《ビジネスチャンス有り》投稿型サイト、女子力高める クックパッド、20〜30代の半数利用 アットコスメ、化粧品大手も参考にnikkei.com/paper/article/… …みんなの意見で作り上げるサイト/企業ベースより余程パワフル…間違い情報の管理(基本は個人判断)が必要です!
投稿型サイト、女子力高める クックパッド、20〜30代の半数利用 アットコスメ、化粧品大手も参考に :日本経済新聞
料理レシピや飲食店情報、化粧品などの分野で、クチコミや情報を投稿するサイトの人気が上昇している。支えているのは20〜30代の女性。この年代の半数以上に利用されているサイトもある。女性を引きつける力に消費財メーカーも注目、企業との連携も増えてきている。一方で「やらせ」など不正な投稿が紛れ込む課題も浮上してきた。(砂山絵理子)


投稿されたレシピを見ながら昼食を作るクックパッドの社員(東京都港区のクックパッド本社)
千葉県松戸市在住の主婦、唐沢麻理さん(35)は2008年秋からほぼ毎日、レシピサイト「クックパッド」を利用している。冷蔵庫の食材で短時間で作れるものを検索したり、友人の新しいレシピを確認したりしているほか、これまで150以上のレシピを自ら投稿した。他の利用者から寄せられたレシピの感想は計1000件を超え「料理にもいっそう力が入るようになった」と話す。
月間1300万人が利用
クックパッドは消費者が投稿した115万件のレシピが掲載されている国内最大のレシピサイト。月1367万人の訪問者がおり、国内の20〜30代女性の半分以上が利用しているという。例えば「肉じゃが」と検索すると4200、「オムライス」では3800ものレシピが見つかる。
無料で利用できるが、月額294円を払うとレシピを人気順に並べ替えることもできる。有料会員数は利用者の5%程度で、この収入と広告がクックパッドを支える。
忙しい夕食時や買い物前に使われることが多いため、クックパッドはサイトの使い勝手を徹底的に磨いている。「画面のレイアウトは分かりやすいか」「ストレスを感じない反応の早さか」――。社員数の約4割を占める技術者を中心に日々、機能を更新する。「頻繁に新機能などの提案がなされるが、実際に一般公開されるのは10分の1」(最高技術責任者の橋本健太氏)というこだわりようだ。
企業もクックパッドが消費者を集める力に注目している。味の素は今冬、調味料「ほんだし」を使ったレシピ「豚バラと白菜の重ね鍋」をテレビCMで紹介し、クックパッドで3種類のアレンジレシピを提案した。すると「材料少ないし簡単でいいですね!」など200を超す感想が寄せられた。
ほんだしのみそ汁以外での活用法を提案するのに効果的なのが、「消費者に近いクックパッドで紹介すること」(味の素食品事業本部家庭用事業部の島谷達也氏)だった。クックパッドでレシピの募集や訴求をしている契約企業は、累計100社におよぶ。
肌質・年齢で検索
アイスタイル(東京・港)が運営する化粧品のクチコミサイト「アットコスメ」も女性に活用されている代表的なサイトだ。月間利用者は20〜30代を中心に500万人。国内で販売されている大半の化粧品についての製品情報やクチコミが掲載されている。肌質や年代別に、化粧品を検索することもできる。
サイト開設は1999年12月。「当初は悪いことを書かれるのではと、化粧品メーカーから警戒されていた」(メディアサービス部長の藤田恭子氏)という。今では、ほとんどの化粧品メーカーがアットコスメのクチコミを参考にしたり、同サイトに広告を出稿したりしている。
アイスタイルはアットコスメに集まった膨大な商品データやクチコミを、企業に販売するビジネスも展開している。クチコミを投稿した利用者が過去にどんな製品を使っていたかを調べられたり、自社製品のクチコミに頻出するキーワードを分析・集計できるサービスで、多くの化粧品メーカーが利用している。
カカクコムが運営する飲食店クチコミサイト「食べログ」も勢いを増している。2012年1月の利用者は前年同月比36%増の3236万人となった。約68万店の飲食店情報や、332万件のクチコミを掲載する。やはり20〜30代女性の利用が多い。
無料ですべてのコンテンツが閲覧できるが、月額315円の有料会員が約7万人いる。スマートフォン(高機能携帯電話)や携帯電話用サイトで店舗を人気順に並べ替えることが可能。食べログ本部長の村上敦浩氏は「まだまだ増やせる」と意気込む。
1月初めに、報酬を受け取って飲食店に好意的なクチコミを投稿する「やらせ業者」が明らかになった「食べログ」。運営するカカクコムは「法的措置も含めて断固として対応する」とする。同社が重視するのが不自然なクチコミの排除だ。例えば店舗の評価は、他人への影響が大きいと思われる2000〜1万人程度の投稿が反映しやすいように設計している。
ただどこからが「やらせ」なのかは判断が難しい場合もあり、完全に排除することは困難だ。消費者も「自分の好きな飲食店を高評価しているユーザーに注目する」(食べログ本部長の村上敦浩氏)などの自分なりの見極め策が必要になる。
ブログでも報酬を受け取る紹介記事など純粋なクチコミと間違いやすいコンテンツは多い。クチコミはあくまで投稿者の主観的な評価であることを忘れず、うのみにしないことが利用のコツといえそうだ。
フェイスブックが9月に開いた開発者会議「f8」で公表した約80社の戦略パートナーに日本企業で唯一選ばれたのが料理レシピ投稿サイト運営のクックパッドだ。
クックパッドは設立は2004年で、09年に東証マザーズ上場。従業員は約90人。11年4月期の売上高は32億円と小規模だが、女性のネット利用者にはよく知られている。サイトの月間利用者は1575万人で20代〜30代が多い。
投稿レシピは約106万点。人気レシピには、実際に利用した人による投稿の写真とコメントが多数掲載される。
10月10日に東京で開いたフェイスブックの開発者会議では、フェイスブックの新機能に対応したサービスを披露した。従来、共感を示すボタンは「いいね!」しかなかったが、新仕様では「食べたい!」「読んだ」「聴いた」「撮った」「欲しい」などのボタンを設定できる。
同社を支えるのが37人の技術者。うち9人は外国籍で、米国やフランス、デンマークなど出身国も様々だけに、公用語は英語だ。「米フェイスブックと英語で直接やりとりできる条件を備えていたことも、パートナーに選ばれた一因」という。
クックパッドは最近、米国とシンガポールに子会社を設立するなど、海外展開を加速している。創業者の佐野陽光代表執行役は「世の中に役立つサービスは国境を自然に超えるもの」と語る。世界8億人の利用者に日本発のネットサービスがどこまで受け入れられるか。注目が集まっている。
(杉本晶子)











