採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

栗きんとん2011

2011-10-26 | +お菓子(各国)

今年の栗の渋皮煮は、苦心惨憺・紆余曲折の末、10/23に瓶詰めして一段落しました(今度記事にする予定)。
でも冷蔵庫にはまだ栗が。
ついつい拾ってしまったのよね・・・。

今度は「栗きんとん」にしよう。
中津川や恵那の本場ものには及ぶべくもありませんが、何より安いし、好みの甘さに作れるし、出来たてを食べられるし、作る価値はあると思います。

まだお店には栗が売っている時期だと思います。
遅い時期に出回る貯蔵栗は、冷蔵貯蔵で新鮮な時よりも甘みが増して、栗きんとんにはぴったりだと思います。
中津川のを買ったことがある方もない方も、是非一度お試し下さいませ。


■■手作り栗きんとん(栗100%)
■材料


砂糖類(好みのお砂糖・蜂蜜・渋皮煮のシロップなど何でも)
好みでバニラなど

■作り方
(1)栗を洗い、ザルにあける。鬼皮を「クリクリ坊主(栗むき用のハサミ)」で剥き、剥けたものは水を張ったボウルに入れていく。
このとき虫食い箇所があればざっくり切り取る。
また、ねばねばするもの、変な臭いのするものは捨てる。

(2)鍋にお湯を沸かし、渋皮状態の栗を投入。数分程度茹で、冷水にとり、流水で急冷する。
(再沸騰しなくてもよい)
ここで表面だけ茹でることで渋皮を剥きやすくします。
勿論生のまま渋皮を剥いてもよいと思います。
でも生栗はとても硬く「クリクリ坊主」でも剥きにくく、また包丁だと手を怪我する可能性もあるので、私はさっと茹でることにしています。

(3)栗の渋皮を包丁で剥き、半割程度にしてふたがピッタリ閉まる鍋に入れていく。
剥いた栗のにおいを嗅いで、甘くていい栗の香りでないものは処分する。
虫食いの栗でもその部分を取り除けば使える場合もあるし、虫がなくてもイマイチ駄目なこともある。
匂いでのチェックはかなり有効と思います。

(4)鍋に入れた栗の3~4分目程度に水を入れ、フタをして弱火で加熱する。
たまに開けて様子を見て、煮えムラがないようにかき混ぜる。
(熱が逃げるので、フタをしたまま鍋をゆする方がいいかも?)
そろそろ水が無くなりそうになったのに栗が硬いようなら、水少々を足す。
全ての栗がほろりと柔らかく煮えるように、かつあまり水っぽくならないようにする。
煮ているとアク的なものがふわーっと浮いてきますが、味見してみると渋み等はないし、これも栗の風味だと思うので、
私はアクは気にしません。

(5)栗が煮えてくると、かき混ぜることにより自然に崩れてペーストとカケラの混合体になってくる。
ここで、お砂糖類を入れて更に、極弱火を保ちながらゴムべらや木べらを使って練り混ぜる。
カケラがこなれてペーストになると水分少なめになるので、必要に応じて水を足す。
(渋皮煮のシロップなど液体の糖分を使うと、ほどよく水分を補給できる気がします)

(6)ほどよい甘さ・ツブツブ具合になったら火を止める。
小豆あんもそうだが、冷めると硬くなるので、気持やわらかめでいいかもしれない。
適温に冷めたら、ラップに適量のせて、栗のかたちに絞る。

(※)栗のペースト部分が多くなると、やはり混在するカケラはもう柔らかくは煮えにくい気がする。
 ペーストになったのにカケラが硬い場合は、水を足してフタの閉まる容器(土鍋など)で電子レンジで加熱するとよいかも。
(※)砂糖を入れてしまうと栗のカケラはもう柔らかくは煮えないので、砂糖を入れる前には固さを十分チェックする。
(※)最終的なペーストがもし柔らかすぎたら、土鍋に入れて電子レンジにかけて水分を飛ばす。
(※)最終的なペーストがもし硬すぎたら、水を足して電子レンジで練り直す。
(※)栗は傷みやすいので早めに食べる。
 もし冷凍する場合は、ツブツブは少なめ、なめらかなペースト状にし、整形はせず匂い移りを防ぐため瓶に詰めるとよい。
  解凍の際は、一度電子レンジで熱々にして練り直した方がよいと思う。


(工程写真は撮り忘れました。すみません。2009年の記事を見て下さいませ)

2011/10/19頃作栗きんとん

手作り栗きんとんの出来上がり。
(中津川のみたいに格好良く絞るにはどうしたらいいのだろうか・・・)

ホクホクして、ほどよく栗のツブツブ感もあって、とても美味しいです。整形せずに鍋に匙を突っ込んで、ばくばく食べてしまった程・・・。





食べるなら、もしかして渋皮煮よりもこちらの方が好きかも、ということに気づきました・・・。
(むむむ。渋皮煮製作のモチベーションが・・・)

■参考情報
(1)2010年に頂いた中津川の「プチ栗きんとんめぐり」 試食記事
(2)栗きんとん2009 工程写真がいくつかあります

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 米粉のクッキー(イランのレ... | トップ | 果肉も赤~いりんご「御所川原」 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (川越)
2011-10-26 20:20:48
うっ、うまそう~
返信する
こんにちは。 (カイエ)
2011-10-27 09:16:58
山荘ではお世話になりました♪
頂いた里芋・・・帰ってから旦那が車につみ忘れたことが発覚・・・。
すっごく楽しみにしていたのにー。(里芋好物(TT))
ゴメンなさいです。

栗きんとん。おいしかったですねー。

今度また中津川方面に行くことがあったら連絡しますね♪
返信する
簡単ですよー (●川越さま~Fujika)
2011-10-27 13:27:59
うふふ~。ありがとうございます~。
こちらは作るのとっても簡単ですよ。
奥様にお願いしてみては☆
(皮むきまでは自分でしてみるの、如何でしょう?)
返信する
本場もの (●カイエさま~Fujika)
2011-10-27 13:32:03
あららー。里芋残念でした(別に珍しいものではないですけれど)。
むしろ、最後、どなたかが貰ってくれたのだとよいのですが・・・。
10/25、中津川の栗きんとんを恋しく思いながら再度作りました。いつか本場を訪れてみたいです。
返信する
私も両方 (はる)
2011-10-28 13:38:35
渋川煮もきんとんもやってみましたが~きんとんの方がパクパク行けますね~。渋川煮もきんとんになっちゃいました(笑)渋皮煮…凄い手間ですね…あんなに沢山Fujikaさん作ってらして凄いなーと思ってしまいました…。あ、今日百目柿届きますよ♪
返信する
柿むいてます~ (●はるさま~Fujika)
2011-11-09 11:03:14
お返事遅くなりました!
きんとん、美味しいですよね。簡単に作れるせいかどうか、ぱくぱく食べてしまいます。
渋皮煮って焼き菓子に焼き込む場合は丸ごとではない方がいいような気がしています(せめて半割り)。どうせ潰してしまうのであれば、あの渋皮煮の手間は・・・。
こちらも柿剥き始めています!
まずは巻き柿用のMy柿からです。
返信する

コメントを投稿

+お菓子(各国)」カテゴリの最新記事