旦那さまは認知症

32歳で若年性認知症(アルツハイマー)になってしまった夫との日々を綴った日記です。

手術の日

2017年04月05日 23時11分42秒 | 日記
昨日は気管切開の手術だった。
私は11時くらいに病院に行ったのだが、夫が手術室に連れて行かれたのは12時半を過ぎていた。
てっきり手術室の前で待つのかと思っていたが、待つ場所は病室しかないと言われた。
ちょうど昼食も食べていなかったし、私は院内のレストランで時間を潰した。
夫には申し訳ないのだが、心配で心配で前日もぐっすり眠れなかったのに人間お腹は空く(笑)
頑張って1時間ほど時間を潰し病室へ戻ると、夫はまだ帰ってきていなかった。
それから1時間以上待って、夫はようやく帰って来た。
麻酔からは覚め、目はしっかり開いていた。
首にはさっきまでなかった管が入り、その上から酸素マスクがはめられていた。
近くに寄ると、夫は咳き込んでいた。
が、いつも聞こえるゴホゴホという音が聞こえない。
そのかわりに、聞きなれない空気の漏れる音が聞こえた。
「気管切開してしまったんだ」と実感。
苦しそうな夫を見て涙が出そうになった。
私は頭の中を“無”にし、必死で感情を押し殺した。

夫が咳き込む度に、首の管からは痰が大量に出ていた。
管の付け根にはガーゼが挟まれていて、出血しているのが分かる。
咳き込むから余計に出血したのではないだろうか。
看護師さんが少し離れた間にも夫はものすごく咳き込み、その後突然静かになった。
目を開けたまま動かない。
「え?」と思うと、夫が付けていた酸素濃度を測る機械が「ピーッ」と鳴りだした。
私は夫の肩を叩きながら、耳元で名前を呼んだ。
「大丈夫?大丈夫?」と。
ちょうど看護師さんが戻ってきて、夫も同時に動き出した。
看護師さんが機械のアラームを聞いて布団をめくると、機械が指から外れていただけ(笑)
でもその後も咳が止まらず、後から来られた先生が何やら処置を始めた。
看護師さんも数人つき、ベッドはカーテンで仕切られた。
私は「廊下の椅子でお待ちください」と。
私はこのまま夫が死んでしまうんじゃないかと、ホントにホントに不安だった。
数分後「お待たせしました~」と普通に呼ばれて病室に入ると、夫は静かに眠っていた。
さっきのあれは何だったの?という感じ。
先生の説明によれば、機能が落ちているといっても反射は結構あって、入れた管が刺激となって咳き込むのだとか。
その後しばらく夫の様子を見ていたが、看護師さんも血圧を測ったりして「落ち着きましたね」と言われたので、私は帰宅。
それでも本当は夜通しついていたかった。
家に帰っても不安は消えず、ずっとずっと苦しかった。
夫のためにと決断した手術だったが、本当によかったのだろうかと。
もしかしたらこのまま死んでしまうんじゃないかと、本気で考えた。
夜も寝ていて、何度も目が覚めた。

今日は仕事のあと夫のところへ行った。
病室に入ると、夫は眠っていた。
いつものように「ふーちゃん来たけ起きて!」と無理やり起こす(笑)
夫は白目になりながらも頑張って目を開け、私が「わかる?」と聞くとうなずいていた。
管があること以外はいつもの夫だぁ!
看護師さんの話では昨日は夜間38℃近く熱が出たが今日は微熱程度に下がったし、昨日は4ℓだった酸素も今日は1ℓで外してもいいくらいだと。
ホッとして涙が出そうだった。
先生からも「昨日の様子だったら落ち着くまでに時間がかかるかと思ったけど、意外と落ち着きましたね」と言われた。
私はすごく気になっていたことを先生に聞いてみた。
「ここ(創部)って痛みがあるんですか?」と。
やっぱり夫にはなるべく痛い思いや苦しい思いをさせたくない。
先生は「痛みはないですよ。違和感はありますけどね」と。
私はまた一安心。
手術の前日は緊張で夜中に何度も目が覚め、昨日は心配で何度も目が覚めた。
今日はゆっくり眠れるかな~。
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14 コメント

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お疲れ様でした (みゆき)
2017-04-05 23:23:32
食事をして今夜はぐっすり眠って また元気を出してくださいね。
あまり悩んでばかりいると顔に出てブスになりますよ(笑)
旦那さまにはふうちゃんのステキな笑顔見せてあげてくださいね!
ひと安心 (べるりん)
2017-04-06 07:49:27
途中、読んでてびっくりしましたが落ち着かれたようでひと安心しました。

そうですよね。ドラマであるみたいに手術室の前で待たないんですよね~
わたしも病室で待ったことがあってびっくりしました。ドラマのはなんなんでしょうか・・・

そんなことより、決断は正しかったと思いますよ。
ご主人は慣れるまでは大変かもしれませんが、呼吸が楽になってきっと穏やかに過ごせるかも です。
あんなに悩んで苦しんで出した決断です。信じましょう!

fumiiさんも今夜はゆっくり寝てくださいね~
みゆきさんへ (fumii)
2017-04-06 20:39:24
そうなんです!
昨日から顔に何やら吹き出物が出来てしまって、完全にブスです(笑)
私もいい歳なので、寝不足はお肌に毒です。
昨日は眠くて落ちる様に寝たのですが、やはり何度も目が覚めてしまいました。
おかげで今日も一日中眠かったです…。
今晩こそは熟眠するぞ~!
べるりんさんへ (fumii)
2017-04-06 20:49:29
本当に、夫が動かなくなった時は血の気が引きました。
もう少しで私が倒れそうでした(笑)
記事には書いていませんが、夫があまりにも激しく咳き込むので管と酸素チューブを繋いでいる部分が吹っ飛んだりもしたんです!
慌てて廊下にいた看護師さんを「すみません!吹っ飛びました!!」と呼びましたけど(笑)
「もし誰も見ていない時にまた吹っ飛んで、酸素不足になってしまったら…」と不安だったのです。

今日夫のところへ行くと、ちゃんと起きていて表情も呼吸も穏やかでした。
夫の穏やかな顔は本当にホッとしますね。
早く笑顔を見せて欲しいですが、あまり求めすぎてはいけませんね。
Unknown (musicayorozu)
2017-04-06 23:17:18
ドキドキでしたね。
落ち着かれてよかった。
やっぱり楽になるんですね。

私は ゆうべから夫の堂々巡りの不思議の国につきあっていて ふらふら~

今のうちに いっぱい付き合っておこうと思うんですけどね、ムズカシイです。

musicayorozuさんへ (fumii)
2017-04-07 23:18:37
落ち着いてくれて、本当に良かったです。
今日は仕事の前に面会へ行ったのであまりゆっくり出来ませんでしたが、私の問いかけに何度かうなずいてくれました。
明日はお休みなのでゆっくり面会して来ようと思います。
私も夫との時間は大切にしたいです。

認知症の介護は本当に過酷です。
あまり無理なさらないでくださいね!
Unknown (こうし)
2017-04-08 06:13:46
手術が無事に終わったようで本当によかったですね。
手術日前後は大変だったと思います。術後は体の変化があるせいか、しばらく落ち着かないことも多いようですね。
でも咳き込みが収まりつつあるようで、よい方向に向かっているのではないかと思います。これから過ごしやすい季節ですから、安定した状態が続くといいですね!
こうしさんへ (fumii)
2017-04-08 22:20:29
今日も夫は私が行った時寝ていましたが、「来たよ~」と起こすと、それからはしっかり起きていてくれました。
手を繋いだら、穏やかな顔をしていました。
このまま落ち着いてくれたらいよいよ退院の話になると思います。
それが終わるまであと少し、頑張らないと‼
お疲れさま (らら)
2017-04-09 22:28:04
お久しぶりです。
気管切開手術したのですね。
呼吸も吸引も楽になりますね。
その後、いかがですか?

夫も、誤嚥性肺炎で入院して、5日に胃ろう造設手術をしました。
時々高熱が出ていますが、退院に向けて在宅介護できるよう吸引の練習もします。
入院前は、このまま静かに旅立ってしまうのかと思う状態でした。
やっと表情で訴えられるように回復しました。
fumiiさん、良く寝て食べて笑顔でいましょうね。
ららさんへ (fumii)
2017-04-10 20:50:31
お久しぶりです!

ご主人も胃ろう造設されたんですね…。
回復されているとのことで安心しました。
夫は胃ろう造設した直後、全身に蕁麻疹が出ていました。
先生からは「環境も変わったし、ストレスがあったのかもしれませんね」と言われました。
生きていく上で必要な胃ろう造設ですが、本人にとってはかなりのストレスなのかもしれません。
退院されたら、ご自宅でたくさん愛情を注いであげてくださいね。

私も出来ることなら在宅介護したいと思ってます。
経済的にも肉体的にも厳しいかなぁとは思いますが…。
自分の無力さを痛感します。
Unknown (ひまわり)
2017-04-26 23:24:13
手術大変でしたね。咳は苦しいですよね。落ち着いてくれることを願ってます。辛いところを見ると心を無にするってところ私もです。辛いところをいつも普通の心でみていたら身がもたなく、自然と私はその考えに切り替わりました。旦那さまのご家族は最近どうでしょうか。差し出がましいですが気になりました。
最近は1週間に2回くらい帰ってます。もう私の事も分かってるのか分からないです。自分の今気になることと、全てに嫌と言っています。どう対応して良いかも分からず今だに、現実を受け入れられていません。なんで自分だけこんな思いをこの歳でしなきゃいけないんだと、くだらない思いが駆け巡ります。仕事も忙しくなり自分のことだけを考えれなく、日々葛藤です。介護と向き合うというより、相手と向き合うのって簡単じゃないですね。
ひまわりさんへ (fumii)
2017-04-27 21:34:20
先日毎日面会に来る私に、看護師さんが言ってくれました。
「先は長いので、たまにはご自分の時間を作ってくださいね」
「無理をすると病院に来るのも嫌になってしまうから」と。
夫が急性期の病院に入院してもうすぐ3ヶ月。
私は1日も休むことなく面会に行っています。
正直しんどいです…。
でも夫の顔を見たら少し安心するというのもあります。
ひまわりさんも無理は禁物です。
お母様の様子を聞く限り、間違いなく夫よりも先は長いでしょう。
ヘルパーや訪問看護をお願いするなど、何か少しでも楽になる方法はないですか?

夫の家族…長くなりますが、ちょっと愚痴らせてもらってもいいですか(笑)
手術の数日前、義母に手術のことを連絡しました。
「来週、気管切開の手術を受けることになりました」と。
さすがに親なので「立ち合います」と言うかと思ったのですが、具体的な日時も聞かず、「私はいつも通り木曜日に行っても大丈夫ですか?」という返答でした。
立ち合うと言われても断るつもりでいましたが(笑)、親なのにまるで他人事な義母には本当に腹が立ちました。
私は義母に何か知らせる時、ちょっと意地悪するんです(笑)
全ての情報をこちらからは言わない。
本気で心配していたら詳細を聞くのが普通ですよね。
でも義母は一度も詳細を聞いてきたことはないです。
週に1回くらいは面会に来ているようですが、それも心配で来ているというよりは義務で来ている感じです。
どうしたらあんな言動ができるのか、私には理解できません。
時々 (みゆき)
2017-04-28 22:30:14
文面から感じてました。
何かを決断するときに相談できる人は居ないのかな?って。
すみません 記事ではなくコメント返しに書かれた愚痴が気になりましたので…。
悲しいですよね 息子を心配しない母親って。
きっと様々な心情がおありなのでしょうが、ふーみんさんに任せるというより丸投げしてるのですから。意地悪OK!
私は、しっかり現実を見据えて一人で決断しているふーみんさんを尊敬します。言葉にしてしまえばありきたりなのですが「大丈夫、良く頑張ってるよ」「しんどいのに偉いね」って、僭越ながらそんな言葉を贈らせていただきます。
ファイっ!
みゆきさんへ (fumii)
2017-04-29 20:59:48
励ましのお言葉、ありがとうございます。

私も初めのうちは(夫の会社に行く時など)義母が一緒に来てくれないかなと思っていました。
私よりうんと年上の人たちにいろいろなことを言われるんです。
しかも相手は複数人で、こちらは一人。
私も今より若かったし、それはそれは心細かったです。
でも義母は嫌なことは全て私に丸投げ。
「全部おまかせしてしまってすみませーん」と言っていました。
私の精神的な負担などは全く考えていないようです。
その後、義母は自分が行きたい時は「行きましょうか?」と言ってきました。
嫌なことからは逃げるくせに「行きましょうか?」と上から言ってくるのです。
せめて「行ってもいい?」と言われれば、私も嫌とは言えませんが、「行きましょうか?」と言われたら「大丈夫です」と答えます(笑)
だってどんな場面でも、義母は頼りにはならないのですから。
それに嫌なことからは逃げて、行きたい時だけ行くなんて都合のいいことが許されるはずありません。
「口出ししたいなら、嫌なことも背負ってよ!」と言いたいです。

「あんな卑怯な大人もいるんだな~」と思っていますよ、私は。
あら、ちょっと言いすぎましたね(笑)

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