河豚公国(かわぶたこうこく)

神聖・河豚公国(しんせい・かわぶたこうこく) 始めました。
河豚公国は少しお休みです。

中国$18の憂鬱 ―― レッド・レイ・ディスク Part2 ――

2009年02月24日 19時52分23秒 | 実社会
 先日、レッド・レイ・ディスクについての書き込みをして、おしかりをいただいてしまったが、懲りずに第2回目の検討をしてみようと思ってしまったので、書きます。
 と言っても、得に新しい情報はないです。
 その変わり、古い情報を手に入れました。
 中国は、DVD機器を一台輸出するごとに、$18もの特許料を支払う必要があるそうです。中国に、DVDに関する技術的な特許はまったくなく、特許のトレードオフも行えないため、これは国際社会において、守らなければ信用にかかわる重大な問題です(ただし、格安で売られているプレイヤーの価格を見る限り、中国が生産台数を正しく報告しているかどうかは怪しいものがあります)。とにかく、作れば作っただけ赤字が出てしまうのが、いまの中国資本の企業のDVD生産の現実のようです。そこで、中国は、『EDV』という、DVDと似て非なるブツをでっちあげ、それを生産することで、『1台につき$18』の特許料を浮かそうという計画を立案、実行に移しました。
『1台$18』
 これが、中国がレッド・レイに力を注いでいる原点のようです。

つまり『特許料を浮かせたい!!』

 まぁ。気持ちはよくわかります。実売価格を見る限り、8割り位が特許の支払いに持っていかれているような感じです。この点は、中国に同情します。

 そこで、過去に中国がでっちあげた『EVD』。これは、『DVD』を少し変えてみました。みたいな、『DVD』のパチモンだったようです。記録できる容量も同じ。使用するメディアも同じ。選択する理由が全くないので、泣かず飛ばずだったようです。

 そして、今回、ブルー・レイという次世代DVDに規格が統一されました。

 またしても、中国企業は特許料を支払うだけの規格です。
『企業利益を上げるため、独自規格でブルー・レイに迫れるものを出さなくては!!』

 これが、レッド・レイの使命のようですね。
 DVDとの上位互換を保った、ブルー・レイではない、独自規格の光学メディア。
 DVDの特許にかかる部分はしかたがないとしても、ブルー・レイ規格の製品を下請けよろしくそのまま生産するよりは、中国にとって、メリットが大きいことは事実です。また、今後不要になる外国企業の工場や機械を買い取ることによって、生産規模を拡大できるという読みもあったのでしょう。東芝方式の敗北は、中国にとって追い風となる!!

 はずだったのでしょう。しかし。世界不況が発生しました。

 正直、ブルー・レイが採算度外視で値下げ攻勢を仕掛けてきた場合、レッド・レイは、外国企業の工場を買い取ったコストすら回収できずに、陳腐化した技術として見捨てられるかもしれません。しょせんは隙間を狙った奇策ですから。

 世界がDVDに留まるかもしれません。
 その場合、ブルー・レイ。レッド・レイ。双方、共倒れに近いダメージを受けるかもしれません。『DVDの技術を使用する以上、$18は何をしようが持っていかれるお金』です。
 だから、レッド・レイがDVDと大差ない価格で売られることになった場合、生産工程が複雑になっている分、利益が現状よりも更に減るわけです。素直に、『DVD』を作りつづける方がましだよ。となる可能性もあります。当然のことながら、この場合、ブルー・レイ陣営も深手を負います。

 圧縮アルゴリズムの進化とCPUの高性能化で、CDにすら、2GBを越える情報を保存できるのが現在の技術です。DVDですら、『大きすぎる』と言うのが、自分の実感です。
 素直に、ノートPC用のDVDドライブの価格が下がってくれる方が遥かにうれしいです。
 手持ちのマシンのほとんどは、メインがCD-ROMドライブで、DVDは外付けだからです。

 中国もアメリカも日本も、お金に余裕がなくなりました。企業も。市民も。国家もです。

 救いの手はどこからも差し延べられないことくらい、日本人なら、もう身にしみて承知しているはずです。

 中国が、本気でレッド・レイと心中する気で大攻勢をかけるか?
 ブルー・レイ陣営に本気で生き残りをかけた勝負に出るのか?
 赤字が恐いから、ポーズだけ取って、結局はブルー・レイを受け入れるのかは判りません。

 ただ。
 安売りされてメディアの価格が下がるのであれば、消費者としては、大歓迎です。
 赤かろうが、青かろうが、当面の間は、PCの外部記憶メディアとして個人的に使用するだけでしょうから。現時点では、他人へのデータの配布はCD-Rが主流です。親しい間柄で、返品されることが確実なら、USBやSDメディアというものもあります。
 レッド・レイには、せいぜい、派手に暴れていただきたいものです。

 安くて、信頼性が高くて、使いがってが良いようであれば、少なくとも自分は買ってあげます。
ジャンル:
経済
キーワード
記憶メディア 光学メディア
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