福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

修験宗旨書等・・・13

2017-12-13 | 諸経
修験宗旨書・・・13
閼伽水第十三(新入りの行者は毎日三荷の閼伽水を汲む、閼伽水は五智の徳を持つ故に
夫れ閼伽水とは,閼伽とは梵語なり、ここには無垢と訳す。水とは漢名なり。凡そ水とは本性清浄なり。故に諸仏は水を以て性となす。衆生は水を以て体となす。然れば則ち初入の新客本来清浄の水を汲み、五塵煩悩を洗う。秘伝に曰く「水に五智の徳あり。所謂水性澄寂にして一切の色相を顕現す、大円境智なり、一切万像水中に顕現して高下なし、平等性智なり、水中一切の色相差別了現し、妙観察智なり。一切の情非情水によって滋長す、成所作智なり。水は遍ぜざるところなし、法界体性智なり。水、風によって波浪をおこす、波浪即声を作す、これ即ち五智の説法なり。よって円密二教ともに授職灌頂の儀式、その内証を顕して前仏の智水を以て後佛の頂に灌ぐなり」。先達の秘口に云う「二の閼伽の桶は金胎両部・理智・父母二水なり。担木は二水和合して玉大所成の行者なり。成一円塔の義、これを思うべし。初入は新客等、金剛胎蔵並びに金胎不二に三義に擬えて、毎日三荷の閼伽水を結ぶ。一荷は諸仏供養、一荷は先達に献ず、一荷は宿中の用心なり。みな是五智三部の表義なり。能く能く五智三部の内証に安住して悉地を成ずべきものなり。

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