「白牡丹」の実生が出て世を騒がせたのもすでに何年か前になりますが、当園にも柄なしの「白牡丹」からプロトコーム増殖を図った苗があります。
ルビー根は出てくれるのですが、縞は何百本に1本程度出る程度で、出てもよい柄であった試しは無く、出ていたちょい柄も培養中に消えてしまうことがほとんどでした。
手間ばかりかかるので止めようかとプロトコームや苗のほとんどは処分しましてしまいましたが、今年の夏前にボトル内で面白い変化が現れました。
ボトル越の写真では非常に判りにくいのですが・・・雪白の斑が覆輪状に入ってきています。
最初は枯れてきたんかと思いましたが、苗の3分の1程度に出ている現象でしたので、枯れてきたのとは違うようです。
培養室では光源が足りないことで芸が出るのが遅れたのか?一時的なことなのか?これは鉢作りして進化を観察しなければハッキリとは判りませんが、今までにない芸ですので少しばかり期待しています。
この苗、春先に少しばかり大きい苗だけ試しにボトル出しして半作してあります。この時点では覆輪芸など全くなく、青でしたが根だけは綺麗でした。この辺りも鉢作で泥根になってしまうこともありますので、比較的明るめに作ってみてください。もしかしたら芸が出るかもしれません。
現状では当棚でも採光弱めに作っていましたので、陽を採るにしても来年以降にしてみてください。
「あの時のマルモはどうなったでしょうか?」と昨日にお問い合わせをいただきました。
あまりにもグッドタイミングなのですが、あのマルモなる木をお持ちのお客様が週末に来園されます。もうすでに手放した後かもわかりませんが、確認してみます。
ついでと言ってはなんですが、当方の棚に残っている青のマルモを2本準備させていただきました。もちろん縞は出ていませんがこの先は判りません。遊んでみるには面白いと思います。