
頭がそれほど良くはなかったのだが、やさしい性格で、お淑やかだった。
結局15年の生涯を全うした。

今も犬を飼いたいのだが、うちのマンションは飼えない決まりだ。
最近は犬猫が飼える条件でないと契約率も下がるようだ。
うちのマンションでも総会で飼えるようにしたらいいのだが。


犬を飼う(山ほどの)利点。
・帰宅した時、大喜びで迎えてくれる。人間様はTV等に夢中で出てこないのが一般的だ。
・布団の中で一緒に寝てくれる。冬は暖かい。体温は人間より少し高いのだ。
暑い夏は離れてくれている。風の通り道には詳しい。
・ケンカしたら必ず仲裁に入る。人間の争いごとは大嫌いだ。
夫婦喧嘩や兄弟喧嘩、さらに機嫌が悪いだけでもおこられる。
みんなが仲良く生活することを信条としているのだ。
・寂しそうにしたり、辛そうにしたりしていると、すぐに気づいて慰めてくれる。
勘がすごくいい動物だ。人間の体調までお見通しだ。
人間様より遥かに鋭い。
・話し掛けると聞いてくれる。
どれだけ理解しているかは不明だが、暇で仕方が無いときや、無性に話をしたいときには付き合ってくれる。
フムフムと納得したような顔をしてくれるのだ。
ただしTVは絶対に見ないのが不思議。
・コーヒーにも付き合ってくれる。
サマンサは異常なほどのコーヒー好きだった。ただし飲むと、すぐに寝てしまう。
とても不思議なのだが、興奮を抑えようと必死なのかもしれない。
・人間の5歳程度の知能があると言われているが、そういう比較は?だ。
出産をすれば、いきなり大人になるのが動物だ。よって2歳程度でも出産すれば
人間の親の考え方のレベルに達する。ただし知能ということではない。
理性が大人になるということだ。
「人間も知能より理性が重要だと思う」昨今なのだが・・・


撮影 オリンパス OM1、ZUIKO 50mm/F1.4

コメント (18)
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