浪漫飛行への誘(いざな)い

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ベルファスト訪問と今回の旅行の総括

2017年05月21日 04時47分00秒 | 旅行
ベルファストでは、一日観光としてHop on Hop offという乗り降り自由タイプの観光バスを利用したが、オペレーションが最悪で貴重な時間がかなり無駄になってしまった。街の中心に行くと、バス運行会社がやたら利用を勧誘していたが、どうもライバル関係にある2社がそれぞれ売り込みをかけている。両社とも係員は同じような赤いユニフォームを着用していて、我々にはほとんど区別がつかない。バスが巡回するコースが若干異なっているが、両社の係員が近寄ってきて、お互いに自分のところがいいと主張し、お互いにけなしあっている。こちらは1日しか使えないので関係ないが、ともに2~3日間有効のチケットでシニア料金がともに10ポンドであった。

両社のPRを一通り聞いたが、1社は30分間隔で運行されていると強調するので、バスを待つロス時間を少なくできるかなと思い、そちらのバスを利用することにした。両社ともバスの色はよくある赤い色のバスで2階席はオープンになっていて、車中から外がよく見えるようになっている。見かけはそっくりであるが、今回利用したのはダークレッドの色合いのバスで、もう1社はよくある普通の赤色であった。

もらった地図付のパンフレットによれば、乗降ポイントは25か所もあり、降りずに一周すれば1時間半のコースである。うまく乗り降りすれば相当回れるかなと思ったが、期待は完全に裏切られた。
まずベルファスト城で降りて、次のバスが30-40分で来ると案内されたので、そのつもりでお城を見学し、バスを待ったが、1時間以上経ってもバスは一向に来ない。予定の時間より1時間以上遅れたが、やっと来たので、いろいろ聞いてみたところ、たった2台だけで運行していることが判明した。ということは、30分間隔というのは真っ赤な嘘で、どんなにスムーズでも45分間隔ということであり、それに渋滞が加わるので、一周に2時間かかるとすれば正味1時間に1本しか運行されていないのであり、30分間隔など嘘八百である。

お城の後に、カトリック系とプロテスタント系住民の間で政治的抗争があったところで有名な地域で降りたが、今度は1時間半待っても次のバスが来なかったので、時間の無駄を避けるため、やむを得ずスタート地点まで歩く羽目になった。いつ来るかわからないバスをただ路上で待っているだけで、観光も何もできないでいることを想像してみてほしい。騙された自分がいけないのかもしれないが、スタート地点に戻ってから係員に猛烈なクレイムをつけたものの、失われた貴重な時間は取り戻せないのが残念であった。英語でクレイムをつけたので、英語のスピーキングの勉強にはなった。口八丁の係員に騙されて詐欺にあったようなものであるが、10ポンドを授業料と考え、クレイムより残りの時間の活用を優先し、念には念でバスの最終時刻を確認しながら、締めとしてタイタニック・ベルファストというタイタニック号にまつわる博物館に行くことができた。

あの有名なタイタニック号は、ベルファストで造られた豪華船で、1912年4月15日に氷山に衝突した悲劇の沈没事故から100周年の2012年にこの博物館が建てられた。当時の建造の様子から始まって、タイタニックにまつわる詳細な解説と展示物がたくさんあって、全部見るのに2時間位はかかるようであるが、時間がなくなっていたので、40分位しか見学できなかった。平日にもかかわらず大変混んでいて、なかなか見応えのある博物館との印象を持った。タイタニック号はカナダのハリファックス沖で沈没したので、カナダ留学中の2008年にハリファックス近辺を観光したが、これで、造船場所と沈没場所の両方に行ったことになったのは感慨深いものがある。

ベルファストでは、安いB & Bに泊まったが、翌日の朝食時にこれから市内観光するという若い女性がいたので、72時間有効のバスチケット譲ってあげた。状況を詳しく説明し、チケットを見せれば乗せてくれるので、学生になりすますことをアドバイスした(シニア料金と学生料金が同じ)。これで、前日の詐欺まがい行為に対するお返しができたかなと自分なりに納得したが、彼女も大変喜んでいた。ベルファスト訪問で18日にわたる今回の旅行も終焉を迎えようとしているが、明日ロンドンから日本に向かう予定である。

ヨーロッパ完全制覇をはじめ、当初の目的はほとんど達成され、大きなトラブルもなく、長期の個人旅行ができたことに感謝したい。帰国後は、旅行アルバムのYouTube作成という楽しみも待っている。構想としては、コソヴォで一つ、ザルツブルクで一つ、ドイツで一つ、ザグレブで一つ、スプリットとトゥロギールで一つ、ベルファストで一つのYouTubeによる旅行アルバム作成となろう。サウンドトラックの選定も楽しみの一つである。コソヴォは民俗音楽を探すか世界遺産のテーマ曲、ザルツブルクは文句なくサウンド・オブ・ミュージックとモーツアルトの作品、ドイツはローレライ、クロアチアは、友達に代表的なクロアチアの民俗音楽情報をもらったので、そこから数曲、ベルファストは、映画「タイタニック」のテーマソングと考えるだけでも楽しみがふくらむ。

久しぶりの長期にわたる旅行であったが、早く次の計画を立てたいところである。恐らく、この12月に結婚40年という記念の節目を迎えるので、11月頃、ベトナムのダナンというところに行こうかと考えている。ダナンでは今秋APECの総会が開催される予定であるが、それに合わせ日本のホテルチェーンで有名な「ルートインホテルズ」がダナンに新しいホテルを二つ建設中である。シティホテルの方は買収改築なので、すでにオープンしているのではないかと思うが、もう一つはリゾートホテルを新築中で開業が遅れているようである。たまたま知り合いの女性が新規に採用するベトナム人のホテルスタッフに日本語教育をするために、ルートインから派遣されているので、彼女がダナンにいる間に訪ねようというものである。近くにはフエとホイアンという世界遺産があるので今から楽しみである
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