FUKASHIHOJO.COM #2 愚螺牛・言の葉[悲しみ喜び、慈悲の中]

北條不可思【歌うお坊さん/浄土真宗本願寺派僧侶シンガーソングライター】

『詩を漁る』 堀口大學 作

2010-10-02 | Weblog

 

 

詩を漁る

 水に沈んだ月かげです

つかの間うかぶ魚影です

言葉の網でおいすがる

百に一つのチャンスです

堀口大学 作

******

《恩師 林 水月和上が愛でておられた詩》

~前文略~

水は人間の心です。

この地球世界は水星ですから、

ここに生まれた人間は、

全部水の性(しょう)をもっているわけでしょう。

水があれば、天上の月は必ず水に影を宿します。

太平洋の水にも、池の水にも、葉末に溜まった露にも

必ず月は宿るようになっているのです。

月は如来さまです。

仏のお心です。

仏性(ぶっしょう)です。

月が宿ると、心の深層に

動かずにいた魚が動き出して

心の表面に出てくるのです。

しかし、それは『つかの間』のことで

気をつけていないと、雲や霧が出てきて

月を隠すように、魚影を見失ってしまうでしょう。

この

何のために人間に生まれているかの魚影を

言葉の網ですくい上げなければなりません。

これが

百年の人生のただ一つのチャンスです。

このチャンスを失った人生であるなら

人間に生まれた高貴性を放棄するものです。

詩とは

言葉の網で

人間に生まれて来た目的の魚を

掬い上げることです。

~林 水月和上御著書より~

 

 

 

 

浄土真宗本願寺派(西本願寺)  勧学 林 水月和上


浄土真宗本願寺派 当麻九坊院眞信山蓮向寺 公式ホームページ

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