奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その354)

2017-08-13 01:39:06 | 奈良・不比等
歴史ファンタジー小説・北円堂の秘密
興福寺・北円堂を知らずして古都奈良の歴史は語れない

「ホモ・サピエンスの誕生と拡散(篠田謙一著・歴史新書2017刊)」を読んだ。篠田謙一(しのだけんいち1955生れ)氏は京大理学部卒で国立科学博物館・副館長である。人類史の専門家だそうだが、文化人類学とどのような関係にあるかの説明はなかったが、21世紀になって以降可能となったDNA解析により、人類誕生の歴史を探究する学問のようだ。と云うことは広義には文化人類学の一つのパートとも云える。---------
母親から受け継ぐ「ミトコンドリアの研究(ハプロタイプによる分類、ミトコンドリア・イブ仮説)」が有名であるが、最近ではサイズの大きい「男性が受け継ぐY染色体のDNA」も研究対象に出来るようになって来たそうである。-----
古い人骨から採取したDNAを解析し分類する事により、700万年前にチンパンジーと枝分かれした人類の祖先が世界に散らばるが、最後にアフリカを出たホモ・サピエンスが先の旧人類を駆逐あるいは一部混血し全地球を覆い尽くしたのだそうである。----
因みに、日本人の祖先は縄文人であるが、その縄文人は沖縄経由の南方系、朝鮮半島経由の大陸系、北海道経由の北方アジア系の3種が混血して日本列島で縄文人が誕生したのだそうである。その後、半島経由の大陸系の渡来が続き、列島の縄文人と混血を繰り返し、現在の日本人が誕生したのであると云う。-----
これまでの他の研究者のご本と内容的にそれ程革新的なことは無いが、少しづつ少しづつこのような学問は発展してゆくのだなと感じられた。DNA解析が人類史の研究に有力と云うことが分かったのは1970年代とのことで、それによる研究成果が表れるまで40~50年かかっている。科学の発展は凄まじいがこのような利用面では、医学のように成果が経済的に収益を生む世界でない限り、安価に利用できる時代になるまで時が経たないと使わせてもらえないのだろう。-----
奥州の藤原三代や、徳川幕府の吉宗時代はDNA解析が為されており、ハプロタイプが特定されている。奈良県でも、このような研究が進めば、渡来人のハプロタイプを知ることが出来て、人類史が日本史に繋がるように思うが如何だろうか。これに奈良県民の税金を投入するには賛同が得られるか奈良県議会に担当する県庁該当課から予算要求案を作成して諮ってみては如何だろうか。
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