今日は4月24日に公開された『社長が訊く「カルドセプト」』の感想を書いていきます。最近の任天堂は、いわゆるゲーマー向けのソフトの宣伝も上手くなりましたね。以前はどんなソフトでも、発売の2、3週間前にようやく公式サイトを立ち上げるのが当たり前でしたが、最近では早いうちから情報を出すようになりました。『ニンテンドーダイレクト』といったネットを有効に活用した宣伝で露出を多くしたのも大きい。同時に新規にも興味を持ってもらえるように配慮しているのも好印象です。
今作は「ニンテンドー3DS」発売前から、任天堂と大宮ソフトが共同で制作していたという事で、長い期間をかけて丁寧に作られている印象です。岩田社長の一言目がようやく、完成が見えてきましたねですし。大宮ソフトの成り立ちの話が出ましたが、岩田社長も『ハル研究所』の立ち上げ時にアルバイトで入っていたので、共感していますね。岩田社長は、そこからハル研の社長になり、任天堂の社長になったからすごい。大宮ソフトの現在の社員数が5人というのは驚かされました。これは岩田社長が食いつくワケだわ。
「カルドセプト」の歴史が駆け足ながら語られていますが、今作で7作目。過去の様々なハードで出ていますが、DSにもセガから発売されていたのか。シリーズを重ねるごとに、新たな要素を追加して複雑になる、という話は「マリオパーティ」が思い浮かびました。新しい事をしないと飽きられるという考えも分かりますが、同時に新規が手を出しづらいものになるのは作り手の苦しい部分ですね。そういう意味で『マリオパーティ9』(音量注意)は、みんなでワイワイ楽しむ基本を押さえた作りで、縛りが取れたと感じました。
プレイヤーごとに画面が持てる携帯機と「カルドセプト」の相性の良さも話されています。DS版は原点回帰で複雑さを捨てて作ったことも、携帯機の手軽さに合っていたのかもしれません。しかも2画面という点も大きかったみたいですね。意外と画面がゴチャゴチャしないというのは、大きな魅力です。コアなファンが多く、もちろん対戦の駆け引きの熱さも魅力ですが、一方で基本はボードゲームなので、難しく考えず気軽に楽しめる所は大きくアピールして行きたい部分ですね。
武重さんの前に在籍していた会社が、任天堂とリクルートが共同出資して始めた「マリーガルマネジメント」というのは、なんたる偶然。そして岩田社長の解説が光ります。今回、任天堂発売になったのは、ここの繋がりも影響があったのかな。13年前にネットでコミュニティサイトを始めたり、今作でも行われる予定ですが、全国大会を開いたりと、かなり挑戦的なことをしてきたタイトルなのも分かりました。
最初の全国大会を行った頃、地方ごとに戦法に特色があったというのは、ネットがあまり普及していない頃のゲームだからこそのエピソードですね。そしてサイトの立ち上げなど、ゲームにネット環境が加わってからは、戦法に流行りが生まれるようになったのも分かりやすい変化。長い間シリーズを見続けてきた方の話は興味深いですし、面白いです。
ここから今回の3DS版の話に入りますが、元々はDSで2作目を作る予定だったのは意外でした。それだけ携帯機、それもDSでの手応えがあったんでしょう。そして目玉のシステムとして、ソフトが1本あれば一緒に遊べる「ダウンロードプレイ」で、経験者が初心者に面白さを伝えていく仕組みを取り入れようとしました。それは3DSになっても変わらず、前回の「ニンテンドーダイレクト」で大きく紹介されていましたね。
DSではメモリサイズが厳しい事もあり、3DSへ移行しました。ただその時点で1年進行していたそうで、それを捨てて新たに作っていくのは辛い部分があったようです。逆にそこで妥協しなかった辺り、今作は「カルドセプト」の面白さを、もっと幅広い人に体験してもらいたいという考えが大きかったんでしょうね。実質2回作っているので、チューニングや磨きこみに関しては、かなりの自信があるようです。
以前3DSに『ニンテンドーeショップ』経由で映像が配信されましたが、立体視との相性もいいみたいですね。2画面を活用して情報を下画面と分ける事が出来るようになりましたが、それに加え3DSの立体視で、マップとカードの表示が重なりあっても奥行きのお陰で見づらいと感じませんでした。スッキリと表示できるようになり、思わぬ恩恵があったようです。
任天堂の担当者である齋藤さんは、他の2人と違い、逆にシリーズ未経験というのが面白い。大宮ソフトの方達はシリーズを作り続けてきたので、違った目線を持った人も必要だったんでしょう。この目利きのすごさも岩田社長ならでは。ゲームバランスに関しては、大宮ソフトに任せて、任天堂からは初心者にも入りやすく、遊びやすくを中心にアドバイスしたそうです。
ダイスを振る前に、何マス先に何があるかをアドバイスする歩数ガイドは、「マリオパーティ9」にもあったなぁ。話を読むだけだと、指示がうるさそうとか、ゆとり機能だとか思いがちなんですが、想像以上に便利なんです。あくまでアドバイスに留まっているので、実際にそれを活用するかはプレイヤーの判断ですし、なんといってもルールを理解しやすい。アドバイスが“絶対”ではない所が面白いです。
他にも任天堂側からアドバイスが行われたようですが、これはさすが任天堂というか、時間があれば解決できるものは時間を確保して潰していったそうです。『ゼノブレイド』(音量注意)の時の山上さんといい、任天堂は面白くなる確信があれば融通が利くのが強みですね。ゲームのクオリティに妥協しない姿勢は素晴らしいです。
「ダウンロードプレイ」を対戦ではなく、協力の方向でまとめる事になったのも、任天堂側からの提案でした。初心者と遊ぶ時に、もし対戦であっても、結局はアドバイスしてしまったりして対戦に集中出来なかったりするので、最初から協力という仕組みになっているのはいいですね。体験版のような形で、経験者が一緒になって初心者に面白さを伝える方法があるのは大きいと思います。
「カルドセプト」は他人と対戦をする事で長く遊べますが、1人プレイのボリュームも充実しているそうです。詳しくは語られませんでしたが、嫌っていうほどやちょっとうんざりしてしまうくらいとまで言ってますから、相当ありそうです。ネット対戦やローカル対戦だけでなく、ソロでカードを集める楽しみもあるので、プレイヤーごとに自分にあったプレイが出来るのは嬉しいですね。
今作は「ダウンロードプレイ」や「アドバイスカーソル」といった、経験者が初心者にすすめやすい土壌が出来たのが大きい。狙い通りこれがキッカケでセプターが増えるといいですね。そしてダイスに“ダイス”、手札の並びのところに“手札”ってちゃんと書いてあるには笑いました。普通そんな所は気づかいよなぁ。あらゆる人を想定した作りが出来るのが任天堂のすごさですね。
「初心者と熟練者の心理的な壁を壊す」チャレンジは、任天堂が長く取り組んできたものですが、今回の「カルドセプト」は狙ってかは分かりませんが、それを形にしたソフトの1つと言えそうですね。長い期間をかけて、徹底的にゲームバランスの調整や隙を無くし、ボリュームもたっぷりあるので、幅広い人が楽しめそうです。何よりネット対戦のテストの話を、ものすごく楽しそうに話されているので、こちらもワクワクしましたよ。楽しみにしています。
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今作は「ニンテンドー3DS」発売前から、任天堂と大宮ソフトが共同で制作していたという事で、長い期間をかけて丁寧に作られている印象です。岩田社長の一言目がようやく、完成が見えてきましたねですし。大宮ソフトの成り立ちの話が出ましたが、岩田社長も『ハル研究所』の立ち上げ時にアルバイトで入っていたので、共感していますね。岩田社長は、そこからハル研の社長になり、任天堂の社長になったからすごい。大宮ソフトの現在の社員数が5人というのは驚かされました。これは岩田社長が食いつくワケだわ。
「カルドセプト」の歴史が駆け足ながら語られていますが、今作で7作目。過去の様々なハードで出ていますが、DSにもセガから発売されていたのか。シリーズを重ねるごとに、新たな要素を追加して複雑になる、という話は「マリオパーティ」が思い浮かびました。新しい事をしないと飽きられるという考えも分かりますが、同時に新規が手を出しづらいものになるのは作り手の苦しい部分ですね。そういう意味で『マリオパーティ9』(音量注意)は、みんなでワイワイ楽しむ基本を押さえた作りで、縛りが取れたと感じました。
プレイヤーごとに画面が持てる携帯機と「カルドセプト」の相性の良さも話されています。DS版は原点回帰で複雑さを捨てて作ったことも、携帯機の手軽さに合っていたのかもしれません。しかも2画面という点も大きかったみたいですね。意外と画面がゴチャゴチャしないというのは、大きな魅力です。コアなファンが多く、もちろん対戦の駆け引きの熱さも魅力ですが、一方で基本はボードゲームなので、難しく考えず気軽に楽しめる所は大きくアピールして行きたい部分ですね。
武重さんの前に在籍していた会社が、任天堂とリクルートが共同出資して始めた「マリーガルマネジメント」というのは、なんたる偶然。そして岩田社長の解説が光ります。今回、任天堂発売になったのは、ここの繋がりも影響があったのかな。13年前にネットでコミュニティサイトを始めたり、今作でも行われる予定ですが、全国大会を開いたりと、かなり挑戦的なことをしてきたタイトルなのも分かりました。
最初の全国大会を行った頃、地方ごとに戦法に特色があったというのは、ネットがあまり普及していない頃のゲームだからこそのエピソードですね。そしてサイトの立ち上げなど、ゲームにネット環境が加わってからは、戦法に流行りが生まれるようになったのも分かりやすい変化。長い間シリーズを見続けてきた方の話は興味深いですし、面白いです。
ここから今回の3DS版の話に入りますが、元々はDSで2作目を作る予定だったのは意外でした。それだけ携帯機、それもDSでの手応えがあったんでしょう。そして目玉のシステムとして、ソフトが1本あれば一緒に遊べる「ダウンロードプレイ」で、経験者が初心者に面白さを伝えていく仕組みを取り入れようとしました。それは3DSになっても変わらず、前回の「ニンテンドーダイレクト」で大きく紹介されていましたね。
DSではメモリサイズが厳しい事もあり、3DSへ移行しました。ただその時点で1年進行していたそうで、それを捨てて新たに作っていくのは辛い部分があったようです。逆にそこで妥協しなかった辺り、今作は「カルドセプト」の面白さを、もっと幅広い人に体験してもらいたいという考えが大きかったんでしょうね。実質2回作っているので、チューニングや磨きこみに関しては、かなりの自信があるようです。
以前3DSに『ニンテンドーeショップ』経由で映像が配信されましたが、立体視との相性もいいみたいですね。2画面を活用して情報を下画面と分ける事が出来るようになりましたが、それに加え3DSの立体視で、マップとカードの表示が重なりあっても奥行きのお陰で見づらいと感じませんでした。スッキリと表示できるようになり、思わぬ恩恵があったようです。
任天堂の担当者である齋藤さんは、他の2人と違い、逆にシリーズ未経験というのが面白い。大宮ソフトの方達はシリーズを作り続けてきたので、違った目線を持った人も必要だったんでしょう。この目利きのすごさも岩田社長ならでは。ゲームバランスに関しては、大宮ソフトに任せて、任天堂からは初心者にも入りやすく、遊びやすくを中心にアドバイスしたそうです。
ダイスを振る前に、何マス先に何があるかをアドバイスする歩数ガイドは、「マリオパーティ9」にもあったなぁ。話を読むだけだと、指示がうるさそうとか、ゆとり機能だとか思いがちなんですが、想像以上に便利なんです。あくまでアドバイスに留まっているので、実際にそれを活用するかはプレイヤーの判断ですし、なんといってもルールを理解しやすい。アドバイスが“絶対”ではない所が面白いです。
他にも任天堂側からアドバイスが行われたようですが、これはさすが任天堂というか、時間があれば解決できるものは時間を確保して潰していったそうです。『ゼノブレイド』(音量注意)の時の山上さんといい、任天堂は面白くなる確信があれば融通が利くのが強みですね。ゲームのクオリティに妥協しない姿勢は素晴らしいです。
「ダウンロードプレイ」を対戦ではなく、協力の方向でまとめる事になったのも、任天堂側からの提案でした。初心者と遊ぶ時に、もし対戦であっても、結局はアドバイスしてしまったりして対戦に集中出来なかったりするので、最初から協力という仕組みになっているのはいいですね。体験版のような形で、経験者が一緒になって初心者に面白さを伝える方法があるのは大きいと思います。
「カルドセプト」は他人と対戦をする事で長く遊べますが、1人プレイのボリュームも充実しているそうです。詳しくは語られませんでしたが、嫌っていうほどやちょっとうんざりしてしまうくらいとまで言ってますから、相当ありそうです。ネット対戦やローカル対戦だけでなく、ソロでカードを集める楽しみもあるので、プレイヤーごとに自分にあったプレイが出来るのは嬉しいですね。
今作は「ダウンロードプレイ」や「アドバイスカーソル」といった、経験者が初心者にすすめやすい土壌が出来たのが大きい。狙い通りこれがキッカケでセプターが増えるといいですね。そしてダイスに“ダイス”、手札の並びのところに“手札”ってちゃんと書いてあるには笑いました。普通そんな所は気づかいよなぁ。あらゆる人を想定した作りが出来るのが任天堂のすごさですね。
「初心者と熟練者の心理的な壁を壊す」チャレンジは、任天堂が長く取り組んできたものですが、今回の「カルドセプト」は狙ってかは分かりませんが、それを形にしたソフトの1つと言えそうですね。長い期間をかけて、徹底的にゲームバランスの調整や隙を無くし、ボリュームもたっぷりあるので、幅広い人が楽しめそうです。何よりネット対戦のテストの話を、ものすごく楽しそうに話されているので、こちらもワクワクしましたよ。楽しみにしています。
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