採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ジャークソース

2013-11-06 | +野菜系保存食

昨年は青唐辛子が大豊作で、ありとあらゆる(?)保存食レシピを試してみました。

そのうちのひとつが三升漬け
刻んだ青唐辛子、麹、醤油をカサで1:1:1の割合で混ぜるというものです。

すごく簡単なのレシピのはずが、青唐辛子を追加したり計ってみたら麹が足りなかったりなどの経緯を経て、結局どんな割合で作ったのかよく分からなくなってしまいました。


途中、発酵がビミョーな感じで不安にかられて醤油をどぼどぼ追加したりしつつ、はや一年・・・。
春以降は心配で冷蔵庫に移してありましたが、フタを開けるのもちょっとこわい、という状況。

意を決して覗いてみると・・・ 

三升漬け

お。匂いも質感も大丈夫そう。
見た目は、三升漬けで画像検索したものとほぼ同じです。

味見してみると、丁度良い辛さでそれらしい味です(異常発酵はしなかったようで酸っぱくなっていません)。
漬け込み当初は辛すぎたのですが熟成とともにまろやかになったように思います。
(種をとったセラーノ唐辛子だけで漬け込んだところ辛味が足りず、種ごと刻んだものも追加したたら逆に激辛になってしまった)

 
悪くはないけれど、当然ですがかなり塩辛い、というか醤油味が強いです。
青唐辛子だったら、塩とあわせるもの(柚子胡椒やスクッグ)の方が好きだなあ・・・。

このままでは減らなさそう。

で、ふと思いついたのがジャークソース。
ジャマイカなどカリブ海地方の、酸っぱくてやや甘くフルーティで、スパイシーなソース。
ソースといっても仕上げにかけるのではなく、肉や魚を漬け込んでから焼くためのものです。

本場モノは未経験ですが、以前作ってみたところ、「あ、とんかつソースの味!」と思いました。
(とんかつソースも甘酸っぱくてスパイシーですよね。 )

このジャークソースには醤油や唐辛子、砂糖を使うのです。
ジャークソース=スパイス+酸味+生薑・ニンニク・葱orタマネギ+(醤油+唐辛子+甘さ)
         =スパイス+酸味+生薑・ニンニク・葱orタマネギ+三升漬け


という訳で、自己流ジャークソース、またの名を各種調味料お片づけ大作戦。

■■ジャークソース
■材料
タマネギ (水っぽくなるので多すぎない方がいい。長ネギを使っているレシピも。)
生姜
にんにく (多少多くても大丈夫)

三升漬け
(今回入れ忘れたけれどベジマイトを少し入れてもよい)
ウスターソース(もし味がまとまらなくなった時のお助け用。少しだけ使いました)
インドネシアの唐辛子ペースト(激辛) 少々

椰子砂糖(茶色い方)
ドライバナナのラム酒漬け 少々 (トロピカルな甘みが出るかなと期待)


粉末ライムパウダー
ドライすだち
柚子の塩漬け

オールスパイス (カリブ海料理につきもののスパイスだそう)
シナモン、ナツメグなどミックススパイス
粒コリアンダー(余っていたのでどばっと入れたが、考えてみたら種として播けばよかったかな・・)
ドライタイム
その他ドライハーブ適宜

■作り方
(1)全部の材料をスティックミキサーで粉砕する。
(2)おたま2杯ずつビニール(やや大きめサイズ)に入れて冷凍。
(3)使う際は、袋ごと水に漬けて解凍し、その袋に漬け込み材料を入れてよく揉み、一晩程度おく。

 

ジャークソース

材料はこんな感じです。
ハンパに残っていたドライハーブやスパイスを一掃するチャンス。 

ジャークソース

椰子砂糖というのはこちら。
塩は入っていないはずですが、何故か、みたらしダンゴのタレの味がします。
椰子の殻に入れて固めるのでこんなまんじゅう型です。 

ジャークソース

お役立ちだったのがライムパウダー。粉末ライム果汁です。
酸味を追加したいけれど、液体の量を増やしたくない、今回のようなときに便利です。
(楽子さんいいものを教えて下さいましてありがとうございました!気に入ってしまって、タイ食材店に買い足しに行きました) 

ジャークソース

出来上がりはどろりとした茶色。
味見して、やや濃いめ&辛めのソース味、程度に調節します。 
(漬け込むと結構薄まります。でも無理に濃い味にしなくても、食べる際に塩や甘酸っぱいサルサで調節すればいいかなと思います) 

ジャークソース

お肉にスパイシーな味が染みこんで、かつフルーティーな酸味もあって美味しいです。


調味料がいろいろ片付いていい気分です。

醤油+酢+砂糖だと三杯酢なのに、そこに、にんにく、生姜、スパイスが加わると途端にカリブ海料理になるのが不思議といえば不思議です。


漬け込むものとしてこれまで試したのは鶏モモ肉、豚レバー、豚ハツ、鶏砂肝。
(上の写真は豚ハツ、鶏砂肝)
どれも私は好きですが、ダンナサマはレバーが予想以上のおいしさだったとか。
豚肉や白身魚でもいいようなので、今度漬けてみようかと思います。 

出来上がりにフレッシュフルーツ(パイナップルやマンゴー)とコリアンダーの葉の入ったサルサを添えるとさらに美味しくなるようです。



■参考情報
(1)ジャークフィッシュのおいしそうな例
ココナツライスとパイナップルサルサを添えています。

(2)丸ごとの鯛を使ったジャークフィッシュ
こちらもパイナップルとマンゴーサルサを添えています 

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« クズ芋でスイートポテト | トップ | 那須町芦野周辺 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (野良)
2013-11-06 21:25:01
 古典的な三升漬は 私の作った短期作成のとは見た目がかなり違うようです。 半年も漬けると随分発酵しているんでしょうね。 お砂糖の入らないレシピなのでかなり大人の味なんでしょうか。
 少し前に作った南蛮味噌があるのでお豆腐を漬けようと思って水切りしているところです。 今度は鶏レバーを漬けてみようかと思います。 その時はフルーツ味と酸味を足してみようと思います。

 
返信する
ジャークといえば (ふたマニア)
2013-11-07 16:01:16
ジャークといえばジャマイカ名物のジャークチキンですね。数年前、鶏料理屋さんに教えてあげたら「Like!」と喜んでいました。このスパイスはプロ用に売っていましたが多すぎるので下記を参考にして作っています。
http://www.7inchism.com/jerk/sp002.html
サメもジャマイカあたりではバーガーにして食べるのでこのスパイスで味付けしから揚げにするとおいしくいただけますよ。サメって淡白でチキンみたいですよ。
返信する
唐辛子に水分が多いかも (●野良さま~Fujika)
2013-11-12 14:45:29
加温するタイプのものは、コテっとお味噌のような感じですよね。
私が作ったものは、よくある青唐辛子よりも肉厚で水分が多いセラーノ唐辛子を使っており、そのため、かなりゆるいものになったのかもしれません。
甘さは、ほんのり麹から来る程度です。
1年も漬けて発酵しすぎかと心配しましたが酸味などはなかったです。

これがなくなったら(大分先だろうな・・・・)、お味噌にフルーツと酸味を足してもよさそうですね。
あれ、生姜とかにんにくも入れないと単なる酢味噌だわ。
返信する
サメ (●ふたマニアさま~Fujika)
2013-11-12 15:07:02
(もしやふたマニアさんは、海外にお住いですか!?)
スパイスレシピ、参考になります。
オールスパイスがやはり多めですね。
白身魚のジャークフィッシュ、今度やってみようと思っています。
サメは実家のあたりでは見たことがありませんでしたが、こちらに来てたまに見かけます。一度チャレンジしてみるかな・・・。ドキドキ。
返信する
Unknown (seedsbook)
2013-11-21 00:46:02
美味しそうですね。ソース。
私もソースなどを作るのはとても好きです。
私もジャークソース作ってみようとおもいます。
返信する
炭火で (●Seedsbookさま~Fujika)
2013-11-21 17:05:41
スパイシーなものが好きなので、このジャークソースは好みです。
本場では網にのせて炭火で焼くようです。焦げ目がまた美味しそう。
ベランダでやっちゃおうかしら!?
返信する

コメントを投稿

+野菜系保存食」カテゴリの最新記事