福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

護国寺ケサン・ロデェ大佛師講演欠席のお詫びと報告

2010-10-18 | 講員の活動等ご紹介
16日は護国寺ケサン・ロデェ大佛師講演欠席して申し訳ありませんでした。当日知り合いの葬儀の導師をたのまれ通夜をつとめたため、欠席しました。護国寺に出席された方には改めてお詫び致します。

お詫びに当方の報告を少ししておきます。私も以前からその故人にいざと云う時は導師を頼むと言われていたのですが宗派も違うし本当に申し込んでこられるとはおもってもいなかったので驚くと共に準備も大変でした。
まず戒名をつくるのが一苦労です。これに半日は懸かります。次に葬家にいき枕経をあげ、白木の位牌を2本葬儀社から受け取りこれに戒名を書き込みます。これもなれないとなななかうまくかけません。最初の梵字『阿』は伝授を受けているので我ながらいい字がかけますが戒名そのものは冷や汗がでます。これもなんとかかきあげるとつぎは諷誦文を奉書紙に筆で書いた後包みます。これも文章は文語調で、生死即涅槃のこと、故人の功績のことなど書きます。これも時間がかかります。
其れがすむとお通夜です。翌日時間がないおそれもあるいのでここで位牌開眼しました。当日は会葬者が多くお経もそれにあわせたので相当遅くなりました。
翌日は本葬です。真言の葬儀は大体以下のような次第でおこないます。
1. 洒水加持 2.三礼 3. 剃髪 4、授戒 5、授戒名(亡者に戒名を授ける)6、臨終大事 7、破地獄の印明(亡者の心内の地獄を破砕する。) 8. 五鈷杵授与 9、 大師御引導の大事(即身成仏の境地に引導する。真言宗引導の中心。 )9、開眼(位牌を開眼する。通夜で行うことも。) 10. 授血脈(大日如来から弘法大師に至る系譜の後に導師名、亡者戒名を加え、真言密教の師資相称の血脈を授ける。 )11. 六大の印明 12、 諷誦文と続きます。
私はいつもそれぞれの所作のところで今何を行っているかを分るように前段に意味を文語調でいいながら行じます。またお大師様のお言葉から抜き出して作った「弘法大師御のお言葉」なるものを配りみなに読んでもらいます。 『生まれ、生まれ、生まれ、生まれて、生の始めに暗く、死に、死に、死に、死んで死の終わりに冥らし』 『迷えるものをば衆生と名ずけ、悟れるものをば仏と名ずく』などの名句を並べて密教のなんたるかを感じてもらうのです。
最後には挨拶して故人をこの密教修法でどこに送ろうとしてしているのかを言います。すなわち大日如来の密厳浄土にお送りすること、この間十三佛さまにお守りいただき、お導き頂くことは必ずいいます。先日は浄土真宗の家だったので、極楽浄土と密厳浄土は一緒であることも付け加えました。
会葬者からはこのように一段ずつ修法の意味やお経の意味を教えてくれた葬儀はなかったと感謝されました。しかし僧侶たるもの最低でもどこに亡者の魂を送ろうとしているのか位は言わないとまったく話にならないのですがいまではこれを示す僧侶は本当にまれになりました。ほとんどの場合遺族は故人の魂の行方を知らされないまま葬儀を終えるのです。ほんとうに僧侶の一人として申し訳ないことになっているとおもっています。
そして何より大切なことは引導を渡す時、僧侶の心にお大師様やお不動様、大日如来様をお迎えして密厳浄土を観想できているかです。ここはまさに僧侶の日頃の修行の現れるところです。今回も遍路や求聞持、毎朝の修法が功を奏し、我ながらありがたいものになりました。故人にも伝わったと思います。

こういう次第で16、17日と通夜、葬儀を終えました。
あとでこういうときに質問されたこともQ&Aで書いていきます。
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1 コメント

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大変勉強になりました。 (関口)
2010-10-19 13:41:27
今回のご葬儀のお話は、大変勉強になりました。禅宗などで、文語調の部分では意味が分かるときもありましたが、全体としての進行や、お坊さんが「観想」し何処に亡者を導くのか等について、高原師の御解説で理解することができました。ありがとうございました。

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