80ばあちゃんの戯言(2)

聞いてほしくて(つづき)

私の人生(17)

2016-10-07 17:29:24 | 最近の出来事
裏庭には物干しがあり、その奥には、次郎柿

ニ十世紀梨、りんご、南天などの木があって、

真ん中は芝生があり、その手前側には、何時も

いろいろなお花とか、パセリ、サラダ菜、アス

パラガスなど、当時、あまり、まだ、八百屋さん

の店頭に並んでいなかっためずらしい西洋野菜

とか、夏にスープにする白いとうもろこしなど

つくられていて、日曜日には、お手伝いさせら

れることが多かったのですが、お蔭で私は土いじ

りが大好きになりました。

秋に農家の人が、庭のコスモスを売ってくれと

いってきたほどみごとに咲いた時もありました

が、父はそのために作っているんじゃないからと

きっぱりと断っていましたが、背負いびくを持ってき

ていたおばさんは、随分粘っていたので、本当に

びっくりしました。



初夏の日曜日には、学生時代一緒にスカルを

(スカルとはボートの競技の一つで両手にオール

を持ち、左右同じ様に漕ぐのですが、父のは

オールをもって漕ぐ二人の前に向き合って、指令を

出す、コックスがいるダブルスカル コックス

つき)やっていた父の友達がこられて、物置から

道具を運びだして、海へでかけることもよくありま

したが、時々お嬢さん達を連れて来られて、家に

置いていかれました。そんな時には、芝生に小さな

折りたたみ式の椅子をたくさん出し、お花やはっぱ

をつんで、おままごとをしたりしましたが、女の子

5人に男の子は弟一人で、弟は何時も、おとうさん

役になったり、あかちゃんにされたり,マア、大もて

でしたわ!?



弟といえば、思い出すのは、当時、跡取りと言う

と、特別扱いする家も多かったのですが、父は

本当に弟に期待していたようでしたが、小さい頃

は泣き虫で、直ぐ泣き出すので、一度、父が弟を

叱った後、お前は何時も泣いてばかりいるから

お隣の徳江さんに泣き声が聞かれていると思うから、

たまには大きな声で”わはは”と笑って聞かせて来い

といったのですが、その後、弟が台所の前の青桐の側

に立ち,徳江さんのおうちの方角に向って、お腹を

押さえながら、一生懸命

゛わはは わはは”と、叫んでいたのですが、私は

その時の弟の可愛いい仕草を思い出すと、どうして

も笑いが止まらなくなるのです。


引越した頃は、中学生だった従兄弟たちや、女

学生や、小学生だった従姉妹たちが始終遊びに

来て、父が、海や山に連れて行ったり、母が

英語を教えたりして、今、考えても、のどかで

平和な日々がしばらくは続いていました。


(つづく)


2 コメント

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Unknown (たゆう母)
2016-10-20 02:28:32
とても素敵なお庭だったのですね。
いろいろな木が植わっていて、
いい香りがして・・・どんな感じなのかしら、と私なりに想像しています。
本当にすてきだったのでしょうね、いいなぁ。
ありがとう (80ばあちゃんの戯言)
2016-10-21 15:42:59
コメント有難うございます。子供の頃の
狭いながらも楽しい我が家でしたが、私の人生このあとが大変でした。

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