民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

臭いの民俗

2017-02-22 11:05:11 | 民俗学

街の中の住宅街を歩いていると、薪が燃えた煙のにおいがする時があります。そんな時、改めて周囲の屋根を見回すと、屋根から突き出た煙突から煙が出ているのを発見します。薪ストーブがある種のブームのように広がり、新築の住宅に煙突を見たり、庭の片隅に薪を積み重ねてあるのを見たりします。震災で電気が来なくなった時の暖房や、省エネ、そして家の中で火をたくという楽しみで、かなり見るようになりました。

煙の臭いをかぐと、様々なイメージが頭の中に浮かんできます。子どもたちを連れてよく行ったキャンプでの火のにおい。子どものころ、台所でたいたかまどの火のにおい。風呂をたいた火のにおい。いったいどのニオイだろうと、意識は記憶の中をさまよいます。そして、何十年も前の記憶がかなり鮮明によみがえります。においとは、不思議なものです。タイムマシンのような効果で、一瞬にして時空をこえて記憶がよみがえってきます。他にももしかしたら印象的なにおいがあるのかもしれませんが、これほど鮮明にいくつもの記憶が呼び覚まされるのは、煙のにおいです。

他にも、ご飯のたけるにおいやみそ汁のにおいとかあるはずなのに、煙のような効果は生みません。それはきっと、かつては恒常的にかいでいたニオイなのに、その後長くかがないで、今また久しぶりにかいでいるということで、記憶を喚起するのではないかと思います。このような種類のにおいを探してみるのも面白いかなと思います。

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