皆様、おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。5月19日火曜日、今日はマクドナルドの商品券を考えます。
先日記事にした、マクドナルドの1万2千円の「“景気をつかもう”商品券」が売れているようです。昨日立ち寄った御徒町のマクドナルドでも「売り切れ再入荷待ち」と張り紙がしてありました。
この商品券は、中身の商品券の構成を工夫して、来店頻度が向上したり顧客に拡大につながるように、きっちりと考えられています。
「“景気をつかもう”商品券」は、ハンバーガー+ポテト+ドリンクのセットが29食分とサイドメニュー6食分に加えて、34食分のドリンク券(内30食分はコーヒーまたはアイスコーヒー)で構成されています。
このドリンク券34枚がポイントです。セットの29食にはドリンクが含まれているため、商品券の購入者はセット券を使用する時とは別に、ドリンク券を利用する目的で来店することになります。そうでなければ、友人や同僚にドリンク券を配り、商品券購入者の周囲でマクドナルドの顧客を増やしてくれることでしょう。
つまり、「“景気をつかもう”商品券」には販売促進目的でドリンク券が入れてあるのです。総額1万2千円÷セット券29食=約413円分の客単価を確保した上で、販促のためにサイドメニューとドリンク券を含めてあるのです。
これにより、単に29回分の食事代金を顧客に前払いさせる効果を得るだけではなく、のべ34来店回数(人)分の、商品券購入者の来店頻度向上と購入者の周囲への顧客拡大が図られる仕組みになっています。
商品券に無料券を付ける。これによって、来店頻度と顧客拡大をねらう。こういう工夫は、我々も見習うことができそうですね。たとえば、商工会の商品券に、加入各店で何らかのサービスを受けられる共通券を付けることなどはすぐに思いつくことです。
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