随分と遅くに咲いた「曼珠沙華」です。
正確には「実生で芸の出なかった曼珠沙華」＊「本性品の曼珠沙華」の戻し交配種であります。
蕾の段階で弁先に緑が入っているのが判りましたが、咲いても薄く色づいているのが判ります。薄い色ですが、距は紅が乗っています。
セルフでもこんな花がいくつか咲きまして、ご購入いただいたお客さまにはとても喜んでいただいております。
今年も本芸の花が咲いたのは、全て立ち葉気味の細葉タイプでした。昨年からの開花率は概ね４割強といったところであります。流石に上記の戻し交配のタイプの方が確率が良いようです。
開花中の花、ちょうど藤娘が咲いていますので、試しに交配させてみようかと思います。
６月の下旬にも掲載しました「花纏」ですが、一輪切り取って顕微鏡にて観察してみました。
花弁の中は完全に退化している状態で実生どころか花粉も採取不可能でありました。
ただ、ひとつ興味深いところでは今年初花を迎えた「曼珠沙華」の中に同じように花の内部が退化した花が一輪ありまして、ムムム・・・といった感じ
曼珠沙華も実生により幾つかのパターンが生まれましたので、中には花纏のようになる個体も出てくるような感触を得ました。その後の曼珠沙華・開花率については、次回掲載します！
８月に入ってからドタドタバタバタといろいろありまして、すっかりブログ更新を怠ってしましました。どうも申し訳ありません。
それにしても今年は暑い夏であります。既に７月下旬の暑さで木を蒸らしてしまった方もいるようですが、皆さんご無事でしょうか？
先日友人のお棚を訪問しましたら扇風機が４台もフル回転しておりました。風の通らない棚では仕方ないかもしれません。当園でも種の落下を防止するために種木だけ避暑に出しております。今のところ、どうにか種は持ちこたえているようですが、９月に入ると急に変化する種も出てくるので、ここから日々のチェックは怠れません。
さて今年「倭の虎」に初めての花が咲きました！弁先「翠華殿」のように緑色でとても可愛い花です。木が小さいので今年の種付けは見送りですが、また来年咲くといいな・・・？
