福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Q,「三界万霊」と書いた位牌を須弥壇などに於いてある意味は?

2017-07-12 | Q&A
Q,「三界万霊」と書いた位牌を須弥壇などに於いてある意味は?

A,
生きとし生けるものは三界を生まれ変わり死に変わりして流転して苦悩しているのでこの果てしない苦悩を供養により救ってやろうというのが「三界万霊」と書いたお位牌を須弥壇に据えている理由です。
三界とは
望月仏教大辞典・総合仏教大辞典等によるに
「・・衆生所居の三種の世界をいふ。また三有とも称す。
雑阿含経第十七に『三界あり、如何が三といふ、欲界、色界、無色界なり』といえるこれなり。
法華経第二に『三界は安きことなし、猶ほ火宅のごとし』とある。
華厳経孔目章第二に
『三界とは衆生果報分段の依処なり。(三界とは衆生がその果報に応じて生まれてくるところである。)・・
・阿鼻獄より他化自在天にいたり男女参居して諸々の欲染多し、故に欲界といふ。
注,欲界には
㈠ 地獄(阿鼻・大焦熱・焦熱・大叫喚・叫喚・衆合・黒縄・等活地獄)、
㈡ 南贍部州・東勝身州・西牛貨州・北倶盧州の四大州とその住人(餓鬼・畜生・阿修羅・人の住む世界)
㈢ 六欲天(上から順に他化自在天・化楽天・兜率天・夜摩天・忉利天・四大王衆天)がある。)・・・
・初禅梵天より阿迦膩叱天にいたり、ならびに女形なく亦欲染なし。宮殿高大なり、これ色の化生のゆえに色界と名つ゛く。(色界は欲望を脱却したが形の世界からは抜け出てない状態をいう。初禅天、二禅天、三禅天、四禅天とあり四禅天の一番上を阿迦膩叱天(色究竟天)という。

・空無辺処より非想非非想処天に至りただ四心ありて色の形質なし、故に無色界と名つ゛く。(無色界はさらに上の世界で欲望からも形への囚われからも脱した世界。高さとか大きさという概念は通用しない。下から空無辺処、識無辺処、無所有処、悲想非非想処となっている。)』とあり。
・倶舎論第八には
『・地獄と傍生と鬼と人と六欲天とを欲界と名つ゛く、二十あり。(等活・黒縄・衆合・号叫・大叫・炎熱・大熱・無間の八大地獄。南贍部・東勝身・西牛貨・北倶廬の四州。四天王・忉利・夜摩・都史多・化楽・他家自在の六欲天。ならびに傍生、餓鬼のニ處)
此の上に十七處あり、色界と名つ゛く。(色界とは浄妙な物質からなる世界で四禅を極めたものが死後にうまれることができる世界。梵衆・梵輔・大梵・少光・無量光・極光浄・少浄・無量浄・遍浄・無雲・福生・広果・無煩・無熱・善現・色究竟の十七の世界
無色界には處なし、生によるに四種あり。(無色界は物質を超えた世界で、物質的思いを離れて四無色定を修めた者が死後生まれる世界。物質がないから場所を持たないで空間的な高下の差別もない。空無辺処・識無辺処・無所有処・非想非非想処の四世界がある。)・・』とある。

なお引用は大部のため不可能ですが、往生要集(厭離穢土)に三界の詳細な記述があります。


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