奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その423)

2017-10-21 08:15:00 | 奈良・不比等
国文祭・障文祭なら2017
歴史ファンタジー小説・北円堂の秘密

「リベラルという病(山口真由著・新潮新書2017刊)」を読んだ。「山口真由(やまぐちまゆ1983生れ)」女史は東大法学部卒で財務省勤務後ハーバード・ロースクールを経て日米両国で弁護士登録をしている才媛である。------
「リベラルという病」では、日本語のリベラルとは異なり、グローバルスタンダードのリベラルについて解説をなさっている。それはアメリカの二大政党に代表される理念であり、日本人は分かっていないとも云う。共和党がコンサバティブな保守であり、民主党がリベラルを標榜しているそうである。またその元となるイデオロギーはキリスト教の精神にあり、新大陸を拓いたプロテスタントが中心であり、政教分離を旨とするパーティが民主党でありリベラル勢力と同義である。一方、カトリックなど信仰心の篤いグループが共和党のパーティとなっている。双方とも特色が明確であり、大きな政府は民主党、小さな政府は共和党である。世界に民主主義を広める伝道精神の強いのはリベラルの民主党である。嘗て、モンロー主義を唱えたのは共和党であると云う。リベラルは宗教精神とは無縁に思われがちであるが、その行動はイデオロギーそのものであり、小さな親切大きなお世話の様なお節介を世界中で行って来ている。共和党は異教徒を差別する傾向が強いのだが、民主党の場合はフェミニズムにしてもダイバーシティの旗の元、行き過ぎる位社会を変容させていくので、全員が自由平等であるべきだと一切の差異差別を認めない頑なさがイデオロギーを超えて宗教的でさえあり病(やまい)化しているとも云える。翻って、日本ではリベラルも保守も入り乱れた政策を実際に進めて居り、自民党がアメリカの民主党に近い政策だと山口真由女史は云う。------
都道府県を始め地方自治体が大きな政府を構えるには税金が足りないので、共和党的な小さな政府方式を考えるのは無駄ではないのかも知れません。
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