お多幸帳簿(おたこ帳簿)

熱田福美の日々のつぶやき綴ってます。

映画「八日目の蝉」

2011-06-18 04:24:21 | 映画
一昨年、原作を読んだ。
その時の感動がいまだに残っているので、観に行くか正直迷った。
でも、
観に行ってよかった。
本当によかった。

しゃくりあげるのをこらえながら観たのは、「誰も知らない」以来かもしれない。
始めから終わりまで、胸の奥の奥をわしづがみにされたように痛かった。

女というものはもしかしたら母の胎内にいる時から
女であるがゆえの業を背負って生まれてくるのではないかという怖れすら感じてしまった。

原作では主役二人の話を前半・後半とに分けて書いているが、
映画ではそれぞれの物語が絶妙にシンクロされており、登場人物達の心の動きも丁寧に描かれている。
それはもちろん演者の力量もあるから。
俳優陣も本当に素晴らしい。


消し去れない傷や過去の哀しみの全てを受け入れ生きていこうと決めたとき、
そこには孤独な暗闇ではなく、とてつもなく美しい世界がその人の目に映るはず。

それだけの強さが人にはある。
そう信じさせてくれる作品。


あと、特筆すべきは小池栄子の演技!
釘付けだった。
女優陣、みんなすごいよかったんだけど、その中でも特に素晴らしく良かった。
彼女の役の背景が明らかになるにつれ、どんどん感情移入した。
私の中のこの作品の助演女優賞は彼女だわ~!








「告白」

2010-06-07 21:18:18 | 映画
読むのがたいそう遅い私が一気に読んだ「告白」。

そして映画の方もついに今日観に行ってしまった。


ほんに・・・重かった。

ちなみにR15。

この監督の今までの原色のイメージの強い、華やかでコミカルな作風とは180度違う作品だった。
かなりの冒険なんだろうなと思った。
観客を飽きさせず引きつけていく映像はやっぱりすごい。

幼い子供が殺されてしまうところから物語は始まるので、
子を持つ親としては結構辛い。

少年犯罪が普通のニュースの一つとして扱われてしまうほどに珍しいことではなくなった今、
「少年少女の心の闇」と片付けてしまわれることがほとんどで、
世間にはそうなった真の経緯が知らされることはない。

この映画を観ていて、
子供から大人に変わるちょうど分岐点にあたる
この世代特有の危うさ、もろさをひしひしと感じた。

私が中学生だった時・・・
今のようにネットも携帯も発達してなかったとはいえ、自分だって経験してきたわけだし、
本質的には今もその当時の中学生も変わってないはず・・・。
なのに、思い出そうとしても意外なほどぼやけてしまう。

子供が思春期を迎えた時、
私は子供の心に寄り添えるだろうか。

自分の言葉や行動で子供をいかようにも変えてしまう、
その責任の重さについても改めて考えさせられた。









「アバター」

2010-01-20 20:54:39 | 映画
見ちゃった。
もち3Dで。
いやはやすごかった。
いまだかつて見たことのない映像ですわ。
お話自体はどうってことないんだけど、何に感動したかって、その想像力に。
登場人物達含め、動植物一つ残らず全てオリジナルだもの。
もうそれだけで圧巻。
一気にその世界にひきこまれた。
最後の方は少しあきたけど、これはやはり見る価値ありの大作。

花ちゃんも連れて行ったので、松井さんはいつでも外に出られるようにと、
出口付近の通路で花ちゃんを抱いて、あやしく揺れながら立ち見。
爆音の中でも花ちゃんは寝てたらしい。

よし、「アバター」で大丈夫なら、たいていの映画は問題なし。

また連れて行こう。

(写真は一度行ってみたかった、「びっくりドンキー」のハンバーグ。
どれほどのびっくりなのか期待したが、量的には普通だった。
でもおいしかったし、子供も連れていけるので、また是非行きたい。)




























「This is it」

2009-11-06 21:11:09 | 映画
見ちゃった。
マイケルの「This is it」。

もうね、圧巻。
その一言に尽きる。
絶対DVDで出るんだろうけど、大画面で見て本当によかった。
私は特にマイケルの大ファンとかではなかったんだけど、そんな私が見ても興奮してしまうくらいだから、本当にすごい。

自殺説も少しでてたけど、この映画を見ると絶対に事故だったんだろうなと思う。
画面を通してでも伝わってくるマイケルのエネルギーとパッションを見れば、それは一目瞭然だもん。

夢中で見入ってしまう時って、私は口が半開きになってしまうんだけど、見てる間中ずっと口の中が乾いてた。
そんな感覚も久しぶり。

あと、あの声ね。
スタッフにダメだししている時の声や、段取りを確認しつつアカペラで歌ってる声なんかもとにかく甘くて、もうとろけちまうね。
いわゆる甘い声といわれる歌手ってたくさんいると思うんだけど、琴線に触れてくるというか、なにかを揺さぶってくるような声を持ってる人ってそう何人もいないと思う。

あそこまで出来上がってたショーが日の目を見られなくて、関係者はどれだけ悔しかっただろう。



出産の際、持参する音楽は「This is it」のアルバムにしようと決めた。













3Dと空気人形

2009-09-29 19:41:40 | 映画
この写真は我が子ではないのです、念のため。

今日検診だったんだけど、松井さんとおかんに是非とも3D画像を見せたいと思い、昨日から見られるのを楽しみにしてたん。

・・・でも、
きれいに写るのは25週くらいまでらしく、私の28週だと難しいとのこと。
・・・教えてほしかった、そういうの教えてほしかった。
お腹いっぱいいっぱいに赤ちゃんがいるから、撮れる空間がないみたい。
先生も何度かやってくれたけど、やっぱり何がどう写ってんだか分からないのであきらめることに。

くやしいので、本来はこんな感じだと分かる画像をひっぱってきてみた。
ちなみにこの写真の赤ちゃんも28週。
きれいに写る時は写るんだとか。

いいなぁ。

先生がフォローに「記念撮影みたいなもんだから」と三回くらい言ってた。

でも、またチャレンジするんだ。


その後、是枝監督の「空気人形」を観に本当に久々に渋谷までお出かけ。
感想は・・
期待度が高すぎたのか
「誰も知らない」ほどの衝撃はなかったかな・・・。
でも、人間ならだれもが抱えてる孤独感をとにかく優しい目線で描いてるので切なくなる瞬間は度々あった。



そしてそして、
なんと次回の検診ではどんな出産がしたいか、リクエストを書いて助産師さんに提出する。
もちろん全部希望通りにいくとは限らないけど、出来るかぎり聞き入れてくれるそうな。
病院の方針に従うもんだと思っていたので、これはすごく嬉しい。

どんな内容にするかは次回に♪