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ベンガジ事件とヒラリー、喚問乗り切り「諦める人間ではない。私の1期目を勝ち取る。」と宣言

2015-10-26 06:25:23 | 日記

民主党は11時間にも及ぶ共和党のヒラリー・クリントン尋問を乗り切ったと勝利宣言していますが、ベンカジ事件の真相は解明されませんでした。アメリカ・リビア故スティーブン大使が身の危険を感じ本国に警護を重ねて要請したにもかかわらず、警護してもらえなかった。さらに襲撃されたのちに13時間も放置し救援隊も派遣しなかった。日本では考えられない行動です。PKOで日本が米国に警護を要請し、放置されれば自衛隊は戦闘状態に突入です。米国は自国利益優先で常に援護してもらえると考える方がおかしいでしょう。今回の大使殺害が下記のような憶測通りだとすれば大問題ですし、その為に私メールを使っていたとすれば大統領の資質に関わってきます。証拠が一つでも出てくればアウト。乗り切ったと早合点している場合ではないでしょう。

以下コピー 来年のアメリカ大統領選で、民主党の最有力候補でありながら支持率の下落が続いていたヒラリー・クリントン前国務長官が、形勢の立て直しに向けて動き出した。

 クリントン氏は私用のメールアドレスを公務に使った問題などで支持率が下落していたが、先日行われた、11時間にも及んだ議会の公聴会で野党・共和党の追及を乗り切った。

 バージニア州アレクサンドリアで23日、形勢立て直しにむけた大事な演説に臨んだクリントン氏。聴衆を前に、「私はいろいろと言われるけれど、あきらめる人間ではない」「オバマ政権の3期目でも、夫の3期目でもない、私の1期目を勝ち取る」などと語った。

アンディ・チャンのコラム

真相が明るみに出るかどうかはわからない、永遠に解明されないかもしれない。

10月22日、ベンガジ事件の解明のため国会の調査委員会がヒラリークリントンを喚問した。ヒラリーは当時の国務長官で事件の主役である。アメリカの大使を含む4人がテロ攻撃で死亡した事件で、真相を追及する共和党側に対し、民主党側は公聴会はヒラリー追い落としのためと主張し、メディアもヒラリー擁護に回っている。
ベンガジ事件とは大使を含む4人のアメリカ人がリビアのベンガジテロ攻撃に逢って死亡した事件である。
2012年9月11日、アメリカのスティーブン(Chris Stevens)駐リビア大使が護衛二人を連れてリビアの首都トリポリから危険なベンガジ市に赴き、テロ攻撃で死亡した事件である。攻撃は前後13時間に及んだがヒラリー、国防部、CIAなどは救援隊を派遣しなかった。ヒラリーは直ちにこれがテロ攻撃でなく反イスラムのビデオに抗議した暴動と発表した。
疑問はたくさんある。
(1)英国が領事館を撤退した危険地域になぜ護衛もつけず、大使を派遣したのか。
(2)ベンガジに行った目的は何か。ヒラリーはスティーブン大使が状況調査のため「個人の意思」で行ったと責任逃れをした。
(3)なぜ13時間の攻撃で救援隊を出さなかったのか。ヒラリーは国防部やCIAがやることで国務省の責任ではないと言った。
(4)「イスラム批判のビデオ」に抗議暴動とウソの発表をしたのはなぜか。ヒラリーはビデオ説が正しい説明と言い張った。
(5)ビデオ説が嘘とわかった今もヒラリーやオバマが嘘を言い続ける理由はなぜか。ヒラリーはビデオ説にこだわり説明はなかった。

11時間に及ぶ公聴会のあと、民主党側は「共和党はヒラリーを攻撃した」、「ヒラリーは勝った、全ての質問に答えた」、「ヒラリーの当選は確実となった」などと発表した。
 私が11時間かけてテレビで見た印象では、ヒラリーは嘘を繰り返し真相を喋っていない。後述するように真相は早耳の宮崎正弘氏が述べたところにあるが、真相が明るみに出るかどうかはわからない。最後の「私の憶測」で説明するように真相はベンガジで大使が殺害された事実よりもっと大きい。
 
●ヒラリーのベンガジ公聴会で判明したこと

民主党がヒラリーを褒めまくっているにもかかわらず、公聴会で解明されたいくつかの要点は次の通り。
(1)スティーブン大使は2012年5月に就任し9月に殺害された。5月に就任してから600回もヒラリーに護衛を増すよう要請したが却下された。ベンガジに行く二か月前にも13人の護衛を要求したが却下された。攻撃に逢った時は5人の護衛して居なかった。
(2)ヒラリーは攻撃されても救援を派遣しなかった責任は国防部とCIAの責任と弁解した。
(3)リビア大使館は2011年に7500通以上のメールを国務省に送っていたが、2012年のメールは65通しかない。これはメールがないのではなく国務省がメールを隠蔽し発表していないと思われる。
(4)ヒラリーは一度もスティーブン大使とメール交信をしなかったと主張している。その代りヒラリーは政府役員でないブルーメンソールをリビアに派遣し、600通以上のメール交信があった。ブルーメンソールはオバマに批判的なのでオバマが彼の政府雇用を拒否した。
にも拘らずヒラリーは彼をリビアに派遣した。なぜスティーブン大使を使わずブルーメンソールを使ったのか説明はなかった。
(5)大使の死亡が確認された10時32分、ヒラリーは「反イスラムのビデオ」に抗議した暴動と発表した。しかし、半時間後の11時12分、ヒラリーは娘のチェルシーに「ビデオ抗議ではない。アルカイーダの攻撃だ」とメールした。
それから一晩たった24時間後にヒラリーは「攻撃はビデオではなくアルカイーダの計画的攻撃」とエジプト首相に電話した。ヒラリーは明らかに国民に嘘をついたのに公聴会で嘘を暴かれてもビデオ説を白々と強調した。
(6)ヒラリーは公聴会で4回、リビアに武器を提供したか、シリアに武器提供したかと聞かれ、4回とも否定した。

●私の憶測:「リビア・コントラ」疑惑

オバマは国会に無断でリビアに武器を提供したが、2011年にカダフィが殺されたので、武器を秘密裏に回収する必要があった、しかも今度は回収した武器をシリアの反アサドグループに渡すつもりだったらしい。
スティーブン大使が護衛なしでベンガジに行った。ところが計画がアルカイーダ側にばれて大使は殺害され武器は敵に奪われた。これが私の憶測「リビア・コントラ」である。

大統領が国会の許可なしにある他国に武器を提供してはならない。嘗てレーガンが秘密裏にイランに武器を提供して問題になった。これを「イラン・コントラ」と呼ぶ。だから今回のベンガジ事件の真相は「リビア・コントラ」と呼ぶべきなのである。
リビアの独裁者ガダフィが2011年に殺害されたので反米政権に武器を取られては困る。しかし、武器の回収に米国大使が直接交渉するわけにはいかない。そこでヒラリーは政府公務員でないブルメンソールを使って回収交渉をしていたのではないか。こうすれば理屈
が通る。
でも交渉がうまくいきそうになったら公式な国の大使が出向く必要がある、
しかも大使の行動は秘密である。国会に知られても困る。だからヒラリーは国務省の公式通信を使えない。スティーブン大使と交信をせず、ブルメンソールと非公式通信で交渉していたらしい。機密を知っているのはヒラリーの親密な部下であるウマ・アベディンとジェーク・サリバンだけだったと思う。
ところがヒラリーは個人のスマホを使っていたのでハッカーが機密を盗むのは容易いことで、武器引き渡しの為に大使がベンガジに赴いたことはすぐにアルカイーダの知ることとなり、ベンガジ領事館を攻撃して武器を奪った。アルカイーダの攻撃である。

真相が国会にばれたらオバマとヒラリーは大変、監獄入りである。だから二人とも絶対に真相を言わない。ヒラリーは公聴会で嘘を指摘されてもテロ攻撃でない、ビデオに抗議した暴動だと言い張ったのである。ヒラリーはエジプトの首相にテロ攻撃だと本当のことを言ってもアメリカ国民を騙し続ける必要があったのである。
これが私の憶測した、シリア・コントラである。
読者にもいろいろ意見や感想があると思うが、誰にも真相がわからないから「シリア・コントラ」疑惑である。
 真相を解明するためにはヒラリーが消去したサーバーのメールを全部復元し、ブルメンソールとの交信と突き合わせ、さらに一部の関連者が自分の罪を軽くするため白状する必要がある。オバマとヒラリーは必死に隠すだろう。真相が明るみに出るかどうかはわからない、
永遠に解明されないかもしれない。
    

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