中小企業診断士 福田 徹 ブログ

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新人教育の極意

2009年04月25日 | 福田徹の人・組織

 皆様、おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。4月25日土曜日、今日のブログでは新人教育の極意について考えます。

 新人教育で大切なことは、新人さんにこちらから「新人さんへの期待を伝える」ことです。それだけのことで、将来にわたり、その新人さんの成長や組織への貢献度を高める大きな効果があります。

 だだし、「期待してるよ」という言葉だけでは、ほとんど効果がありません。そんな、だれでも言われたことがある慣用句のようなもので、人を動かすことはできません。

 それでは、どうしたらよいのでしょうか?


 どうしたらよいかを考える前に、新人さんの気持ちを考えてみましょう。

 初出勤日の新人さんの頭の中は、不安で一杯です。職場に受け入れられるか?仕事は上手くできるか?そんな不安で余裕が無くなっているはずです。

 こうなってしまっている初日の新人さんが求めていることは、不安を解消して安心を得ることです。不安というのはいやな感情ですから、それが継続すると不安を感じる場所=新しい勤め先が本人にとっていやな場所になってしまいます。
 こうならないためには、新人さんを不安な状態にさせておかずに、安心させる努力を惜しまないことです。どうやって安心させるかというと、やはりここでも「新人さんへの期待を伝える」に限ります。

 
 それでは、どうやって「期待していること」を伝えるのか?それは、徹底した準備と新人さんのための行事優先です。

 どういう事かというと、まず前日までに新人さんが使う名札、名刺、ロッカー、ユニフォーム、教育担当者の選任とスケジューリング、そしてその部署内に新人入社の告知を済ませて置きます。この準備がきちんとされていると、新人さんは「自分は歓迎されている」と強く感じるものです。

 初日は、(顧客対応をのぞいた)すべてに新人歓迎が優先し、教育担当者・上司・先輩が新人を歓迎します。雲の上の上司もうるさいはずの先輩も初日ばかりは、徹底して新人さんを気遣うのです。


 こうして歓迎した上で、初日の締めくくりに上司が「君には○○を期待している」と話をして上げます。

 これは効きますよ!


 本来、ほとんどの新人さんは、仕事に対して積極的な気持ちをもって初日を迎えます。しかしはじめは不安で一杯で、気持ちが空回りしてしまうものです。そこで、いち早く不安を解消して安心させ「ここに勤めることにして良かった」と思って貰えば、本来の自分の能力を発揮させるものなのです。
 
 つまり、新人を安心させるために、新人を迎え入れる準備段取りに気を遣い、初日は他のことに優先して職場に新人の居場所を与えることが重要なのです。

 この段階で、新人は「自分は期待されている。ここで頑張ろう。」とすでに感じています。

 その上で、改めて「期待」を言葉で具体的に伝えるのです。

 こうした手順を踏むことで、新人教育が成功し、その新人の成長を速めやきっと組織に貢献できる人材となるのです。


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