トランツ アルパインは、ニュージーランドで
最も人気のある観光列車です。
南島の東海岸に位置するクライストチャーチから
西海岸の街=グレイマウスまで、
サザンアルプスを横断するおよそ5時間の列車の旅です。
クライストチャーチを早朝に発つトランツ アルパインは、
まず朝陽を浴びるカンタベリー平野を走ります。
車窓の風景は柔らかなグリーンの世界です。
やがて列車はサザンアルプスへとさしかかります。
車窓の風景は、雄大な渓谷へと変わっていきます。
このパノラマが人気の所以です。
澄んだ空気も一緒に楽しめるように、
トランツ アルパインにはオープンエアの展望車両が
設けられています。
乗客の国籍は実に多彩です。
イギリス、ドイツ、オランダ、オーストラリア、日本・・
旅のカタチも様々です。
熟年カップル、ファミリー、バックパッカー・・
昨年より世界の鉄道の撮影取材をはじめ
既にヨーロッパのオリエント急行、
オーストラリアのザ・ガンと撮影を終えましたが、
鉄道の旅に確実に流れが来ていることを感じます。
スピード、効率最優先の価値観に、
静かな抵抗運動が起きていることが伝わってきます。
この日トランツ アルパインのグレイマウス到着は
1時間半遅れでした。
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