深井動物病院からのお知らせ

堺市・深井駅近くの動物病院『深井動物病院』からのお知らせのブログです

やっぱり歯は大切

2013年03月30日 | 病気や治療について
久しぶりにとても重度な歯石の症例についてお話ししましょう。
13歳(高齢!)のダックスで、ひどい口臭と歯石で来院しました。
術前検査は問題なかったので、慎重に麻酔をかけて(動物の歯石除去は全身麻酔下でおこないます)
歯石除去をおこないました。併せて歯肉後退によりぐらぐらな歯は抜歯しますが、今回は13本も抜きました。
処置後は写真の通りすっきり!これでも支障なく食べることができます。
ただし、時間とコストがかなりかかりました。もう少し早い時期に対処すれば、なにより犬の負担は軽減されます。
歯石は時間の経過とともに進行します。獣医師と相談して、除去のタイミングを見逃さずに処置することが重要です。




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犬の「春の予防の御案内」を発送しました。

2013年03月24日 | 病院のお知らせ
4月になると今年度の狂犬病予防注射が始まります。
ノミ・マダニも活発に動き始めますので、最盛期前からの予防が重要です。
さらに、フィラリア予防も始まります。
また、中高齢犬で普段お越しいただく機会のない場合は、健康診断を兼ねて血液検査を行うのもよいでしょう。
犬をお飼いで昨年フィラリア予防をされた方と昨年秋以降
初診で来られた方に、これら予防についての御案内を本日お送りしました。
5月は込み合いますので、4月の早い時期にお越しいただければ、無用にお待たせすることは少ないと思います。
御不明な点はどうぞお電話でお問い合わせください。

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「マダニ」のはなしのつづき

2013年03月21日 | 病気や治療について
今朝の朝日新聞朝刊の27面(科学欄)に「追跡 マダニ感染症」という大きな記事が載っていました。
先日、お話しした「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)について詳しく書かれています。

重複部分は除いて要約すると、
原因ウイルスは以前から国内に広がっていたものとみられる。
今後、爆発的に広がる可能性は低い。
いまだ、病気の全体像は不明。
ヒト同士の間で、感染者の血液などが体内に入ることで感染するケースはあるが、くしゃみなどでは感染しない。
マダニは跳び跳ねることもなくゆっくり移動して、感染の機会を待っているのでその機会は限られる。
春から秋に、草木の中での作業や登山などでは肌の露出を避け、その日のうちに入浴して体をよく洗う。

犬の発症や犬からヒトへの感染は今のところ報告はやはりないようです。
しかし、念のため犬に対するマダニ駆除対策はとるべきでしょう。
また、散歩中の飼い主さんへのマダニ感染対策もとっておいた方がよいでしょう。

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古くて新しい「マダニ」のはなし。

2013年03月19日 | 病気や治療について
先にマダニ媒介のヒトの新しいウイルス感染症の話をしましたが、
犬にとってのマダニの危険性は「バベシア症」によって以前から知られています。
念のため、「バベシア症」についてお話しします。

「マダニ」媒介によってバベシアと呼ばれる住血原虫が感染することで発症します。
バベシアが赤血球表面に付着し直接壊したり、感染赤血球を体の免疫力が異物と認識して
破壊することで、重篤な貧血を引き起こし死に至ります。
マダニが活発に動く春と秋に多く見られます。
行楽の季節で、犬と一緒に野山へ出かけた際にマダニ寄生を受け発症するケースが一般的ですが、
泉北ニュータウンや狭山、和泉などの地域によっては、近所の公園に散歩に行っただけで
マダニ寄生の危険性があり
油断できません。

マダニ媒介による感染症予防には、マダニ駆除(寄生予防)が重要です。
そのためにはマダニ駆除剤を定期的に投与することが最も効果的です。
当院では動物用医薬品である「フロントラインプラス」の使用をお勧めします。
医薬品ですので、獣医師の指示に従って、正しく使用することが肝要です。
詳しくは来院の際に丁寧に御説明いたします。
4月になったら、ノミ・マダニ予防を始めましょう。


   赤血球表面に感染したバベシア。洋梨状で一対で多くみられます。


   ホームセンターやペットショップで販売しているのは「医薬部外品」でマダニへの効果は?
   「動物用医薬品」は獣医師の指示のもと、正しく投与しましょう。

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堺市獣医師会で講習会が開催されました。

2013年03月18日 | 獣医師会からのお知らせ
去る3月15日(金)にメリアル株式会社より講師を招いて、会員向け講習会が開催されました。
マーケティングに関する講演と、新しい猫3種混合ワクチンに関する講習に、約20名の会員が参加しました。
このように、堺市獣医師会では定期的に講演講習会を開催し、知識や技術の向上に努めています。


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「重症熱性血小板減少症候群」について。

2013年03月18日 | 病気や治療について
今年に入って国内で死者が出て、気がかりなのが「重症熱性血小板減少症候群」(英語名の頭文字を取って、SFTSと呼ばれています)です。
「マダニ」媒介による新しいウイルス感染症ということですが、未だ不明な点が多く情報の少なさもあって、なんとなく不安な方も多いと思います。
ここでちょっとお話ししましょう。
まず、ヒトでの症状は発熱と消化器症状、そして病名にもある血小板減少による出血症状がみられ、死亡率は10%以上と高率です。
西日本で発生していますが、媒介となるマダニは全国にいますので、今後発生地域が拡大することも充分考えられます。
マダニの吸血時期は春~秋ですので、この時期に山間部に入る際は注意が必要です。
中国では犬からも、このウイルスに対する抗体が検出されたということですから、犬にも感染はするのでしょう。
しかし今のところ、犬でSFTSを発症したという報告はなく、またマダニ以外からヒトに感染したという報告もありません。
したがって、現時点ではマダニの寄生を予防することが最も重要で、いたずらに恐れる必要はないと思われます。

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