「足摺山七不思議」(遺跡)と親しまれた観光地があります。
七はたくさんあるという意味をあらわしたそうで、たくさんの不思議がある足摺岬周辺ということのようです。
四国八十八か所霊場『第38番札所 金剛福寺』へ行ってきました。
ふだらくや ここは岬の 船の棹 取るも捨つるも 法のさだやま
レストラン足摺黒潮市場で刺身盛合せ定食とあら煮定食/2015桜・高知の旅9
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四国の最南端、国立公園の足摺岬を見下ろす丘の中腹にある、金剛福寺。
境内は120,000平方メートルを誇る大道場で、弘法大師はその岬突端に広がる太平洋の大海原に観世音菩薩の理想の聖地・補陀落の世界を感得したとされています。
補陀落
海の彼方にある常世の国・補陀落浄土を信仰して、1人で小舟を漕ぎ出す「補陀落渡海」が盛んだった地だそうです。
那智勝浦と、ここ足摺岬は戦国時代以降、「補陀落修業」が盛んで、金剛福寺は一条氏、山内藩主の支えで寺運は隆盛したたそうです。
三十七番札所から80余km、車で約2時間、歩いたら約30時間、3泊4日はかかり、四国霊場の札所間では最長距離で、まさに「修行の道場」となる難所。
足摺岬は高知からも遠いだけでなく、山も多いので峠も多い。
足摺岬は濃緑の樹海と白亜の灯台、それに断崖に砕ける波涛。
「補陀落修業」の地として尊ばれた理由も納得。
足摺スカイラインも決して運転しやすい道とはいえず、足摺岬周辺を観光するには運転に不慣れな人はレンタカーでの観光はしない方がいいかもしれません。
金剛福寺
〒787-0315
高知県土佐清水市足摺岬214−1
※土佐くろしお鉄道の中村線、古津賀駅から40.5キロ。