廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★松田優作写真集 「スローニュアンス」 渡邉俊夫著、松田美由紀監修

2008年11月24日 | BOOK
 
今月発売された松田優作写真集 『スローニュアンス』 (発行:東京キララ社、発売:河出書房新社)を購入しました。税込価格3990円と決して安くない本でしたので、この写真集発売の話を最初に聞いた時は買おうかどうしようか、少々迷いましたが、先日BSジャパンで放送された松田優作二十回忌特別番組 『松田優作は生きている』 を観て、これは絶対に買ってやろう!と思っていました。

発売日に自宅近所の書店に足を運びましたが、やっぱり地元の書店にはこの手の新刊本は発売日にはまず並びませんね(苦笑)。仕方がないので、数日後に職場近くの大型書店でようやく買うことができました。

これまでの松田優作の写真集と決定的に違う点は、ミュージシャン松田優作を切り口とした未公開写真、プライベート写真を中心に構成している点ですね。写真集の中身を確認してみるまでは、正直何をいまさらという感じもしないではありませんでしたが、実際に拝見してみると意外と斬新な印象を受けました。

映画やテレビのブラウン管の中でイメージしていた松田優作とは、微妙にニュアンスが違った、まさにタイトルどおり「スローニュアンス」な写真集に仕上がっております。本書の著者であるカメラマン渡邉俊夫さんの文章もそのまま人柄が出ていてなかなかイイ感じです。なぜ写真嫌いで有名な松田優作が彼だけを特別扱いしたのか、彼の写真と文章を読んでいてなんとなくわかったような気がしましたね。

今まで見たことのない写真ばかりが一挙掲載されていますので、松田優作のファンであれば、これは一家に一冊置いておきたい永久保存盤の写真集だと思います。ま、松田優作ファンであれば、そんなこと云われなくてもすでに皆さん、購入されているとは思いますが(苦笑)。いいですよ、コレ。