いよいよ帰国。
夕方の4時過ぎ。 JAL便に乗ることになって北京空港まで戻ってきたが、
息子たちはお土産を買うために最後のショッピング。
私は一人でお茶を飲みながら荷物の番をしていたのだが、写真の北京
ダックは次男が買ったもの。
他にも次男の方の孫が、イギリスにいたときに大好きだったというキャン
デイを見つけて、たくさん買ったといって喜んでいた。
中国製のカップラーメンを買って写真に撮ったのだが、80ばあちゃんの手が
震えていて、ぶれてしまってお見せできないのがとても残念。
時間の余裕があるつもりで改札を通ったのだがなぜか構内に入ったら、
”タクシー。タクシー。”扉のない車が近づいてきて、私たちに乗るように
言っていたのだが、最初のうち
は、こんな中でどういうことかと思いながら、ひたすら、前を向いて歩いて
いたのだが、それでも何度も同じ人がしつこくついてくるし、先がなかなか
見えないので、息子たちが、”じゃあ乗ろう。”といって三人で乗った。
先に歩いていった孫たちを追い越して暫く行ったらたらやっと飛行機に乗れる
ところへついた。
長男がいくらかと聞いたら”千円でいい”というので、次男が、
”気が利いているなあ。もう中国のお金はあまり残っていないものなあ。”
と感心していた。
入り口で切符をきってもらってから、もし歩いていたら乗り遅れていた
かもしれないと思ったのだが、他の方たちも、こんなに長い距離を歩か
されるとは思っておられなかったのだろう。飛行機の出る間際に慌てて
乗り込んでこられた方が多かったのである。
帰りの飛行機は結構混んでいたが、座席の背もたれが改良されていて
まっすぐで、首を曲げずにすんでいたので、わたしには、とっても
具合よかった。
今まで乗った飛行機はいつも、背もたれの上の方に枕のようなものが
ついていて、背の低い私には頭をまっすぐにすると枕のようなものに
ほんの少しかかり、首を曲げているのは苦痛以外の何物でもなかった
のである。
多分優秀な方が設計しておられるのだろうに、何故こういうものが
具合が悪いということをお考えになっておられないのだろうかと
いつも不満に思っていたのだが、それか改良されたのか、背もたれに
枕はなく、本当に楽しい旅になったのである。
二品の中から選べといわれたお弁当。私はすき焼き弁当のような
ものをいただいたが、おいしかった。
付け麺のようなお蕎麦がついていたのだが、以前北京から帰る飛行機
の中でお目にかかった中国へぶどう酒の造り方を教えに行かれた方の
ことを思い出した。 お弁当のお蕎麦をとてもうれしいといっておいし
そうに食べておられたので、私のを差し上げたことから、中国での
いろいろとお話を聞くことができたのである。 お元気でおられるの
だろうか?
羽田空港に降り立ってから荷物が出てくるのを待っている間に、長男
の息子に、
”今回の中国行きの切符はおじちゃんが手配してくれたのだけれど、
尖閣諸島問題などいろいろの事件があったので、切符を買っていいのか
悪いのか何時買ったらいいのかと随分、悩んだと思うよ。おじちゃん
が大変だったということは忘れないでね。”と私は言った。
今回の旅は本当にみんなの助けがあって何とか行ってこられたのだと
心から感謝して終わりたいと思います。
お読み下さったみなさま、本当にありがとうございました。m(__)m
半ボケばあちゃんのこと、何とか忘れないうちに書き上げることが
できまして、ほっとしております。(大笑い)