最高の日米蜜月関係”でもなかった招待…アジア政策は「日本が軸の決意」と元NSCアジア上級部長 日米ウィン・ウィンの“秘策”は兵器開発

2017-02-12 10:49:50 | Weblog

トランプ米大統領は、よほどうれしかったに違いない。

 ホワイトハウスでの日米首脳会談の冒頭、19秒間にわたった安倍晋三首相との握手。会談後、両首脳がともに週末を過ごすフロリダ州パームビーチに向かうため、乗り込んだ大統領専用ヘリ「マリーンワン」の機中では、満面の笑みで首相と2人で写真撮影を行い、ツイッターに掲載した。

 米国大統領が外国首脳との初顔合わせで、ホワイトハウスでの会談や昼食会にとどまらず、今回のように大統領の別荘というプライベートな空間に招待するというのは異例のことだ。11日朝には、安倍夫妻について「素晴らしいカップルだ!」とツイッターに書き込んだ。

 近年では最高の日米蜜月関係を築いたとされるブッシュ大統領と小泉純一郎首相(いずれも当時)の間でも、ブッシュ氏がいきなり小泉氏をテキサス州クロフォードにある個人所有の牧場に招待するということはなかった。

 オバマ前政権下でホワイトハウス・国家安全保障会議(NSC)のアジア上級部長を務めたエバン・メデイロス氏は「トランプ大統領が日本および日米の同盟関係をアジア政策の中心に据えるという決意の表れだ」とみる。だとすれば、トランプ政権下での日米関係は上々の滑り出しを果たしたといえる。

 今後の日米関係の「主戦場」となることが確実な経済分野。ここで日米が「ウィン・ウィン」の状況を築くことはできるのか。その処方箋は、会談後の共同記者会見での大統領の発言に埋め込まれていた。

 「同盟関係にさらなる投資を行い、両国の防衛能力をさらに深めていきたい」

 

 日米政府筋が明かしたところでは、両国は現在、貿易不均衡の解消と共同防衛能力の強化を同時に推進させる「秘策」として、F35戦闘機といった最先端の防衛装備品の大量調達に加え、南・東シナ海情勢をにらんだ新型兵器の共同開発を水面下で模索している。

 

 中でも有力視されるのが、尖閣諸島(沖縄県石垣市)などの島嶼(とうしょ)防衛を念頭に置いた米国製AAV7に代わる水陸両用車と、南シナ海などでの中国の接近阻止・領域拒否(A2AD)戦略に対抗するための対艦ミサイル防衛兵器の共同開発だ。対艦ミサイル防衛では、現行の火砲で使用できる長射程の超高速発射体(HVP)を軸に検討が進められているという。

 

 「安全保障」と「経済」を密接に絡ませ合ったパートナーシップ。これこそが大統領の思い描く日米の未来像なのだ。

                                        産経新聞      (ワシントン支局長 黒瀬悦成

 

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