「豊橋市指定文化財 普門寺 仁治3年、正中2年 四至注文写木札・応安元年 四至注文写」
※ 平成29年5月に指定されました。
①「普門寺 四至注文写木札」 仁治3年(1242)正月28日、正中2年(1325)3月8日写
鎌倉時代 仁治3年(1242) 当寺18世 覚忠が、普門寺の広大な寺領範囲を記した物を作成しました。
それを基に当寺19世 覚弁により、ネズミの被害に合わないように宮殿(厨子)の中の板に、正中2年(1325)3月8日に書き写した木札です。下部は欠失しています。
「普門寺 永暦2年 永意起請木札」と共に、平成10年(1997) 本堂の本尊宮殿(厨子)の解体修理の際に内部から発見されました。
「普門寺 永暦2年 永意起請木札・延宝7年 起請木札写」のご紹介!
画像提供:奈良文化財研究所
後半部分は、②の紙史料に書き写してあったので全文読めるが、前半部分は書き写されていなかったため全文が読めません。
②「普門寺 四至注文写」 応安元年(1368)5月27日
南北朝時代 当寺20世 永長 ・ 弘尊(のちの当寺21世) ・ 覚奝(かくちょう のちの当寺22世)が書き写しました。
この紙史料によって、①の木札 後半部分の全文を知ることが出来ます。
◇「普門寺 仁治3年、正中2年 四至注文写木札・応安元年 四至注文写」が出来た経緯とは?
・鎌倉時代 仁治3年(1242)正月28日に、寺領の範囲を示す原本が作成されました。現在、原本は残っていません。
・①の木札は、鎌倉時代 正中2年(1325)3月8日に、仁治3年(1242)に作成された原本をもとに書き写されました。
・②の紙史料は、南北朝時代 応安元年(1368)5月27日に、①の木札をもとに書き写されました。
◇①の木札の内容
鎌倉時代 12世紀半ば過ぎ普門寺は、古代に設営された国境の山寺から地域社会の拠点としての里山寺院に生まれ変わりました。
普門寺は、もともと国衙領(平安時代中期頃以降の律令制で、役人の国司が地方政治を行った所。)の中にありました。しかし、自立性のある普門寺の寺領と、国衙領や近隣地域との境目を明確にするために仁治3年(1242)正月28日に寺領の範囲を示す原本が作成されました。
寺領を示す大切な内容が、失われないように正中2年(1325)に宮殿(厨子)にその内容を書き写しました。①の木札の末尾2行には、「ネズミの被害に合わないように宮殿(厨子)の中に書き写す」と書いてあります。
◇②の紙史料の内容
ここに書かれた東西南北それぞれの地名や目印の部分を調査したところ、一部は現在の静岡県湖西市も含まれ、中央主導の行政範囲を超えた広大な寺領を有していたことが分かります。
※普門寺の文献史料に出てくるお寺の名前の注意点!
かつて普門寺は、西谷(元々堂):船形寺【本尊 観世音菩薩】と、東谷(元堂):桐岡院【本尊 五大明王】の2大拠点から成り立っていました。
時代によって呼び方が異なりますが、現在の普門寺のことを指しています。
◇普門寺所蔵の文化財・寺宝については、こちらをご覧ください!
「普門寺と国境のほとけ展」のご案内!
三河・遠江の国境の至宝 重文の仏像や出土品・古文書が大集結!
普門寺から「みうらじゅん×いとうせいこう 見仏トーク」で紹介された国重文の仏像・ポスターで迫力満点の表情をされている県文化財 不動明王像・市文化財など多数の貴重な仏像、出土品、文献を出展します!
〇みうらじゅん×いとうせいこう 見仏トークライブ@豊橋 普門寺
〇愛知県東三河広域観光協議会 作成動画 「普門寺 ~紅葉と文化遺産~」
〇普門寺の永代供養 「樹木葬(普門寺桜墓苑)・納骨堂(光明殿)」 こちらをご覧ください。
当寺に残る豊かな歴史と自然環境に魅力を感じ愛知県東三河地域の豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市だけでなく西三河地域の岡崎市、豊田市、西尾市や静岡県浜松市、湖西市などからもお申し込みを頂いています。
高野山真言宗 普門寺の永代供養(樹木葬・納骨堂)のご案内。
http://www.sunalix.co.jp/fumon/eitai-kuyou.html
〇人が出会い、心安らぐ場を目指してイベント開催中!
「普門寺TIME ~歴史と自然あふれるお寺で、心を休めてみませんか?~」
「住職と一緒に、うでわ念珠づくり体験」のご案内!
普門寺の大杉(豊橋市天然記念物)の部材と、生まれ年(干支)の守り本尊さまを表す梵字(インドの古代文字)の入った念珠玉を用いて、オリジナルのうでわ念珠を作ります。
「住職と一緒に、正絹組紐(しょうけんくみひも)念珠づくり体験」のご案内!
普門寺の大杉(豊橋市天然記念物)の部材と、生まれ年(干支)の守り本尊さまのお姿が入った念珠玉、カラフルな正絹(しょうけん)の紐を組み合わせて、自分だけの念珠を作ります。
作製する念珠の形は、宗派問わず使って頂けます。
男性用 (直径15センチ)
女性用 (直径13センチ)
「副住職と一緒に、和のフレグランス 塗香(ずこう)づくり&お写経体験」のご案内!
粉末にした白檀(びゃくだん)、桂皮(けいひ)などの香木・香料を調合していきます。
あなただけのオリジナルの香りを身にまとってみませんか?
左側:身と心を清めるお香「塗香」。 この講座は、右側の塗香を持ち歩く「塗香入れ」付きです。
※普門寺境内への入寺・入山時間は、文化財保護のため午前8時~午後5時(10月~3月は午後4時30分)です。
普門寺境内への 入寺・入山時間のお願い。
高野山 真言宗 普門寺
愛知県豊橋市雲谷(うのや)町ナベ山下7番地
TEL 0532-41-4500
普門寺ホームページ
http://www.sunalix.co.jp/fumon/
文化財・永代供養・樹木葬(桜墓苑)・納骨堂(光明殿)・阿字観・アクセス等は、普門寺ホームページをご覧ください!
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