Flam Railway
フロム山岳鉄道
鉄道ファンに限らず、その美しい車窓の風景を見るために、
世界中から多くの観光客を集める鉄道 ・・
駅は、大型客船が着岸する桟橋のすぐ近くにあります。
フロム山岳鉄道は、ベルゲン~オスロ間の幹線ルート上にある
ミュールダールという小さな村からフロムまでの
およそ20キロメートルの山岳地帯を約 1時間で結ぶ鉄道です。
鉄道の建設は、
ノルウェー・スウェーデン連合時代の1871年にさかのぼります。
当時、ノルウェーのベルゲンとスウェーデンのストックホルムを
鉄道で結ぶという構想が持ち上がりました。
フィヨルドという特殊な山岳地帯を走る鉄道の建設は
困難を極めましたが、少しずつ距離を延長し、
1909年にはベルゲン~オスロが開通しました。
(1月12日のブログ参照 )
国際列車がオスロ~ストックホルムを結んでいますが、
ベルゲン~オスロ間が 『ベルゲン鉄道』 と呼ばれています。
そのベルゲン鉄道の支線のように、
さらに険しい山岳地帯を行くのが 「フロム山岳鉄道」 です。
開通は1940年です。
フロム山岳鉄道は、世界でも有数の急勾配を行く鉄道です。
海抜約 860メートルのミュールダールから
海抜ほぼ 0 メートルのフロムまでを、
わずか20キロメートルでつないでいます。
したがって、全行程のおよそ80パーセントが急勾配 ・・
最大の勾配は55%に達します。
水平距離100メートルに対して、
垂直に1メートル上がれば1%の勾配となります。
角度45度の勾配は100%となり、
55%というのは、約その半分の急勾配ということになります。
急勾配を走る列車の安全のために、
各車両には 5つの異なった動作をするブレーキが
装着されているそうです。
場所によっては、
谷底にせり出した岩の上を走るフロム山岳鉄道 ・・
車窓の風景は、
フィヨルドクルーズとはまた一味違った絶景です。
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