今晩は、ふぶきです。

「CITY HUNTER」を中心に、北条司作品について語ってみます。

恋愛問題、再考。 その3

2008-03-19 03:24:06 | CH論
今晩は、ふぶきです。

護る者と護られる者というリョウと香の関係。
リョウの強い思い、それは香を護りたいという事。
この手で香を護りたい。香を護る者は、自分でありたい。自分なら出来る。自分しか出来ない。
だから香を護るためには、香を自分の側に置いておかなければならない。

男と女という立場でありながら、リョウが敢えてその事に目を瞑ったままにして、香と生活を共にして来たのは、もし、香を女として意識してしまえば、この共同生活を解消しなければならないと思っていたから。

思いは変化する。
香を手放したくない。
何時までも自分の側に置いておきたい。

リョウの仕事を手伝う内に、裏の世界に馴染んでいく香。
それでも、リョウからすれば素人同然。
リョウの理性は語りかける。
お互いの立場を思うなら、早く香を表の世界に帰すべきだ。
手放すべきだ、と。
リョウの感情がそれを拒む。
香を手放したくない。もう少し自分の側に置いておきたい。

その感情を何というのか。
リョウも、もう気付いていた筈。
それは、愛情だと。



さて、こんなもんでしょうか。
リョウが香に愛情を感じるまでの過程は辿れましたね。
でも、これじゃだけじゃ、香じゃなくてもよかったんじゃないか、とも思えます。
何故、香だったのか。
その辺の所をもうちょっと考えてみなくては…。

「…ホントの解決は …これからさ」

恋愛問題、再考。 その2

2008-03-17 02:24:39 | CH論
今晩は、ふぶきです。

『恋は盲目』とはよく言いますが、恋をしている時はいい所しか見えないし、見せないようにしてしまうのが本当の所。
それが、生活を伴うと、見えなかった粗が見えてきて、幻滅してしまうのもよくある話。

じゃあ、始めから生活を共にしていたら、そこに恋は生まれない?
いや、そうでもない。
本音の部分に恋をしたら、それは無敵の恋です。それが香の場合。

では、リョウは香に恋をしたか。
多分、してないと思う。
(AHのリョウは明らかに恋に落ちてた。でも、臆病だったから、あんなに時間がかかっちゃった、んじゃないかと思う。)

リョウにとって、恋は駆け引きを楽しむもの。
香はそんな駆け引きが通じる女性ではなかった(真っ直ぐすぎだもの)し、そんなことをしなくても、香との生活は十分楽しかった。
ただ、恋の相手ではないけど、何があっても護りたい存在。
そんな風に見ていたんじゃないのか。
動機は確かに槇村の遺言だった。
でも、そのうちそんな理由は棚上げしても、護りたかったんじゃないか。

リョウの生き様には危険が付きまとう。
そのリョウの側にいるということは、同様に危険に晒されるということ。
いくら男勝りとはいえ、素人だった香を側に置いた時から、リョウは香を護り切ろうと誓っていた筈。その位の甲斐性はあった筈。
だから、冴子の代わりに人身売買組織に攫われそうになった時、リョウはかなり動揺した。
幸い連れ出される前に助け出せたので、素直に喜ぶリョウが見られる。

そして、銀狐の襲撃。
リョウは改めて思い知る。自分の側に誰かを置くことの危険を。
香の身の安全を考え、リョウは香を手放すことを決心する。
この時のリョウには、香に対して、まだ意識した恋愛感情というものはなかったのではないか。
香を手放す結論を出すのに躊躇がなかったから。ただ、寂しさは感じていたと思う。

ところが、香のとんでもない行動の所為で、リョウの決心は容易く覆された。
なんとかなるだろ、と思うリョウの心情の底には、喜びと安堵があったに違いない。
ただ、これまで以上に、香を護り切ろうと心に刻み込んだことだろう。

こうして、香との生活を続けていくうちに、リョウにとって、香はどんどんと特別な存在になっていった。


「おれは 香を奴から 守ります!!
 そして さよなら……です!!」

恋愛問題、再考。 その1

2008-03-16 01:07:48 | CH論
今晩は、ふぶきです。

もう1度始めから考え直してみる気になりました。

未だ消化できない疑問、リョウが香を愛する理由は何か、ということ。

創作物だから、作為の上に成り立った恋愛だから、それを考察しても仕方ない気はします。
でも、考えたい。
自分を納得させたい。
と言う訳で、創作物であること、作為の上に成り立っていることに目を瞑って、登場人物の気持ちに立って、まるでそこにその人物が生きて、感じて、考えているとして、そう思ってみる事にしました。

では…。

そもそもリョウに恋愛ができるのか。
と言うより、リョウにとって恋愛は禁止事項だったのではないか。
口説いても本気ではない。恋の駆け引きを楽しむため。
だから相手が本気になると逃げる。
恋愛は女性を生き生きとし、美しくする。
だから仮初めの恋愛を仕立てて、傷ついた女性達に活力を与えると去っていく。
それが信条だったはず。
一歩間違えれば、とんでもないプレイボーイだが、何故かそうはならない。
リョウの中にどこか拒絶感があるから。
賢い女性達はその事を感じ取るからドロドロと後を引かない(ことになっている)。
そうして生きて来たし、そうして生きて行く筈だったのに。

相棒の妹の香。確かに見た目も行動も男勝りだが、もっこりもしないような女じゃない。
ただ、本来は特定の女性を側に置いておくつもりがなかったリョウとしては、元相棒の妹で男勝りな女ということを、自分自身に対するいい言い訳にして、香を側に置くことにしてしまう。
実際、最初はリョウも香もユニオンに狙われていたのだから、一緒にいた方が都合はよかった。
その危険が去っても、香を側に置いたままにしたのは何故だろう。
自分自身にした言い訳や槇村の遺言を理由にしてはいたがどうだろう。

それは…、楽しかったから。
香との共同生活は、思いの外、煩わしさより楽しさの方が勝っていたのではないか。
まさか、もっこりなしで一緒に暮らしていける女性が現れるとは、思ってもいない事だったのではないか。
更に、「もっこりしない女」、と自ら言い募る内に、本当にそう思いこんでいた節さえある。
槇村のように『妹』と言い切るほどの家族感はないまでも、口説き文句を紡ぐ必要のない女性との気安い日々は、基本的に一人で生きてきたリョウにとって、思いがけなく楽しい日々だったに違いない。
偶に、気安さのままで、女性として扱ってみようかと思ってみたこともあったが、香の反応の面白さに止めてしまった。
明らかに香は自分を好いていることが分っていたから。

(やっぱり続き物になっちゃいました。)


「こ…これでいい…… これで いつものふたりにもどった… これが一番いい関係だよ……」

Angel Heart 286話「潮騒」

2008-03-15 03:18:30 | AH感想
今晩は、ふぶきです。

相変わらず絵を見てません。リョウちゃんも出てこないから、ナンチャッテ。
公式BBSも相変わらずで、ちっとも更新されませんから、世間の評価も分りません。

葉月さんの件はこれで一応終結ですか。
まあ、ふぶき的には彼女を応援してたので、彼女の決意は歓迎です。
香に後押しされた形ですが、彼女自身の決断ですから。
海ちゃんにも覚悟をしてもらいましょうよ。
兎に角、あの連中とは意思の強い女しか付き合えません。
強く、美しく、です!!

これでまたレギュラーが増えたみたいですね。
そうなると、また信宏の影が薄くなる!?
出始めの頃はもうちょっと渋くてカッコよかったのに。
何かが開放されて、軽いだけになっちゃたんですよねぇ。
髪を染めた段階でダメになっちゃったのかな。
オバサンモードにもなれるし、結構ミーハーだし。
もったいないなぁ。
このままでは、当分、香瑩の心を捕まえることなど出来そうにありません。
さて、最終的に香瑩の心を捕まえるのは誰なんでしょうねぇ。
どんな予定でいるのかな、北条先生は。
実際の年月より、作中の年月はかなり遅れている気がします。
詳しく季節を検証していないので分りませんが。
香瑩はまだ未成年なんでしょうか。
もうそろそろ大人にしてあげてもいいんじゃないかしら。
そして、香に引きずられない恋もさせてあげたいものです。
あらら、ダラダラと思いつくままに並べてしまいました。
何か、今週の内容が、ウンウンという展開だったので、気持ちが浮いたみたいです。

では、再来週の新章を楽しみにしましょう。

「だったら…… 私はあなたの従軍看護婦になります!」

Angel Heart 285話「不安な夜」

2008-03-08 02:50:58 | AH感想
今晩は、ふぶきです。

実は、今週号の絵を見ていません。
ネタバレさんでストーリーを読んだだけでの感想です。

何というか、要は、ショックを受けてます。
今更なんですが、『ああ、AHはCHじゃないんだ』と。

AHがCHと大きく違う所。
それは、リョウの方が先に香を好きになった事。
そして、そのことをリョウが自覚していて、香も分っている事。
CHとは真逆です。

今週号で、その事を香の口から語られて、ショックを感じました。
分っていても、ああ言い切られては、観念せざるを得ません。
結果が同じであっても、そこへたどり着く過程が違うなら、それは別物なのですよ。
今更、その事を突き付けられて、動揺しました。
そして、こんなにもCHの設定を大事にしている己を自覚しました。
AHを否定する気は更々ありません。
お話は楽しく読んでるし、続きを見続けたい。
でも、CHじゃないことが淋しくて悲しい。
それだけです。


「リョウがあたしを どんどん好きになった様に…… あたしもどんどんリョウを好きになっていった……」
「あたしの本当に かけがえのない存在に……」


今年も3月になりました。

2008-03-06 23:52:36 | その他随想
今晩は、ふぶきです。

もう3月になってしまいました。

昨日は北条先生の誕生日でした。
公式のBBSにお祝いのメッセージを書き込んで来ましたが、随分と静かでしたね。
荒れてるよりはいいのかもしれませんが、ちょっと寂しいものです。

先生のもっこりメッセージは順調に更新されているので嬉しいんですが、表示件数に限りがあるんでしょうか、古いものが消えていってしまい、見直すことができません。
過去ログも数年前の昔のものしかありません。
残す気がないんでしょうかね。残念です。

リョウちゃんの誕生日が近い所為でしょうか。
暇な時、ふと妄想してしまいます。
CHのままに歳を取っていたら、彼らは今どうしているだろうかと。
ファンサイトさんの二次創作の世界の彼らはそれ程歳を取らない。
偶に歳を取っていると、子供がいて、主役はそっちに移ってる。
AHもそうなんだろうけど、やっぱりちょっと違う。
だから余計に今のこの時代を二人が生きていたらどんななんだろうと思う。

実は自分なりの想像はあるのですが、その妄想を形にしてみたいような、しちゃいけないような、出来ないような、複雑な感じなんですよね。
このブログさえ書き込みが儘ならないのに余計なことは始めるなという警戒心と、形にしてみたいという欲望と、大した文章力もないのだから無理だろうという諦めとが、ない交ぜになっていて、今のところ警戒心が勝っている。


「……甘いよ! 冴羽さん その甘さで よくこの世界で生きてこれたもんネ!」
「でも… 嫌いじゃないヨ… 冴羽さんのそういうトコ」