頭の中は魑魅魍魎

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天海祐希のドラマBOSS

2009-04-17 | film, drama and TV

天海祐希は日本から飛ばされてアメリカに行っていたキャリア警察官、警部。警視庁の刑事部捜査一課に特別犯罪対策室が新設され、ここのBOSSとなるのが彼女。有能な刑事が集結したと見せかけて、実際は左遷された温水洋一(オトシの山さん)、ゲイ?のケンドーコバヤシ、科捜研を追いやられた引きこもり風の戸田恵梨香などB級刑事ばかり。

どっからどう見ても「相棒」のパクリもしくは「相棒」にインスパイアーされた刑事ドラマである。追いやられた人たちが活躍するところや、警視庁の別館のお仕置き部屋で仕事をするところとか、刑事部の上司たちには仕事しなくていいと思われているところとか。しかし相棒とは全く違う見所は多い。キャラの破天荒な設定が面白いのだ。オトシの山さんは容疑者の自白をさせる名人なのではなく、警視庁一のうっかりもの、落とし物をする山さんだったり、戸田恵梨香は桜田門の駅から警視庁までタクシーの乗るとか(歩いた方が早いだろうが)参事官補佐の竹之内豊の能天気かつ自分本位のキャラとか。

ストーリーそのものは置いておいても、キャラがいいので(主役の天海のキャラはむしろそれほど立っていない)、すぐに観るのをやめようかと思ったけど最後まで観てしまった。

肝心のストーリーも悪くない。連続殺人事件は上半身が焼け焦げている。容疑者は武田鉄矢。化学工場勤務で、工場の融資を断った銀行などを恨んでその仕返しをしている(ネタは再放送で観る人のことを考えて書かない)容疑者は早く分かってしまうので、後はどうやって彼に自白をさせるか。彼が最後の犯行として殺害をしようとしているのを止められるかも知れない。ここが今回の最大の見せ場。どうやって彼から情報を得るのだろうと期待しながら観ていた。天海が武田の腕時計を持って取り調べ室に入ってきた。私は「この時計をす○○ておいて時間を」という作戦かな?と思ったら、その通りだった。

うーむ。他が悪くなかったのでこのストーリーの肝が分かってしまったのは痛かった。

科捜研の白衣の美女が吉瀬美智子であるというよくあるパターンとか玉山鉄二と竹之内そろってヒゲを生やしているのはキャラがかぶるなあとか戸田恵梨香のメガネは悪くないなあとか爆発シーンのCGはリアルから程遠い80年代コンピュータグラフィックだったなあとか思うことはあった。

結局来週以降は録画まではしないが、ちょうど家にいたら観るだろう。(初回は帰宅が遅いことが分かっていたので録画して23時ごろから観はじめた)




※余談

辞任した漢検の理事長、ふてぶてしくて悪人にしか見えない。もうちょっと痩せるとか、おどおどする演技をすればまだ見る方の見方も変わると思うんだけど。




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