採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

+英米文学(ミステリ)

2006-06-16 | ■本・動画
(■読んだもの、□読みたいもの)
(順不同)
(概要説明にはアマゾンから写したものもあります)

■■英米文学-ミステリ
■ジョン・ディクスン・カー『ヴードゥーの悪魔』
19世紀半ばのニューオーリンズを舞台にした歴史ロマン溢れる長編ミステリ。
奴隷がいて、女性がフープスカートをはいていたころのニューオリンズはのどかで優雅な雰囲気。アメリカ南部にはちょっと興味がある(イメージはまだあまり沸かないのだけれど)。


■ジョン・ディクスン・カー『グラン・ギニョール』
短篇全3篇にはさほど心ひかれなかったが、エッセイ「地上最高のゲーム」はミステリ好きには必読ではなかろうか。知らずに読んで大変得をした気分になった。

■ジョン・ディクスン・カー『月明かりの闇―フェル博士最後の事件』
ネタバレなのだが、登場する若い女性の恋人は一人目も二人目もかなり年上、という設定は、個人的には共感するのだが、小説の描写では説得力がない。あんまり描き込むと推理小説だからよくないのかな。殺人のトリックはなんだか無理がある気がする。

■ジョン・ディクスン・カー『仮面劇場の殺人』
最後のぎりぎりまで犯人があがくところが最近のハリウッド映画のよう。

■R.L.スタイン『迷信』
不思議な迷信や民話の数々を口にする、知的で魅力的な雰囲気を漂わせた、大学教授リアム。平和なはずの町「フリーウッド」で繰り広げられる、残虐な殺人事件の数々。最後に生き残るのは…。
という扉の説明を読んで読み始めたら、随分経ってから、モンスターの出てくるホラー小説だということが分かった。ずっと普通のサスペンスだと思ってて、どうオチがつくのかと期待してたのに。怪物が出てくるんだったら読み方も違ったのに。地道に「7並べ」してたら相手の持ち札が全部ジョーカーだったとわかったような気分。


■レックス・スタウト『手袋の中の手』
若き女性探偵ドル・ボナーに舞い込んだ依頼は富豪夫人をたぶらかす怪しげな宗教家の調査だったが…。名探偵ネロ・ウルフでお馴染みの巨匠が生んだミステリ史上初の自立した女性探偵、待望の本邦登場。
これはどうもシリーズ化しようとしてそうならなかったものらしい。自立した女性探偵というところが受けなかったのだろうか。


■マシュー・パール『ダンテ・クラブ』
1865年、ボストンとケンブリッジで猟奇殺人が続発する。犯行の手口が表わす意味に気づいたのは「ダンテ・クラブ」-文壇の重鎮たちだけだった。彼らに挑むかのように、犯人は「地獄篇」に描かれた劫罰を模していたのだ…。
アメリカ文壇の実在人物が大勢登場するが、誰一人として知らない。これでは架空の登場人物と同じことではないか。
おそらくアメリカ人であれば、日本人が漱石や鴎外を知っているようにそれぞれのキャラクターについて予備知識があるのだろう。
ハーバード大学英米文学科を主席で卒業した著者のデビュー作。


■E.L.ドクトロウ『ニューヨーク市貯水場』
19世紀後半のニューヨークの活気と混乱をリアルに蘇らせた傑作歴史サスペンス。
死んだはずの父親を見かけ、真相を探っていた書評記者が忽然と姿を消した。父親が生きているとすれば埋葬されたのは誰か。やがて事件の背後に、汚職政治家と不老長寿の薬を研究する悪魔的天才医師の存在が浮かび上がる。


■レイ・ブラッドベリ『バビロン行きの夜行列車』
短編集。
どれも面白かったけど、詳しいことが思い出せない・・・。
タイトルが「中国行きのスロウ・ボート」みたいでは?関連はないと思うけど。


■レイ・ブラッドベリ『死ぬときはひとりぼっち』
ハードボイルド3部作その1。夜霧に沈む港町、廃業寸前のサーカスを舞台に、名匠の静かな叙情が冴え渡る幻想探偵小説。
『たんぽぽのお酒』というタイトルが気になってはいたがこの作家の作品は読んだことがなかった。SFはそれほど好きなジャンルではないせいもある(カート・ヴォネガットは例外)。
この本はSFでないようなので借りてみた。
ふうん。こういう作家だったのね。たいへんに叙情的。村上春樹を思い出させる。
好きな作家になるかも。


□レイ・ブラッドベリ『黄泉からの旅人』(その2)
□レイ・ブラッドベリ『さよなら、コンスタンス』(その3)
□レイ・ブラッドベリ『監視者』(中編集)
□レイ・ブラッドベリ『二人がここにいる不思議』(短編集)

■アントニイ・バークリー『最上階の殺人』
本作で助手して雇ったロジャー・シェリンガムには勿体ない女性の、コックニー訛での名演シーンが秀逸。

■アントニイ・バークリー『絹靴下殺人事件』
タイトル通りの事件がおこるんだけど、ストーリーの詳細は思い出せず。

■アントニイ・バークリー『レイトン・コートの謎』
ミステリ読みなら犯人は途中で目星がつくのでしょうが、私は最後までだまされました。最後までわくわくできて得したかも。

■アントニイ・バークリー「ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎』
『・・・ヴェインの謎」というタイトルは語呂はいいけど落ち着かない。

□アントニイ・バークリー『第二の銃声』
□アントニイ・バークリー『地下室の殺人』
□アントニイ・バークリー『ウィッチフォード毒殺事件』
□アントニイ・バークリー『毒入りチョコレート事件』
□アントニイ・バークリー『ジャンピング・ジェニイ』

■ジョン・フランクリン・バーディン『死を呼ぶペルシュロン』『殺意のシナリオ』『悪魔に食われろ青尾蠅』
精神の暗黒部を探究した心理ミステリの傑作。
バーディンはアメリカの作家。1940年代のこの3作は先鋭的すぎてほとんど評価されなかったとか。今読んでも大変に面白い。特に『死を呼ぶペルシュロン』。『悪魔に食われろ青尾蠅』は少々もたついた感じがする。


■ピーター・アクロイド『切り裂き魔ゴーレム』
ヴィクトリア朝ロンドンを舞台にした犯罪小説。実在する人物を織り込んでいる。ジョージ・ギッシングがこんな人物だったとは。
当時のロンドンの風俗も面白い。


■ピーター・アクロイド『オスカー・ワイルドの遺言』
オスカー・ワイルドの日記という形をとった小説。サマセット・モーム賞受賞作。
ワイルド夫人の伝記を読んでいたので分かりやすかった。
返却期限が来てしまって、最後まで読んでいない。もう一度かりようかな。

■ピーター・アクロイド『魔の聖堂』
18世紀と現在、神と悪魔が交錯する戦慄のゴシック・ホラー。
面白かったけど、ストーリーがよく思い出せない・・・・。 『大聖堂の悪霊』とごっちゃになっている・・・。


■ピーター・アクロイド『原初の光』
イングランド南部の村の古代遺跡。その発掘中に発生する不可解な出来事とは?天文学者が追求する宇宙の生成は?
この作家の作品の中では最も読み通すのが苦痛だった。最後まで読んで、がっかりした記憶がある。けどストーリーが思い出せない・・・。

□ピーター・アクロイド『チャタトン偽書』

■G.K.チェスタトン『四人の申し分なき重罪人』
罪なき罪人達「誤解された男のクラブ」会員の身の上話という形をとった中編集。
面白い。ブラウン神父シリーズより読み応えがある。


■パーシヴァル・ワイルド『悪党どものお楽しみ 』
元プロの賭博師ビル・パームリーが腕利きいかさま師たちと対決、巧妙なトリックを次々にあばいていく。エラリイ・クイーンも絶賛したユニークな連作短篇集。

■パーシヴァル・ワイルド『探偵術教えます 』
探偵術の通信教育講座を受講しているお屋敷付き運転手のP・モーラン。彼が(講師の許可なく)探偵法を実践してしまうたびにはちゃめちゃな事態が巻き起こる。爆笑ユーモア・ミステリ連作集。
大変おもしろい。主人公が無欲の勝利で事件を解決していくところがよい。『悪党ども・・・』よりこちらが好き。このひとの作品をもっと読みたいものだ。
(1887‐1953。アメリカの劇作家・小説家)



□J.L.ボルヘス『架空の町』
□オスカー・ワイルド『植物』
□エリス・ピーターズ『修道士カドフェルシリーズ』





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