奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その312)

2017-07-02 09:52:04 | 奈良・不比等
観光立国や地方創生(観光立県)に絡んで博物館や美術館の学芸員への風当たりがこのところ強まっている。文化財の展示方法や解説案内をもっと工夫したいと思っても学芸員がそれに抵抗することが多いとも云われている。本当にそうなのだろうか。-------
学芸員は文化財がさも自分のものででもあるかのように新規な提案を拒み、新しいディスプレイなどには決まって反対する。文化財が傷んでしまうとかその危険性が有るような展示は了解できないと云う。一方で、国内にしても外国人にしても観光客に文化財や美術品を売りにしているのであれば充分に鑑賞して貰えなければ世界文化遺産などといっても言葉に偽(いつわ)り有りとなって仕舞う。------
文化財を所有する寺院が貸し出した美術館にまで出向いて線香を燻(くゆ)らすのはやり過ぎではとも思うが宗教性と折衷するのは確かに骨の折れる作業でもあるだろう。-----
西国三十三所巡りなどは国内観光のために行われた平和な時代の経済振興策であった事は十分に知られている。信仰のためと云う大義名分が日本人は好きであるから、でもそれを外国人観光客にまで強制すべきものかどうかは判断が分かれるだろう。日本人のように事の裏表として信心は表の理由で裏の本当の理由は娯楽であって構(かま)わないのが日本の文化であったのだから。------
文化財を収蔵する博物館などに勤める学芸員のポストは希少な存在で誰でもがその職に就くことは大変に難しく高度な専門性を有する事が条件となっており、偏差値の高い方が多いと想像される。------
であるからして、一般の観光客が文化財を楽しめるように解説文を工夫して展示もLEDで明るくするなど旧態依然の殻を破るためにこそ研究成果を駆使すべきだろう。インドのタージマハル程のストーリーは望むべくもないだろうが少しでも解説文には其の時代に生きた人間の息吹を感じさせて欲しいものだ。それこそが学芸員のお仕事だと思うが如何でしょうか。-----
奈良県では奈良博や橿考研を始めとしてその他の美術館にしても、さすがに日本一レベルが高いのか学芸員への不満は聞いたことが無い。代りに寺社の出しゃばり気味の僧侶や神主が学芸員でもないのに学問的知識も無しに文化財や美術品に対して信仰的態度を矢鱈(やたら)に求めてくるようなウザい処がないことはないのでそちらの方への注意が必要かも知れない。また学芸員の資格を持たないリタイア組の俄(にわ)か観光ボランティアガイドの如何にも専門家ぶった案内も眉つばものが多いかも知れずこれも心配ではある。
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