「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

つばくろう

2017-05-15 00:14:53 | 郷土芸能

電話も鳴らない、天気も悪い、あげくの果てに郷土芸能も無いときたもんだ!

こんな貴重な日曜は、少しばかり外へ出て、後は籠るに限ります。

 

(我が家のクマガイソウもやっと咲きました)

 

連休中、遠野座で撮影中、足が攣った事件がありましたが、

その晩に頂いた土淵鹿踊り唄の巻佐々木信吉資料に目を通していると

「つばくら」という言葉が出てきました。

(伝統芸能の歌詞には訛ったものや意味不明となったものも多く、口伝されたものを文章化し続けた結果

唄の内容が理解不能になっている場合があるようです。)

上記の歌詞は、

つばくらは親に不幸な鳥なれや 稲穂をまくらに土をえんづくに

 

もうひとつ土淵に関係する踊太夫野崎五郎の唄本(明治43年写し)には、

つばくろは親に不孝の鳥なれば稲穂枕に土をえじきに

となり、「つばくら」は「つばくろ」に、「えんづく」は「えじきに」になっています。

「つばくら」・「つばくろ」は鳥だとわかりますが、

「えんづく」・「えじき」共、文章上、どういう意味のものかは、わかりません。

なんとなく、何かが訛った言葉に感じます。笑

 

(遠野ものがたりの館そばではサクラの仲間が、まだ咲いています)

 

そこで、「遠野の民俗芸能シシ・シカ・ゴンゲン」にある「海上 鹿踊濫觴巻」を見ると

津ばくらは親に不孝の鳥なれや 稲穂を枕に土をえじきに

ここでは「つばくら」が「津ばくら」に、「えんづく」が「えじき」に。

 

(我が家の西洋の花っこ 笑)

 

次に、青笹しし踊りの資料を見ると

つばくらは四国西国廻れ共 是の御庭で羽をよどめろ

となり、異なった踊りでの歌詞に感じます。

これと似たものが太鼓系シシ踊りの涌水鹿踊にあり、

つばくろは四国西国めぐり来て これの御庭で羽を休めろ

と腰休唄にあります。

 

さらに綾織しし踊りでは、

つばくらは船のど中に巣をかけて ゆらりゆらりとまわれ小拍子 ゆられ小拍子

と、「つばくら」以外は全く内容が変わります。

小友系、上郷系、附馬牛系では、どう唄われているのでしょうか?

非常に興味のあるところです。笑

 

この「つばくら」・「つばくろ」なるもの、関東三匹獅子舞の歌詞にも見られるようで

要するに、「つばくら」は「つばくろう」の事で、「つばめ(燕)」を指すようです。

てっきり、東北訛りか方言だと思っていました。笑

 

(飽きもせず、誰もいない黄色い処で・・・笑)

 

訛・方言と云えば、

連休中に葬祭幹事長主催の「ホルモン鍋の会」があり、行かないと何を云われるのかわからないので、

アルコール無しでお付き合いしたのですが、

「ごんど」という言葉で一部の人が盛り上がっていました。(私には意味不明でしたが)

「ごんど」は農作業の時に出てくるわら屑のことなそうです。

作業が終わった時に衣服に着いたこのわら屑を払うことを

「ごんど払い」といい、転じて「どんど、はれ!」となったそうです。

なるほど、爺さん・婆さんが農作業をしながら、孫に昔話を聞かせ、

その作業の終わりが話の終わりとなり、「どんど、はれ!」となる訳です。

 

今宵は、全く、まとまりのない話でしたが、私も、眠いので「どんど、はれ!」です。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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6 コメント

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ごんど (姫猫)
2017-05-16 21:12:17
連日撮り鉄してますね(笑)
「ごんど払い」の「ごんど」、懐かしいですね。
今はほとんど使わないし忘れているね。
でも「どんどはれ」の語源っていうのは知らなかった。
ごんど (笛吹)
2017-05-16 22:04:51
姫猫さんへ
撮り鉄は郷土芸能が無かったので・・・汗

「ごんど」を知っているとは、流石に農家ですねえ~
知らなかったので遠野の「むらことば辞典」で確認しました。
「ごんどはらい」→「ごんどはれ」→子供の耳に聞こえたのは「どんどはれ」ってね!笑
つばくろ (羚英)
2017-05-17 15:59:44
こんにちは。

思わず(プロ野球はよく知りませんが)つば九郎を思い浮かべてしまいました(笑)

湧水さんの「~これの御庭で羽を休めろ」の歌詞のくだり、他の太鼓踊系では上の句が「南から(より)白き雀が八つ連れて~」だったりするのもあるようです。

言葉や情報が伝言ゲームのように人や時を介して変貌し、どこかでごちゃ混ぜになってしまうのは(もしくは正しく伝わらないのは)、今も昔も変わりませんね(笑)

興味深い記事をありがとうございます。
歌詞 (笛吹)
2017-05-17 16:31:40
羚英さんへ
お久しぶりです!
燕は古い時代から日本人に馴染みのある鳥だと、今回あらためて知った次第です。
同じ団体の歌詞の中でも、つばめ、つばくろの両方が混在しているものもあり、
現在の演目と唄に落ち着くまでには複数の人の手を経たと思われる痕跡が見てとれ、これまた、新たな発見でした。笑
Unknown (とらねこ)
2017-05-20 19:07:09
亡父が残した駒木しし踊りの記録というか自身の今後の習得する内容には記されておりませんで゛した。亡父はまだ20歳代前半でしたからね。
つばくろ (笛吹)
2017-05-20 20:08:34
とらねこさんへ

お父さんの唄本は、一般的に踊る演目を主にまとめたものではなかったでしょうか?
何団体かの資料を見ると、唄だけをまとめたもの、演目の内容にふれたものなどがあるようです。
基本となる資料から唄のみを書き写し、それからさらに普段必要な唄だけを写し・・・
ということが繰り返されてきた結果、普段やらない演目が廃れて今の唄本になっているような気がします。

おそらく、シシ踊りの始まりのことから、踊りの神髄、
さらには、唄までまとめた基本資料の多くは
書き写されることなく失われてしまったのではないでしょうか?

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