フクヤマ画廊ブログ

フクヤマ画廊から日々のお知らせがメインですが、たまには画廊主の駄文を掲載いたします。末永くお付き合いくださいませ。

昨日の日曜美術館(モランディ)

2016-05-23 22:08:52 | 美術展・美術番組
<2016年5月24日>
11:00 - 19:00 営業いたします


昨日の夜、日曜美術館のモランディの特集『埃まで描いた男~不思議な画家・モランディ~』
を見ました。

実は無意味に理屈っぽい人や、どや顔モランディ専門家が出てきて、番組をぶちこわしはしない
かと恐れていたのですが、だいじょうぶでした。というよりすばらしい番組になっていました。

ゲストは画家の入江観さん、この方、本当にモランディが好きなんですね、そして一言一言が
すっと心に入ってきます。とても良い解説(本当は解説ではありませんが)でした!!
録画したDVD、私にしてはめずらしく、何回も見ることとなりそうです。
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ボッティチェリ展

2016-03-08 22:29:48 | 美術展・美術番組
<2016年3月9日>
11:00 - 19:00 営業いたします


今日はお休みをいただいて、東京都美術館の「ボッティチェリ展」を見に行って
まいりました。

今やバロックのカラヴァッジョと並び、ルネサンス三大スター(レオナルド・ダ・ヴィンチ、
ミケランジェロ、ラファエロ)をもしのぐ人気のボッティチェリですが、やはりすばらしい!!

端正で優雅、そして華やかさと深い内省的な美を両立させています。
この「聖母子(書物の聖母)」はもう完璧な美と言って良いでしょうか。



あと絵画以外で興味深かったのが、ロレンツォ・デ・メディチの胸像でした。
(→ ピエトロ・トッリジャーノ(帰属)「ロレンツォ・イル・マニーフィコの胸像」
あのパッツィ家の陰謀直後に作られた蝋製等身大肖像に基づいて制作されたということですが、
「ああ、こんな顔の人だったんだ」としばらく見入ってしまいました。

ボッティチェリは生粋のフィレンツェの芸術家で、メディチ家の後はドメニコ会士サヴォナローラと
全く正反対の支配者に仕えました。
ですので作品の共に、当時のフィレンチェの息吹も十分味わうことのできる展覧会でした。
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「ジョルジョ・モランディ―終わりなき変奏」展

2016-02-23 21:27:04 | 美術展・美術番組
<2016年2月24日>
11:00 - 19:00 営業いたします


今日は「ジョルジョ・モランディ―終わりなき変奏」(東京ステーションギャラリー)
に行ってまいりました。
まず多くの入場者がいることにビックリ、ファンが意外に多いんですね。

彼のメインモティーフである静物(瓶)の油彩が中心ですが、ほどよく風景や
花の油彩、水彩、版画、デッサンも織り交ぜられ、とても良い展覧会でした。

モランディは光とか空気感をすごく心地よく感じさせる作品だと思います。
特に静物の水彩画はすばらしく、セザンヌ以来の名手と言っても良いでしょう。
美術品マーケットでの評価が高いのもうなずけます。

図録がなかなか良く出来ていて、巻末に「アンソロジー:モランディをめぐる
言説」と銘打ち、いろいろな方が書いたモランディに関する小評論が多く掲載
されていて楽しめました。

近年よく拝見する岡田温司氏のはいつも思っていたのですが、文章が力んでいて
まったくピンと来ない。特に実際の作品を見た後だとよけいそう感じました。
うーん、この方が今では日本のモランディ研究の第一人者の様ですが・・・・・
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村上華岳 - 京都画壇の画家たち(山種美術館)

2015-11-10 20:58:29 | 美術展・美術番組
<2015年11月11日>
11:00 - 19:00 営業いたします


今日は山種美術館で開催中の「村上華岳 - 京都画壇の画家たち」を見に行って
まいりました。この展覧会、会期が前期・後期と分かれていて、両方見たかった
ので、画廊をお休みしてしまいました。すみません。

村上華岳、やっぱりいいんですよ・・・・・
竹内栖鳳「班猫」(重要文化財)や上村松園の名品などもあり、もちろんそれらは
すごくいいのですが、そういう作品とは全く違った魅力があるのです。

風景はうごめいている感じ、葉っぱはにょろっとした感じ、そして牡丹、観音は
崇高さの中に色香があり、その何ともいえない美しさに、月並みな言葉ですが、
心も体も引き込まれてしまうのです。

小さな画像ですが、「墨牡丹之図」です。
これを見るだけでも出かける価値はあると思います。

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国立近代美術館常設展

2015-05-14 22:13:08 | 美術展・美術番組
<2015年5月15日>
11:00 - 19:00 営業いたします


今日は遅ればせながら、竹橋の近代美術館の常設展に行ってまいりました。
お目当ては、梅原龍三郎、安井曾太郎、長谷川利行 3大巨匠(?)を並べた
展示室です。

やはり私は安井とは相性が合わない・・・ どの絵もあまり良いと思えないのです。
梅原はさすが王者の風格という感じ、特に「高峰秀子嬢」はすばらしかった。

しかしどうしてもひいき目になってしまうのですが、利行が圧倒的に良い!!
色の彩度の高さ、造形力、人物や風景の生命感が際立っているのです。
あらためて利行のすばらしさを再認識した一日となりました。
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東山魁夷が初めて買った絵

2015-01-08 23:15:37 | 美術展・美術番組
<2015年1月9日>
11:00 - 19:00 営業いたします


1/5、日本橋三越で開催中の「東山魁夷 わが愛しのコレクション展」を見に行きました。
タイトルの通り、東山魁夷の作品の他、彼が生涯に収集した美術品も展示されていました。

実は東山魁夷が初めて買った絵が、長谷川利行の油彩画2点なのです。
それはどんな利行なのか? そして利行以外の絵画は誰を買っているのか? 興味津々でした。

長谷川利行は裸婦(↓)と風景の油彩画で、昭和23年に購入したということです。



戦後間もない頃です、よほど心に響いたのでしょう、そして東山魁夷という人は本当に絵の通り
の人なのだと思いました。

会場には東山魁夷の作品も多く展示されていて、これがまたすばらしい!!
まさに静寂の美というのでしょうか、そういうものが、見る者の目から体へ、そして心の奥底に
沁みていき、大きな感動を呼び起こすのです。
やはり戦後の日本画家では突出した存在と言えるでしょう。
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森本草介展

2014-02-12 21:22:58 | 美術展・美術番組
<2014年2月13日>
11:00 - 19:00 営業いたします


昨日は「モネ展」の他、三越本店で開催されていた「ホキ美術館所蔵 森本草介展」を
見に行ってまいりました。
ホキ美術館の日本最大の森本コレクションから、33点の出品が出品されています。



さすがに当代一の人気作家、会場はあらゆる世代の方でいっぱいで、どの方もその
描写力に驚いていました。
私もこれだけまとまって見るのは初めてでしたが、作品の完成度に圧倒されました。
裸婦や女性像はもちろんすばらしいのですが、風景もすごく良かったです。

写実の油彩画家はけっこういらっしゃるのですが、作品が内包する「空気感」が
他の日本人作家とまるで違うのです。
それが何ともいえない上品さを醸し出していました。
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モネ展

2014-02-11 20:38:17 | 美術展・美術番組
<2014年2月12日>
11:00 - 19:00 営業いたします


今日は国立西洋美術館の「モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新」を
見に行ってまいりました。

国立西洋美術館の松方コレクションと箱根のポーラ美術館の収蔵品で構成されて
いるのですが、国内の収蔵品でこれだけのモネ展が開催できるのはアジアでは
日本だけでしょう、少し誇りに思って良いと思います。

なんといってもメインは2点の睡蓮、並んで展示されていて圧巻でした。


「睡蓮」1907年 93×89cm


「睡蓮」1916年 200×201cm

もうすでに世界の至宝となっている古典絵画の仲間入りをしているわけですが、
ここで注目したいのが2点の制作年です。

1907年といえば、ピカソが「アヴィニヨンの娘」を描きキュビズムが、その2年前
の1905年はマティスらのフォービズムが誕生しています。
また1910年代といえば、カンディンスキーらが初めての抽象絵画を描いた頃です
から、絵画の革新が最もドラスティックに進行していた時代です。
その中でモネはすでに「時代遅れ」と見なす人も少なからずいた様です。

その渦中にシコシコと(変な表現でごめんなさい)睡蓮連作に取り組んでいたの
ですから、自身の芸術の探求だけしか眼中になかったのでしょう。

モネの睡蓮を見ると西脇順三郎さんの「宝石の眠り」という詩を思い出します。
あまりに作品から受ける印象が同一だからです。

永遠の
果てしない野に
夢みる
睡蓮よ
現在に
めざめるな
宝石の限りない
眠りのように


西脇さんが ”宝石の眠り”という比喩で睡蓮の美を永遠化した様に、モネは絵画
という手法で永遠化しました。
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フランシス・ベーコン展

2013-05-22 22:14:51 | 美術展・美術番組
<2013年5月23日>
11:00 - 19:00 営業いたします


今日は国立近代美術館で開催中の「フランシス・ベーコン展」に行ってきました。

まとまって油彩画を見るのは初めてでしたが、十分満足のいく展覧会でした。
一言で言うと「肉の作家」、まず一番に人間が肉の塊であることを私たちに感じさせます。

もちろん現代美術にありがちが独りよがりの自己満足絵画ではありません。
むしろ古典的と言っても良い確かな造形と色彩が、彼の作品を重厚なものにしています。
ピカソ以降では最高の画家の一人と言って良いのではないでしょうか。
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ラファエロ 「大公の聖母」

2013-05-07 21:10:17 | 美術展・美術番組
<2013年5月8日>
11:00 - 19:00 営業いたします


連休、皆さまはどうお過ごしでしたか?
私はあまり遠出もせずのんびりしておりましたが、ラファエロ展は行ってきました。



ラファエロ「大公の聖母」 うーん、やはり現物はすばらしい !! 完璧にすばらしい !!

画像では伝わりませんが、絵にうっすらとベールが覆っている様な、聖母子を神秘の
オブラートが包み込んでいる様な印象を受け、何とも言えない崇高さを感じさせます。

芸術、宗教、そして人間社会が最も親密に結び付いていた奇跡の時代が、この奇跡の
一枚を生み出したのでしょう。
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草間彌生展

2012-05-15 22:29:41 | 美術展・美術番組
<2012年5月16日>
11:00 - 19:00 営業いたします


12日に埼玉県立近代美術館「草間彌生 永遠の永遠の永遠」展に行ってまいりました。
今日はその感想を。

ほぼ新作ばかり100点が展示されており全部がかなりの大作、その創作エネルギーは
驚くばかりです。
入場者も老若男女幅広く、今日本で最もホットなアーティストであることを再認識しました。

ただ私自身は新作についてはあまり受け入れられない(評価できない)印象が、観覧して
いる間ずっとつきまとっていて、それは今も変わりません。
悪い意味でバロック化しているというか、何か奇をてらった様な奇抜さが目立ち、本質的な
表現まで達していない感じがしました。

私と同じ印象を持たれた方も少なからずいらっしゃるかと思います。
そういう点ではこの新作群は後世の評価の分かれるところとなるのではないでしょうか。
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藤田嗣治 早い!!

2012-05-09 22:29:48 | 美術展・美術番組
<2012年5月10日>
11:00 - 19:00 営業いたします


今日のNHKBSプレミアム「美の饗宴」は藤田嗣治の特集、前半は「乳白色のマチエール」
と絶賛された、独自の白のことを取り上げていました。
死後数十年以上経ってもその技法は秘密のベールに包まれていましたが、タルクという
シッカロールに使われる素材を使っていたことを解き明かしていました。

その後番組の中で藤田が墨絵を描く場面が放映されました。
いや、とにかく描くのが早い!!

以前、漫画家の蛭子能収さんがTVで国宝の鳥獣戯画の模写に挑戦していたのですが、
蛭子さんの感想が、「これ、めちゃくちゃ早く描いてます、すごいスピードです」というもの
でした。

この早さが生き生きとした線を生み出すわけです。
いくら独自の乳白色の下地を作っても、そこに引いた線が死んでいては何にもなりません。
あらためて藤田の偉大さを再認識いたしました。
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ムンク史上最高額で落札

2012-05-07 21:45:09 | 美術展・美術番組
<2012年5月8日>
11:00 - 19:00 営業いたします


すでに大きく報道されておりますので、ご存知の方も多いかと存じます。
ムンクの「叫び」が史上最高額の約1億2千万ドル(約96億円)で落札されました。



ムンク「叫び」は4点ありますが、これが最後の個人コレクションの作品で、パステルで
描かれており、色彩が最も鮮明な作品です。
ムンクの自作の額に入れられていて、写真で見ても鮮明な色彩と相まって言いようのない
空気が感じられます。
おそらく現物を見たらその空気に圧倒されたことでしょう。

それにしてもこの作品、どこの国に行くのでしょうか?
日本だとたいへん嬉しいのですが・・・・・

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今日は超名品を見ました

2012-04-23 22:45:56 | 美術展・美術番組
<2012年4月24日>
11:00 - 19:00 営業いたします


今日はお休みをいただき交換会へ行き、ピカソの銅版画を落札しました。
かなりエロティックな図柄ですが、ピカソらしい自由な造形力を発揮した作品です。

その後、見て欲しい作品がある、と依頼された某オークションハウスへ行ってまいりました。
そこには版画ですが数千万クラスの超名品がありました。

日本でもこんな作品を購入した方がいたんだ、とあらためてアジアでの日本の力を再認識
しました。
いくら韓国や中国が経済成長しても、この作品を購入する愛好家が表れるまで相当長い
年月を待たなければならないと思います。
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今日は交換会大会へ

2012-04-16 23:28:10 | 美術展・美術番組
<2012年4月17日>
11:00 - 19:00 営業いたします


今日は画廊はお休みをいただき、私の所属する日本現代版画商組合の春季大会へ
行ってまいりました。

ピカソや棟方志功の名品が高額で落札されるなど、質の高い作品には活発に競り声が
かかり、前年より3割以上出来高が増えました。

交換会自体は前年より1時間くらい早く終了、つまり点数は減少していますので、単価が
上昇しています。ですので、いわゆる「引き」(希望価格に達せず不落札になること)の
作品が少なかったと思います。
組合にとっては幸先良い新年度のスタートとなりました。
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