古都奈良・修学旅行と世界遺産の街（その２１２）

奈良県庁の「なら記紀・万葉プロジェクト」の事務局（地域振興部・文化資源活用課）の発行（平成29年2月10日）している「なら記紀万葉名所図会（～日本書紀・歴史体感編～）」を見て感心した。推古女帝や持統女帝、元明女帝・元正女帝などの登場する場面を綺麗なアニメで表現した冊子になっており、日本書紀に記載されている内容を外れること無く、天武天皇～元明天皇までの歴史を紹介している。これまで古都奈良から発信するパンフレットでは国内観光客は小学校から日本史は習っていて誰でも知っているとのスタンスで親切な説明が省かれていることが全ての局面で多い気がしていた。この「なら記紀万葉名所図会（～日本書紀・歴史体感編～）」は、知っている人も復習出来て古都奈良を楽しむ上で重宝する事だろう。奈良県庁にアクセスすればe-bookとして作成されているのでスマホで見ることが出来るし、観光地で参考にすることも出来て大変便利だと思われる。勿論、明日の予定を考える宿舎でチェックする際にも有難い筈（はず）だ。----
奈良県の最も輝いていたコアな時代にタイムスリップ出来る仕組みが用意されていれば、古都奈良観光の強い味方となるだろう。-------
日本のアニメの技量は矢張り優れていて、女優をつかうよりもイメージの固定が無く、英語バージョンも作り易いだろう。特に、外国人観光客への説明など、記紀の話は全部話す訳にもいかないし、掻い摘んで上手に編集してあれば話の導入部としてとても便利であると思われる。-----
それにしても、このアニメ作家は上手ですね。里中満智子女史の「天上の虹」よりもハイソで上品な仕上がりになっており、奈良県の「記紀・万葉プロジェクト」チームのセンスは最高である。若（も）しかして里中満智子さんご本人の作品なのでしょうか。