ようやっと見てこれました。
海に囲まれた地方都市「海炭市」に生きる「普通のひとびと」たちが織りなす人生を切り取った作品。
それがどんなちっぽけなものであっても、自分の人生の主人公は自分なんだなぁと改めて感じさせてくれました。
どの登場人物にも悲しみや苦しみがつきまとっていますが、何もかもが上手くいってハッピー!なんて人の人生よりももがき苦しみながらも生きる作中の登場人物たちの方が私はよっぽど感情移入できます。
妻の不貞に苦しむ夫(原作の「黒い森」ですね)が妻を追いかけるうち他の男とタクシーに同乗しているのを見てしまい(予告編の39秒)、追いかけようとするも車が雪に乗り上げ動けなくなりハンドルに頭をあずけ涙するシーン(予告編1分28秒)など「そうだよなぁ。生きることなんてこんなことの連続だよなぁ」と身震いしてしまいましたよ。
娘の出産が間近い路面電車の運転手を描いた「週末」は原作の中でも好きだったので、映画でどういう風に描かれるか楽しみにしていたのですがこうきましたか。予告編にある「まだ若い廃墟」の兄妹が路面電車に乗っている姿が出てこなかったのであれ?とは思っていましたが。
原作にはないシーンですが海炭市に生きる人の人生が交錯する様を描いていていいなぁと感じました。
やっぱり原作を読んでから映画を見たほうがより楽しめるかな。
「まだ若い廃墟」の妹役を演じた谷村美月さんの瞳がとても印象的でした。
うーんファンになってしまったぞ。









