採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

タピオカまんじゅう

2007-10-10 | +お菓子(各国)

先日台湾の知人からトウチを沢山頂いてしまい、どう料理したものか、と昔台湾で買った点心の本(塩味の料理も載っている)をつらつらと眺めていたら、小粒タピオカを使ったおまんじゅうがありました。
そういえば、としばらく使われずにしまってあった在庫を思い出して作ってみることにしました。


点心の本

この本は、中国語(台湾のものなので画数の多い繁字体)と英語が併記してあります。大陸の簡字体と違って日本の漢字と似ているし、英語もついているので概ね理解できるのです。写真も豊富だし、いい買い物でした。
あとで確認したらなんとpublished in Hong Kong ですって。だから英語も併記なのかな。
 

これがその小粒タピオカ

作るのは豆沙西米角というお菓子です。豆沙は小豆、西米はタピオカという意味です。角というのは形から来ているのではないかな。紡錘形をしています。
どんなものを作ろうとしているのかは記事の最後に載せますね。まずは作り方をご紹介します。

■■タピオカまんじゅう(豆沙西米角)
■材料
・小粒タピオカ  200g
・砂糖 60g
・サラダ油  25g
・あずきあん  100g程度
 今回は、そうめんかぼちゃの親戚の甘いかぼちゃと黒砂糖を使ってなるべく水分を飛ばすように煮詰めたものを使ってみました。

■作り方
1)タピオカを1時間ほど水につけ、水気をきる。
今回、粒が割れているものが多く、1時間も漬けたら粉になってしまいそうなので、ゆすぐ程度にして、水をすって表面が乾いたらまた水をふりかけました。

2)砂糖・油をタピオカと混ぜる。適当な大きさの金属ボウルに入れる。

3)蒸し器に蒸気をあげ、蒸し皿の上に乗せふたを開けたまま2分加熱。
  タピオカを取り出しゴムべらでよく混ぜる。
 ふたをして1分加熱して取り出し、よく混ぜるというのを3回繰り返す。
 (都合5分加熱)
 ボウルに接している部分や表面が加熱されて糊状になってくるのでしっかり混ぜる方がよさそうです。
 タピオカの粒の一部はつぶれて、水を振りかけたばかりのダマの残った白玉粉のような状態になってきました。
 (実は砂糖と油は蒸す前に混ぜるのを忘れて、蒸した後無理矢理混ぜ込みました)

4)扱い易い温度になるまで冷ます。(すっかり冷えてしまっても大丈夫)

5)あんと生地をあらかじめ小さく分けておき、包んでいく。

6)蒸気のあがった蒸し器にオーブンペーパーを敷き、そこに乗せて表面にオイルを塗り(塗らなくてもよい)、8分加熱。(もっと長くても多分大丈夫)

あんと皮を小分けしたところ。

かぼちゃあん、鍋で練るのを頑張ったけれどまだ水分が多かったようで、手で転がして丸められるような状態ではありませんでした。スプーンですくってなるべくまるっこくしておきました。

包んでみました。
本では紡錘形でしたがおまんじゅう形に丸くしました。

柔らかいかぼちゃあんが手にくっついてタピオカに色がついてしまいました。

これを蒸し器に入れます。オーブンペーパーごと移動させるのは難しく、1個ずつ移しました。

蒸し上がり!

蒸し器からおはしでつまみだしました。
皮の厚さが一様ではなかったけれど、それはそれでかぼちゃが透けて見えて綺麗では?

白いぽちぽちが残っているのはやはり浸水時間が足りなかったからかな?でも食べても気にならない程度です。

次に蒸し器に入れたのはうっかりTVに熱中して20分以上?蒸してしまいました。
煮とろけているかと思いきや、ややだらりん、としていたものの、白いぽちぽちはなくなっていました。

こちらが本来の姿。
本来は中華風あずきこしあん(多分ごま油か何かも入っているはず)を包むようです。

私がつくったものは原型をとどめてない、かな?

さて味ですが、蒸し上がりを見てきれい~、と言ってくれたダンナサマの顔が、ぱっくり食べた瞬間、曇ってしまいました。
・・・しまった、明日の朝ごはんに投入する予定が・・・。
仕方ないので大いそぎで、残りのかぼちゃあんとココナツミルク、牛乳でかぼちゃプリンも作りました。

まだ出来たてで生温かかったからかなあ、かぼちゃあんのくせが気になってしまいます(もともとくせのあるかぼちゃなので)。
そして皮がぷりんとしている割には餡の固さがたよりない感じ。


翌日、友人にも消費を手伝ってもらうことに。いつも私の実験作・失敗作を手伝ってくれるいい友人がいるのです。バターや砂糖を減らしてしまって、一般的評価基準からいってギモンの残る出来だったお菓子は大体こちらに・・・。ヘルシー系(マクロビ系)のお菓子が結構好きな人なのです。

黒蜜をかけてごまかしてもらおうと思ったのだけれど、そのまま食べてもらえました。
まだちょっと残ったので自分でもぱくり。

あら、昨日よりおいしいかも!
常温のままだけれど昨日より全体が馴染んで落ち着いた味になっているような・・・。

ダンナサマの職場の台湾人にも試食をお願いする予定で持っていってもらったのですが、昨日よりおいしいよ、とメールでアピールしてダンナサマにも食べてみてもらいました。
冷蔵庫に入れて少し冷やしてあったらしいのですが、夏の和菓子のくずまんじゅうみたいと好評でした。
「ひやっこい、つつん、ぷるん、もっちり、まったり、とろあま、さっぱり」だそうです。
冷やしたのであんが少し締まって、ムチムチした皮とあんのバランスが丁度よくなったのではないかな。


大粒タピオカでも作れるかしら?

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4 コメント

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Unknown (楽子)
2007-10-12 14:03:53
すごーい!
点心もご自分で作られてしまうのですね~。
尊敬~。(うっとり)
タピオカのプルプル感が写真からもわかりおいしそうです!!!
そう、そのタピオカですが、ちゃんと浸水させて煮ても真ん中の白い色が透明にならないものもあるみたいです。
タイ料理でデザートによく使うのですが、このタピオカはコレでいいのよと先生が言ってました。
白くてもちゃんと火が通っていてやわらかいですよね。
返信する
Unknown (ポメマル)
2007-10-12 15:07:19
タピオカでおまんじゅうなんてあるのね。
葛饅頭の台湾版と考えるといいのかな。
かぼちゃあんが透けてきれいですね。

タピオカは中心がアルデンテのような時に火を止めてしばらくすると中まで透明になりますよ。
家にはパールタピオカしかないわ。あれで作ったらボコボコで面白いものができそう。

タピオカって保存しておくと割れてしまうのでしょうか?以前NZでパールタピオカをみつけ安かったのでいっぱい買ってきたら粉々になってしまって処分しました。葛粉のように使えば良かったのかもしれません。

返信する
パールタピオカ (●楽子さま~Fujika)
2007-10-15 13:30:52
折角本を持っているので、いろいろ実験しているだけなのです。仕上がりは、聞かないで~。
大粒タピオカを使って何か面白いものできないかなーと考え中です。
返信する
Unknown (●ポメマルさま~Fujika)
2007-10-15 13:37:48
まさに葛饅頭のようなものでした。白い皮が蒸すと透明になるのが面白かったです。

うちのタピオカも、割れたのはだいぶ長くしまっておかれたせいかもしれません・・・。
粉になってしまったら、わらびもちを作れないかな。
沖縄ではサツマイモデンプンと黒糖でぷるぷるのわらび餅を作るのだそうです。実はサツマイモデンプンも持っているので、今度やってみなくてはと思っているところです。
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