採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

+フランス文学

2006-06-16 | ■本・動画
■■フランス文学

■ダニエル・ペナック『人喰い鬼のお愉しみ 』『カービン銃の妖精』『散文売りの少女』
フランスでベストセラーとなったユーモア・ミステリ。
主人公マロセーヌとその弟妹、母、恋人、同僚が非常に個性的。かつ可愛らしい。
映画も小説も、フランスの(悲劇でない)作品ってどれも「けたたましい」雰囲気を持っている。何故かな?
登場人物がよく動いて、よくしゃべる。伏線がたくさんあって、全部ちゃんとオチがつく、といったところだろうか。
ふむ。ということはシリアス・ミステリは個々人の心理描写、心象風景などに重きが置かれているということか。
それにしても、パリのアラブ人街(マロセーヌの地元)に行って、おいしいクスクスを食べたい。


■ジャン・フランソワ・ルメール『恐怖病棟』
精神病院を舞台にしたサイコ・スリラー+本格ミステリ。
本当のお医者さんが書いた作品。新作が読みたいものだ。



■ピエール・ヴェリー『サンタクロース殺人事件』
フランス的どたばたユーモア・ミステリ。「プロスペール・ルピック弁護士シリーズ」の珠玉の一編だそうだ。
ネタばれになるけれど、3組のすりかえが出てくるのだが、どれもいまひとつ納得いかないなあ。
家内制手工業でおもちゃを作っている町が雪に閉ざされて・・・、という風景はとても絵になる。警察が雪で延々とたどりつけない、という部分はよかった。


■ケニーゼ・ムラト『皇女セルマの遺言(上・下)』
オスマントルコ帝国の最後の皇女の波乱の一生をその遺児が描いた歴史小説。
身勝手なお姫様に共感出来る部分はほとんどないが、トルコ(生家)およびインド(お嫁入り先)の王侯の暮らしの描写が興味深い。


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