奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その420)

2017-10-18 08:15:00 | 奈良・不比等
国文祭・障文祭なら2017
歴史ファンタジー小説・北円堂の秘密

奈良県の荒井正吾知事・提唱のスイスに学ぼう企画の林業編では、毎日新聞に拠るとインタビュー記事に、スイスから遣って来た研修生(3名)の感想が載っていた。林業現場では安全が蔑(ないがし)ろにされており、安全装備が足りない。防護服さえ着用していない作業はスイスでは有り得ないとのこと。また、事業活動の中心となる事務所が現場の状況を少しも理解していない、これでは仕事が上手く回転しない。スイスでは緊密に事務方と現場のミーティングが行われている。スイスの研修生の意見なので採算については理解していないかも知れないが、危険な現場の安全費用をカットしたり現場の状況や現場作業員の考え方を理解する意味で事務方も現場を知るための打ち合わせを行わない態度はブラック企業そのものであり、採算が合って事業化の数値をクリアしても人間性に欠ける。スイスが本当に林業だけで経済性をクリアしているのでない事を理解すべきだろう。牧畜業もスイスでは観光地の景観保全のために温存し税金で補助しているそうである。------
明日香村では古都保存法で開発行為に制約があり、農家は農家のままであり、農作業に勤しんでいる間も都会から観光客が里道や農道をハイキングしているが、「明日香は田舎っぽくて良いな」と観光客に満足を与えているがそのことに対してスイスのように税金で対価を支払ってきたのだろうか。また、彼岸花の咲く季節や田地の収穫前の案山子の風景など明日香村はカメラファンにとっても大いに協力していると思うが、奈良県の観光部局はどう思っているのだろうか。法起寺の周りの休耕田のコスモス畑も観光地の背景風景として近年馴染んでいるがこれも補助をしているのだろうかと思った。何でもタダではないのだから一つ一つ積算して勘定をすることが必要だろう。県政と云えど総合的な視点が求められる。

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