硬式野球部を造ってみたら

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今、半分空の上にいるから 吉良編 その1

2017-07-11 12:36:36 | 今、半分空の上にいるから
 (一回も行った事のない場所には、自力で行かないといけないから不便なんだよな……。)
 禄郎は新名古屋駅から、名鉄西尾線に乗り換えて、吉良吉田駅に向かいました。

 単線ののどかなローカル線の景色を見ながら、ふと上着のポケットに手を入れて、中から薄い光る物体を取り出して眺めました。
(…会ったら、これを確かめてみたい。)

 それは白い龍さんから昔貰った、一枚の鱗でした。

 白い龍さんは、旅の途中で麒麟さんと共に呼ばれて、急遽、別れて蓬莱山に向かう事になりました。

 「この鱗をお前にやろう。」
 そう言うと、彼に自分の鱗を一枚渡しました。

 「お前、今度の人選こそまともに選べよ!!」
と白い龍さんは麒麟さんを締め上げ、
 「善処します。エヘッ。」
と、適当に答える麒麟さんと蓬莱山に戻りました。

 その後、ずっと鱗を持っているのですが、持っているだけで、何も変化がありませんでした。
(もしかしたら何か変化するかもなあ。)

 禄郎は電車の窓に鱗を向けて、光を透かして中を見ました。

 (ただ、この鱗、他の人には見えないので、彼は少し周りから変に思われていたかも知れません。)
ジャンル:
小説
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