奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その343)

2017-08-02 09:00:13 | 奈良・不比等
歴史ファンタジー小説・北円堂の秘密

「天孫降臨の夢~藤原不比等のプロジェクト(大山誠一著・NHKブックス2009刊)」を読んだ。「平城遷都1300年祭(2010)」が世界遺産・古都奈良で開催される前年であり、センセーショナルなタイトルで話題を呼んだ。-----
戦後、日本史を改めて問い直した研究としては東京大学の江上波夫氏の「騎馬民族征服王朝説(1948)」と京都大学の上山春平氏の「埋れた巨像~国家論の試み(上山春平著・哲学叢書1977)」が有名だろう。また、京大・哲学科の梅原猛氏の「隠された十字架・法隆寺論(1972)」なども出た。しかし、皇国史観を守ってきた東大・国史科からはその反論すら出さず無視を決め込んで来た、状況は今も変わらないと云える。こうした中で東大・国史科出身の大山誠一氏が果敢に記紀の世界を調べ上げ、遂に其のカラクリを発見し、「天孫降臨の夢」として世に問うているのである。戦後64年目の壮挙と云えるだろう。------
記紀は日本文化の源の書であり、奈良県で「国文祭・障文祭なら2017」を開催する今年、奈良県職員は日本文化の発祥地を自認するならば、「天孫降臨の夢」は是非ともお読みになるべきであろう。----
記紀には三教(儒教・仏教・道教)の教えが込められており、日本文化の根底をなす、儒教文化、仏教文化、道教文化の理解が不可欠だ。日本固有の文化を主張する向きには縄文時代のア二ミズム(animism)として自然信仰があるのはご存じだろうが、神社信仰は全て道教由来である。

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