深井動物病院からのお知らせ

堺市・深井駅近くの動物病院『深井動物病院』からのお知らせのブログです

椎間板ヘルニアによる起立不能に鍼灸治療は効果があります。(その2)

2013年11月27日 | 鍼灸治療について
もうひとつ、現在治療中の症例をご紹介しましょう。

ダックス、オス、11歳
9月5日来院。
2日目から後肢ふらつく。今日、他院受診し、椎間板ヘルニアの5段階評価の軽い方から2番目と診断、
ただちに手術が必要と言われ、手術を希望しないので当院に来院。
確かに5段階評価の2番目、手術おこなうのは決して間違いではないが、起立歩行できているので、飼主さんとしては躊躇するところ。
高齢で手術は希望しない、とのことなので、徹底した運動制限と鍼灸治療をおこなうことに。
しかし!9月10日、症状悪化!起立不能に!5段階評価の3番目、自力排尿便あり、後肢端痛覚あり。本来なら手術適応です。
それでも、手術実施の同意得られないので、鍼灸治療継続。
9月24日、悪化して2週間後。7回の鍼灸治療で改善なし。さらに継続希望するので、週1回の治療続ける。
11月26日、発症後もうすぐ3か月、合計18回の治療で、ふらつきながらも起立歩行可能に。
最低限、生活できるレベルまで回復。


9月10日、起立不能に!


11月26日、ふらつきながらも倒れず歩行できている。


お灸中
高齢なので、鍼灸治療でそれまであった頸部の痛みも改善し、体全体の調子も良くなりました。
鍼灸は体全体を整えるので、いろいろなところに治療効果が波及するのも特徴です。

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椎間板ヘルニアによる起立不能に鍼灸治療は効果があります。

2013年11月25日 | 鍼灸治療について
鍼灸治療の効果を示す例として、椎間板ヘルニアによる起立不能があります。
ダックスによく見られ、腰の痛みから下半身不随まで症状は様々です。
現在治療中の症例のお話をしましょう。

M・ダックス、オス、9歳。
10月16日初診。
10月6日に突然、後肢起立不能に。2か所の動物病院で治療受けるが、
積極的な手術の話はなく、ステロイド剤投薬や患部レーザー照射をおこなうが、好転なし。
初診時で、発症後すでに10日経過。後肢の感覚や自力排尿便はあるが、起立は全くできない状態。
症状による5段階評価の3番目。本来なら手術適応です。
しかし、すでに時間経過が長いこと、運動制限は当初よりできていること、症状の進行はないこと、
飼主が鍼灸治療を望んでいること、などから、当面は鍼灸治療で反応をみることに。
最初は週3回の治療で、1週間後には後肢を踏ん張って起立しようとする動きがみられ、2週間後には
なんとか起立できるようになりました。週2日の治療にしてさらに2週間、治療開始後1か月、合計10回の
治療で、ふらつきながらも歩行できるまで回復しています。
現在も週1回の治療と自宅での徹底した運動制限は続けています。
12月中旬には治療もひと区切りつくものと思っています。


初診時(10月16日)。まったく起立できない状態です。


治療後1か月(11月15日)。ふらつきはありますが、充分歩行できます。

このように椎間板ヘルニアによる起立不能には、運動制限と鍼灸治療が効果的です。
ただし、このレベルも含めて、自力排尿便麻痺や後肢端痛覚無しなどのさらに重度な症例には、手術による治療をまず勧めています。
すべて、鍼灸治療で治るわけではありませんが、非常に有効な治療であることは間違いありません。
飼主さんと十分話し合ったうえで、治療方針を決めておこないます。

手術しようかどうか迷っている方、手術したが治らなかった方、まずは一度診察にお越しください。
わかりやすく納得できる治療法を見つけるため、御説明いたします。

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お灸は熱くないのです、心地よいものなのです。

2013年11月24日 | 鍼灸治療について
お灸は熱くてつらいもの、じっと耐えて我慢するもの。
そんな先入観で、鍼灸治療を敬遠していませんか?
特に関西では「やいと」と呼ばれ、私のおばあちゃんの背中にも
大きな「やいと」の痕があったのを憶えています。
あまり良いイメージはありません。
確かに熱いものなのですが、動物の場合は被毛があるので直接皮膚に接していません。
「灸点紙」と呼ばれる粘着シートを貼ってからおこないますので、細かな温度調節が可能で、被毛が焼けることもありません。
また、「台座灸」を使用するとじんわり、ゆっくり温熱効果が広がります。
ウサギから大型犬まで、どんな動物でも気持ちよさそうに、お灸をさせてくれます。
その心地よい雰囲気に、飼い主さんまで癒されるほどです。


     「灸点紙」を貼ってその上にお灸をしています。


     「台座灸」は紙製台座にもぐさが乗っています。やんわり効きます


  うさぎに「台座灸」をおこなっているところです。敏感なうさぎでもまったく嫌がらずじっとしています。

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鍼灸治療は痛くありません。

2013年11月24日 | 鍼灸治療について
鍼を刺したりお灸をしたり、痛そうで熱そうで、なんだかかわいそう。
そんな先入観で鍼灸治療を敬遠していませんか?
実はそんなことはありません。心地よい刺激で、本当に気持ちよさそうにします。
使用する鍼は、小型犬や猫なら「01番鍼」、直径はわずか0.14mmです。
中型犬でも「1番鍼」、直径は0.16mmです。刺入時でも、ほとんど痛がりません。
さらに肢端などの敏感なところは「接触鍼(ダイオード鍼)」を使用します。
これは名前の通り、経穴に接触させるだけで、もちろん痛みはありません。
鍼治療は、心地よく気の流れを整えるためにおこなうものです。
1本1本、脈をはじめ、体の変化を診ながら進めていきます。
一度にたくさんの鍼を刺すようなことはしません。
動物に我慢を強いる治療ではありませんので、ご安心ください。


  黄緑の柄が01番鍼、赤い柄が1番鍼


  M・ダックスの「大椎」という経穴に01番鍼を刺入しています。


  ダイオード鍼

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異物誤飲に気を付けてください。

2013年11月16日 | 病気や治療について
最近、犬の異物誤飲の症例が3例ありました。いずれも小型犬です。
ひとつは、散歩中にたばこの吸い殻を食べてしまった例です。
フィルターだけなら大丈夫ですが、たばこの葉が残っているとニコチン中毒を
引き起こす危険性があります。比較的早く発症しますし、レントゲンにも写りにくいので、
飼主さんが気付かないと発見が遅れ、重症化する可能性があります。
今回は食べて間もなく、吐かせました。幸いフィルターだけでした。
ほかの2例は、調理した鶏の手羽元を骨ごと丸飲みと、共同募金の「赤い羽根」を食べたものです。
いずれも大事には至りませんでしたが、ひとつ間違うと開腹手術まで必要になることもあります。
当院では、内視鏡を準備しておりますので、手術することなく異物を取り出すことも可能ですが、
鋭利な物や大きな物など、取り出せない場合もあります。
食べ物を置きっぱなしにしない、室内を片づける、ごみ箱は蓋付きにする、散歩中もよく監視する、
などの対策をとって、異物誤飲を未然に防ぎましょう。


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