サンクトペテルブルグの
中心通り ＝ 「ネフスキー通り」 の西端 （始まり） ・・
（2009年2月4日のブログ参照 ）
そして、
ネヴァ川に向かって堂々と佇む 「エルミタージュ美術館」 は、
激動の歴史の目撃者です。
（9月18日のブログ参照 ）
「ヨルダン階段」 （2008年12月20日のブログ参照 ）
「大使の階段」 とも呼ばれます。
エカテリーナ2世が 「冬宮」 を皇帝の正規の宮殿として以来、
ここ 「大使の階段」 は、宮殿の正式な入り口となりました。
謁見のために訪れる各国の大使がここを通ったことが、
その名前の由来です。
1917年のロシア革命は、
過去の価値観への惜別の時でもありました。
レーニンが率いる革命軍は、
革命の拠点として「冬宮」 を占拠します。
数え切れない程の数の 『粛清』 もここで行われたことでしょう。
1927年、革命10周年を記念して制作された
巨匠 ＝ セルゲイ・エイゼンシュタイン監督の 「十月」 では、
革命軍が 「大使の階段」 を突入する様子が描かれています。
Sergei Eisenstein
セルゲイ・エイゼンシュタイン （1898年ー1948年）
ソ連時代の映画監督
映像の編集技法である 『モンタージュ理論 』 を
確立させた作品 ＝ 「戦艦ポチョムキン」 は、
不朽の名作であり、映画づくりのバイブルといわれています。
また、第2次世界大戦中のナチス・ドイツによる 900日間の
サンクトペテルブルグ包囲 ・・
「冬宮」 は、当然攻撃の対象となりました。
しかし、『美しいもの』 への人の思いは守られました。
いま、「冬宮」 ＝ 「エルミタージュ美術館」 には、
およそ300万点ともいわれる人類の至宝が収蔵されています。
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