上々家族

介護とプンゲンスを考えて

私の前職はOL 

2008-01-31 19:31:00 | Weblog
私は、人から"前は何をしていたの"と尋ねられると"私の前職はOL"という。
こういうとほとんどの人は"なぜOLから福祉の仕事(ケアマネジャー)に?"
と聞いてくる。

  OLというのはおむつレディーのことと答える。

ケアマネジャーになる前に勤めていた(特別養護)老人ホームの仕事といえば、
来る日も来る日も朝から晩までおむつ交換に明け暮れていた。出勤して簡単な
申し送りをすると”ハイおむつ交換"、担当しているフロアーの端から端まで
交換し終えて勤務室に戻ってお茶を一杯飲んだと思ったら次のおむつ交換。
髪や体におむつの臭いが染みつくし、学校時代に夢見た福祉の現実がこれだと
思うと、20代の私としてはやりきれない思いがした。それがケアマネジャーに
なるきっかけ。

  彼女もここでいう離職組の一人である。

 介護職の離職に関するある調査によれば(複数回答)次のような離職理由が述べ
られている。

 賃金が安い 94%
 やりがいがない 93%

 この「やりがいがない」という回答にはさまざまな要素が含まれていると思う
ものの、上の「OL女性」のことばと合わせてみると「仕事の中味」が大きく関
わってきているといってよいだろう。

福祉に夢を抱いてこの世界に入ってくる若者は依然として多い。しかし現状に夢
を砕かれて離れていくという実態がある。

なぜ離れていくのか/離職の実態:竹内孝仁


Picea pungens 'Erich Frahm'
プンゲンストウヒ ‘エリック フラーム’

 

認知症と脱水

2008-01-25 19:14:23 | Weblog
午後になると大声や興奮・不穏状態が起こる

 原因は「脱水」です

認知症状の多くは脱水による脳循環の低下により起きていることが多く
事実、水分補給をこまめにして症状がすっかりよくなった方が多いです

医師から認知症と診断されてショックを起すご家族が多い反面
脱水が影響している事はあまり知られていない現状があります。

デイサービスで水分補給をこまめにとることで、みちがえるほど元気に
なる高齢者は多く、逆に前日からあまり水分を取っていない日は
すぐ怒る、怒鳴るなど、介護士は日々、いつ、どこで、どのような症状が
見られたかを検証しながら認知症状を治す介護がはじまっています。




セピア プンゲンス ホプシー











記念樹はホプシー

2008-01-23 18:54:26 | Weblog
ネットで見つけたオランダの庭です。

左奥にある大きな樹はプンゲンストーヒの実生(種から成長したもの)
葉の色が緑色です。これを品種改良したのがホプシーです。
まわりに植えられた、小さなコニファー達。感動モノです。

実は、近所のWMさんという美容室から、ホプシーの依頼を頂きました!
好きになってくれて私のほうが楽しい?嬉しい?
もちろん作業はボランティアです。


今年で開店10年という節目の年に・・記念樹はホプシーです。



おむつ交換に資格は要らない

2008-01-08 20:36:17 | Weblog
○おむつ交換をするのに介護福祉士の資格は要らない。 

 これは筆者の大学院に入学した若い介護福祉士の主張で、彼に
いわせれば、おむつ交換にせよ、食事の介助にせよ、ほとんど誰に
でも出来る仕事になぜ国家資格が必要なのかということである。

この主張はあえていうまでもなく、国家資格に相当するほどの専門性が
現在の介護職にはないという現状を批判しているのであり、筆者もまっ
たく同感である。

後に触れるように、介護にもっとも身近な医療職、医師と看護師を例にとる
までもなく、彼らが社会的に「専門家」として認められるようになってから、
社会的位置と待遇を得てきた。社会的認知|専門性|待遇という3つの事柄は
歴史の中で相互に循環しつつ出来上がってきたのは、すべての専門職に共通した
姿であるといってよい。

 極端ないい方をすれば、現在のように【誰にも出来る介護】を行っているうち
は、真の待遇改善は得られないだろう。このことは、介護職の養成の仕組みと
その内容の問題を提起する。筆者の見るところ、現在の介護職教育(特に介護
福祉士教育研修)は、資格制度発足以来まだ日が浅いという条件を考慮したと
しても、まるでなっていないといってよい。

元気を出せ!介護を担う若者達!!より


プンゲンス モンゴメリー


こっちがわが家のモンゴメリー


腹圧のメカニズム

2008-01-07 21:39:01 | Weblog
腹圧はどのようにしてつくられるのか

排泄に「腹圧」は非常に重要な要件となる。
下図は一般の人がふだんしている排泄の姿である。

このときに肝臓など腹部の上部にある臓器がみな下がってきて
腹圧が上がっていく、お腹に力を入れるのは、せっかく臓器が
下がってあがった腹圧を腹筋を収縮させて逃がさないようにしているのだ。

ところが、寝たきりの高齢者の人たちはどうなっているかとえば
仰臥位でいると腹部の臓器が胸の方に上がってしまうのだ。

これは腰椎という背骨が彎曲しているから、どうしても腹部の臓器が胸の方に
押し上げられていくのである。腹圧が生じないどころかかえってマイナスになることになる。

排泄の唯一の力源は「腹圧」ということになる。

ホプシー新芽が綺麗です。

便秘のケアの8原則

2008-01-06 06:53:54 | Weblog
高齢者に便秘と聞いたら下剤の使用は禁物!

下剤は排便リズムをくずし、おむつ使用など別の問題を起す
高齢者のみならず、私たちでもまったく同じことなのです


便秘のケアは8原則で。

〔基本的なケア〕

①規則的な生活

②規則的な食事時間

③適度な運動

④決まった時間の排便(排便リズム)

⑤(おむつ使用者は)「座位排便」

⑥十分な水分摂取

⑦繊維の多い食物

⑧市販の食物繊維飲料などによる補充(便秘傾向の人に)

〔それでもダメなら〕
⑨排便誘発の座薬、下剤、摘便などのケア


ホプシー、グロボーサ