奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その119)

2016-12-21 08:13:49 | 奈良・不比等
世界遺産・古都奈良の街は、冬季の観光客誘致に色んなイベントを開催している。珠光茶会(じゅこうちゃかい)もその一つで、第4回珠光茶会は平成29年2月7日から12日に掛けて6日間、奈良市内各所で開催される。以前は村田珠光ゆかりの称名寺(奈良市菖蒲池町)で珠光忌(5月15日)として細々と行われていた。------
村田珠光の生きた室町時代は豪華な茶の湯が喜ばれたようだが、珠光は反骨精神が旺盛だったのか「わび茶」を創始した。この「わび・さび」の意味は豪華絢爛を究め尽くした人が至る境地なのであり、金銀の輝きも知らない人が「わび茶」を戴いても意味が無いとも云える。------
通常、茶席のイベントでは和菓子と抹茶などを緋毛氈の桟敷で戴くことが多い。これは、本格的な茶会とは言えず、西洋料理のフルコースの最後に出るデザートとコーヒーだけを食するに等しい。懐石(かいせき)の後で戴くのが煎茶やお抹茶なのであり、せめて「点心(てんしん)」や「野点(のだて)弁当」などを用意しなければ茶道の精神が理解できない筈だと思われる。茶事(ちゃじ)が本当なのだが、最低2万円は必要となるので、庶民には無理とも云える。しかし日本文化を味わうためには食後のコーヒーだけで茶は苦いだけと勘違いしている人も未(いま)だに多いのではないだろうか。-------
懐石と同時に日本酒を“聞し召す(きこしめす)”のが室町時代以前の「茶の湯」であったようであり、酒とある程度切り離した「わび茶」の作法では、確かに素面(しらふ)で商談や密談も出来た事だろう。勘ぐれば、村田珠光や千利休は下戸(げこ)であったのだろうかとの疑問が湧く。----
兎も角も、古都奈良では固いことは抜きにして、「わび茶」に拘(こだわ)ることなく室町以前の大らかな茶の湯を堪能しては如何でしょうか。
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