奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その244)

2017-04-25 09:20:48 | 奈良・不比等
「クラッシャー上司~平気で部下を追い詰める人たち(松崎一葉まつざきいちよう著・PHP新書2017刊)」を読んだ。松崎一葉(1960年生れ)氏は筑波大学(医学医療系・産業精神医学)教授である。-------
小中学校の虐(いじ)め問題も深刻であるが、大人の社会でも会社の中の虐め問題は等閑(なおざり)に出来ない大きな問題であると仰っている。即ちタイトルの「クラッシャー上司」とは、部下を精神的に追い込んでしまう上司であり、自分が悪いと思っていないので処置なしであり、虐められる部下の方に精神的に弱い面があるためであると見放して同情もして呉れず、会社も同僚も辛い局面に追い詰められている社員の気持ちに寄り添ってくれない。放(ほう)っておくと被害者続出であるが、会社の業績が上がって居ればそうした問題は見過ごされ、逆に部下を虐めて踏み台にしてまで成果を上げた「クラッシャー上司」だけが出世する構図となっている。上場会社でも役員の幾人かはクラッシャー上司であることが多いとのこと。-------
日本の会社の雇用形態が「ジョブ型」の欧米と違って「メンバーシップ型」であることに優位性があった時代ではなくなって来ているために、終身雇用も守られなくなった中で滅私奉公的な強要をするクラッシャー上司ではこれからの会社運営は難しいだろうと述べている。然り乍ら(さりながら)事業体である会社は利益を優先せねばならないのだから、遊びではないと反論する向きもあるが、そんな会社は見限って仕舞わねばならないとも結論付けておられる。-----
ヒトラーやスターリンが暴走したのは、ナチスもソ連共産党もレジリエンス(自己治癒力)の高い強靭な組織であったが、コンプライアンス(法令遵守・ルールはちゃんと守ろうよ。後ろめたいことや人が嫌がることをするのは止めようよ。)に欠けていたのが原因であると述べている。------
奈良県や県下・市町村など地方公共団体の組織で行う業務は特別会計事業を除いては事業収益とは無縁の県民や市町村民への奉仕活動が100%であると思われるが、正規の職員数が減少したり、雑用ばかりが増えていたり、職場環境は一昔ほど前の役所ではないだろうから、クラッシャー上司が生れない保証は無い時代とも云える。注意を召されたし。
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