吉嶺史晴のブログ

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「ノイズをデザインする」というようなこと

2017-02-13 | 音楽制作覚書
「ノイズをデザインする」というのは作曲上のひとつの技術だ。
しかし僕自身はひたすらノイズが続いているような曲が苦手なのだ。(たとえそれが入念にデザインされたものであったとしても)

これは現代的な作曲技法として欠かせないものだろうということは頭ではわかる。
しかし僕自身の身体が受け付けない。

多分、古い人間なのだろうと思う。頭だけで理屈がわかっていてもそんなもの、何になるか、と思う。
形だけ真似してみたって何が出来るものか、と思ってしまう。

とりあえず今の時点で新しい曲を作る際には、どうしても伝統的な(多分、20世紀中頃過ぎまでの語法)を自分なりに使いこなすしか道がない。でも20世紀中頃過ぎと言っても、その実はかなり多岐なものだ。
もう当然、12音技法は出てしまっているし、中頃を少し過ぎて60年代、70年代頃まで行くとすでに「前衛」がある。もちろん、そこにはもう当時の在り方ではあるけれどすでに「ノイズ」成分は音楽の大事な要素だ。

というようなことを考え始めると、もう僕自身は最新の流行とか、そういうものを追う余力みたいなものがない。
そのあたりのことまで十分、学ぶのだけでももう精一杯だ。

というか、ルネサンスやバロック様式の多声部で即興する、というようなことさえも今の僕にはちゃんとできない。その様式で書くことは出来ても、現役のオルガニストがやるような即興演奏のチカラは僕にはない。

というわけでとにかくものすごく遅いスピードだけでも今の僕に出来るのは「書く」ことだ。
しかも「ノイズをデザインする」とか、そのようなことをとりあえず抜きにした状態で。
とにかくありあわせの、なけなしの技術で。

必然的にかなり古風なスタイルになる。
でも、もうそれはそれで良い。
もう、それしか出来ないんだから、それで進むしかないのだ。

多分、もう死ぬまで「最先端」とか、そういう形容詞とは無関係な音楽を作るのだ。
(ああ、でも、なんだか、ここまで書いてみて改めて思うけど、本当は、やっぱりそういう「最先端」みたいなことに本当は内心、すごく憧れているんだよな。。。。。でも、自分がそういうの出来ないもんだから・・・・・)
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