奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その196)

2017-03-08 08:55:13 | 奈良・不比等
「イノベーションはなぜ途絶えたか~科学立国日本の危機(山口栄一著・ちくま新書2016刊)」を読んだ。「イノベーション(innovation)」とは狭義には「技術革新」、広義には「経済成長の原動力となる革新・創造的破壊」であると経済学者「シュンペーター/Schumpeter(1883~1950)」が唱えたのであると云う。------
著者の京都大学大学院思修館教授・山口栄一(東大卒理学博士・NTT基礎研究所18年勤務)氏は「イノベーター(innovator)」を育成するべく2014年から「5年制博士課程一貫教育」を実施されている。-------
政府の官僚の中で化石となった技官制度からそろそろ脱却して欲しい。このトランス・サイエンスの時代においては、学部卒や修士修了では、科学知を価値化する力がまったく足りないし、知の創造を経験したことの無い人々が未来を構想することはできないからだ。政府には博士号を持ち科学的リテラシーのあるプロフェッショナルな科学行政官制度の創設が不可欠であると。------
都道府県単位であれば、イノベーションは縁遠い話ではあろうが、奈良県内に事業拠点を持つ「シャープ」や「森精機」の企業活動は世界のグローバル経済の元、イノベーションの創造的破壊に常に曝(さら)されていると云える。従って自(みずか)らイノベーターたることを片時も忘れる訳には行かないだろう。「パラダイム破壊型イノベーション」への対応は難(むつか)しいにしても、「性能破壊型イノベーション」くらいは自身で行う努力が必要だろう。------
地方創生の振興策を考える際に、この本「イノベーションはなぜ途絶えたか~科学立国日本の危機」を未読の奈良県庁職員や地方自治体の職員には是非一読をお勧めします。------
ざっくりと云えば、「相対性理論」や「量子力学」がチンプンカンプンな我々がその科学的な恩恵にだけは浴しているというミスマッチを子供の世代では少なくとも解消して行かないと、「福知山線転覆事故(2005)」や「福島第1原発事故」のような、災害を防ぐことは出来ないだろうと述べている。
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